「実は…」
課の飲み会があって、少し酔いが回った七美は、同僚の遥加に、坂元の件を話してみた。
「え?そうなんだ!」
遥加には、既に新たな好きな人が出来て、数日前から付き合い始めたために、心置きなく話せた。
「どう思う?」
「坂元先輩は、素敵だけど…子供の件に関しては別問題だよね。七美的にはどうなの?」
「どうって?」
「子供の件は置いといて、坂元先輩はアリなの?」
「…うん。優しいし、いろんな事に気付いてくれるし…」
「気付いてくれるの…いいね。新人のこと食事とかしてるらしい…って件は、いいの?」
「まぁ、そこはいいんじゃない?私も子供がいるから、少し多めに見なきゃ…」
「…そっか」