続ストーカー42

2023-05-10 09:02:20 | 日記
「今日、家に帰ったら、坂元さんがいました」

原田にLINEした。

「どうしたらいいんでしょう…」

「彼、合鍵持ってるの?」

「いいえ、合鍵は渡してませんが…息子がいたので…」

「別れたことは、息子くんには言ってないんだね」

「はい…」

「参ったね…。ちょっと対策を自分なりに考えてみるから、待ってて」

「はい。こんな相談をして、すみません。だけど、助かります。ありがとうございます」

今は、原田にしか相談できない。

少なくとも会社では坂元と会うだろう…。

仕事に支障があっては嫌だ…。

どう対応するのがいいのか…。


続ストーカー41

2023-05-07 08:58:34 | 日記
たけるは、気まずそうにしながらも、嬉しそうにゲーム機を抱えた。

たけるの嬉しそうな表情を見ると無理やりに取り上げる気持ちにはなれなくなってしまった。

「たける!今度、動物園に行こうな!」

たけるは嬉しそうにうなづく。

…参った💦💦

どうしたらいいんだろう…。

「とりあえず、今日は…帰えるね。またね」

坂元は、笑顔で手を振ると帰って行った。


続ストーカー40

2023-05-04 07:15:09 | 日記
「坂元さんから…」

たけるが差し出したものは、本人が欲しがっていたゲーム機本体だった。

「そんな高価なもの…」

「いいのいいの。気にしないで!」

「いいえ、戴けません。たける!母さんが買ってあげるから、返して」

たけるは、寂しそうにプレゼントの袋を坂元に差し出した。

「いいじゃない。このくらい。ぼくがプレゼントしたいんだから!たけるくん、ほら!!」

強引に袋を破って、中身を出した。

「ね、たけるだって、こんなゲームしないと、友だち出来ないよね」