小学3年生のとき、大きな手術を受けて、長期入院した〝夏〟のことです。
真夏の7~8月は、術後の安静を要する頃で、子ども心にも、一番 辛かったです。
包帯を兼ねた 分厚い腹巻きをしていて、とにかく暑いのです。
ガーゼ交換も、辛かったです。
昭和30年頃、病室に 冷房は無く、扇風機も…記憶にはありません。
食事が、普通食に戻った頃、小さな 一切れのスイカが…病院食に出たことがありました。
スイカ大好きな 子どもだった 特派員は、大喜びでした。
術後は、毎週の休日に 見舞いに通ってくれた〝お袋さん〟に、その嬉しさを話したのだと思います。
次の休みの日、スイカを下げた〝お袋さん〟が、来てくれました。
電車を乗り継いで、片道1時間以上掛かる 道のりを、です。
家が貧しかったので、病院の真ん前にあるお店では、スイカを買えなかったのです。
田舎の 家の周りは農家で、〝お袋さん〟の実家も近かったので、畑から分けてもらって、運んでくれたようです。
暑さの中を持ってきたので、冷たくはありません。 でも、病室の人たちの分も切り分けて、美味しく食べた…スイカの思い出です。
今では、冷蔵庫でよく冷えた、甘~いスイカが食べられます。
幸せな時代に〝感謝〟です。 辛かった頃があって、ことさらにです。
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