今日から 6月(水無月)で、1日は「衣替え」です。
今朝は 中学生が、白い半袖のシャツ姿で登校して行きました。
朝のうち 濃い霧がかかっていた田舎も、今は日差しが戻り、予報どおり 晴れてきました。
未投稿文を見つけたので、載せてみます。 「写真の日」に…?。
今から 25年(四半世紀)あまり 前のことです。
胃の調子が悪く、食べたものを 戻すことがあったりで、金沢市内の大きな病院を 受診しました。
初診の日に、内科の先生は、「検査のために『胃カメラ』を使いましょう」と言われました。 日を改めての検査です。
「胃カメラ」のことを 知らなかった特派員は、それとなく 予習しました。
が、今のようにインターネットがある訳でも無く…、バリウムを飲まないで 管(くだ)を通す、直接見えるので有効…など、その程度の予備知識で 検査日を迎えました。
もちろん、前日から〝飲食禁止〟です。
中年の看護婦さんから 簡単な説明を受けた後、喉をしびれさせる薬を、3分ほど、うがいの要領で、喉の奥で ころころさせます。
少し 飲み込んでしまいました。 舌や口の中までが、思ったより しびれています。
しばらく待たされて、しびれが少し薄れ始めたころに 検査室へ入りました。
ベットに上がり、横になります。 真ん中に穴が開いた、「プラスチック製の 短くて太めの竹輪型」の物を くわえます。 (← マウスピースのことです。)
先生が、 黒くて長い管(くだ)を持って現れます。 「飲み込むタイミングが合えば、なんなく 出来ますよ」と、優しい お言葉! 。
黒くて長~い 管(くだ)=(ファイバースコープ)の実物を見たときは、大いに 驚いた 特派員です。
あんな物を飲み込むのかっ。 わ~っ、いやだな~っ!。
そこへ また、先生の優しいお言葉。 「力を抜いて、楽にしていてください。」
特派員は、覚悟を決めて 目を閉じます。
一呼吸おいて「はい、飲み込んで」。 素直?な 特派員は、ゴクリ! 。
お見事! 。 すんなりと 飲み込めました。
感激しました。 ホントにっ。
検査中は、喉に異物を感じるのですが、しびれ薬が効いていて、それ以上の〝ひどさ〟はありません。 胃の辺りでは、うごめく物を 何となく、鈍く 感知しています。
先生が操る管は、極めて滑らかな物で、痛みはありません。 とにかく 一安心です。
先生が、何か仰るのですが、特派員は 返事が出来ません。 口の中が痺れているうえ、マウスピースをくわえているからです。 「オー」ぐらいだったと思います。
カメラのシャッター音が聞こえます。 そうです、本当の「胃カメラ」だったのです。 先生の手元、管の根元には カメラが付いています。
一方の 管の先には、レンズと照明が付いています。
胃の中の様子は、管(くだ)を通って カメラで記録されます。 つまり、写真そのもので、フィルムに写るのです。
終了後に 先生が仰いました。 「東京で現像するため、結果が分かるのは1週間後ですね」 と。
特派員の 聞き違えかも知れません。 当時、金沢には 現像所があるのに…です。 でも、専門的・医療分野の特殊なフィルムなんだから… と 思いなおしました。
待ちに待った結果は、「胃には 異常なし」でした。 良かった~。
ところが、何の手違いか、もう一度、あの 胃カメラを飲む羽目になったのです。 ムムムッ、でした。 (今でも、2回目は 必要無かったと思っています。!? )
最初は、かなり 緊張し、内心は 怖かったのですから。
でも、結果オーライでした。
ただし、これには、つら~い 後日談があります。 それは また、折りを見て書きたいと思います。
現在は、ほとんど 苦痛なく受けられる「胃カメラ」は、フィルムでなく、ビデオで記録され、プリントアウトも 早くて くっきり。 時の隔たりを感じます。