久しぶりのデート。
映画を観て、食事をして、楽しい会話。
最近、誤解のせいから少し気まずい雰囲気だったけど、それは勘違いだった…と思わせる時間だった。
「これから、七美の家に行こうかな?」
「え?」
「ダメ?」
「今日は…ちょっと…」
「…誰か来るの?」
「そうじゃないけど…」
まだ、坂元を自宅に招いたことはなかった。
たけるには面識もあるけど…、変な気を使わせたくないから、気軽に自宅には招き入れたくはない…と思っていた。
「何かあるの?」
「お茶くらいしか無いけど…」
「それで十分だよ」
結局、坂元は、ほぼ強引に自宅へ来た。
寝ていたたけるも起きてきて挨拶をする。
「久しぶりだね~!」
たけるとハイタッチをして、笑い合う。
…たけるは、眠そうだ…。