特派員が生まれたときは、仮死状態 だったらしい。
もちろん、本人は記憶に無い。 が、〝お袋さん〟の話によると…、
当時は、「里(さと)」(実家)で、産婆さんが 取り上げてくださった、とのこと。
ときに、昭和20年・終戦の年だ。 その日の天気は 晴れ。 日曜日の午前6時頃のことだった。
生まれて直ぐには泣き出さず、呼吸もしていない。 つまり、仮死状態。
産婆さんは、赤子の両足を持ち上げて 逆さまにし、背中を叩いた。
しばらくして、オギャーと 産声があがり、一同「ホッ」。
なんと人騒がせな、特派員の誕生秘話…
…だったそうな。