けんちゃん2

2021-01-13 07:54:50 | 日記
けんちゃんは、私より2才くらい年下だったと思います。

はじめて会った時から、同い年の男の子たちとは違う空気…というか、雰囲気と言うのか…、とにかく違っていました。

通学班…とは、言いましたが、当時は、そんな決まりは無かったので、なんとなく近所の子が2~5人集まり、なんとなく登校…という感じなのですが、私自身は、同学年の子が近所にいなかった…というのもあって、みんなから少し離れて先頭を歩いていました。
そして、気づくとけんちゃんも2~3メートルほど離れて後ろを着いてくる。

「ガンガンガンガン!」

けんちゃんが、通り道の屏やガードレールを傘をぶつけて歩く。

「ガンガンガンガン!」

時々ではなく、屏という屏、ガードレールというガードレールすべてに傘をぶつける。

慣れてしまった私たちは、気にしないふりをして前を歩く。