商品を見て回るのが楽しくて、ゆっくり店内をうろうろしては、石を磨いたり、埃をはらったり…。
それが、毎日の日課でした。
「すごいのを発見したんですよ。見てみてください💦」
と、お店の女の子が私を呼ぶ。
「あれ、見てください。不思議じゃないですか?」
女の子が指をさす場所には、お店イチオシ商品が置かれる場所。
そこは、一段と高くなっていて、お店の入口からも一番目につく場所だ。
あ、これ、私も気になっていた商品だ…。
女の子が指差しているのは、その商品そのものではない。
その商品の少し上の位置。
もやもや~と、煙…というか、蜃気楼のような謎の『もや』が立ち昇っている。