昔々、私が小学生高学年だった頃、けんちゃんという何とも不思議な少年が近くに住んでいました。
近く…と言っても、歩いて10分ほど離れた家で、家同士の交流も無かったので、けんちゃんの親を見たこともありません。
今で言う、通学班とでも言うのでしょうか?
同じ時間に登校するのだから近所に住むもの同士で、なんとなく集まるでもなく集まって…なんて状況で顔をあわせていました。
なぜけんちゃんの話しをしたくなったのか…というと、あまり交流も無かったし、本音を言うと交流したくなかったのに、今でも時々思い出すんです。
先日、けんちゃんに良く似た男の子を見つけました。もちろん、似ているだけです。
本物のけんちゃんはすっかり大人だと思いますし…。
けんちゃん、と呼んでましたが、健一なのか、堅太郎なのか、憲三なのか…わかりません。
子供心にこわかった…という記憶のけんちゃんについて、話しをさせてください。