遊asobu☆による保育士向上委員会

子育て中の方や、これからの保育士の方々のためになる、発達や保育ブログ、他バドミントン練習日記など。

新人保育士のための10の講座 講義6なぜ障害のある子どもの支援が保育の原点と言えるのか

2022年09月17日 | 新人保育士のための10のオンライン講座

講義6 なぜ障害のある子どもの支援が保育の原点と言えるのか?


私自身、障害のあるお子さんと関わることが多く、専門分野とも言えるのかもしれませんが、なぜ講義の中にあえて入れたかというと、障害のある子に対する支援は保育の原点だからです。

 

保育の原点という言葉は、以前に研究者の方から聞いた言葉に共感して、そのまま使わせていただいています。

 

教育の原点!だったかも、、笑

 

なぜそう言えるのかをお話ししたいと思います。

 

保育所に居る子ども達の中には、さまざまな課題を抱えているお子さんが居ます。

 

講義4や5の中にも出てきますが、お勉強、運動、お友達関係などに課題を抱えていたりします。そのような課題がより強く表れているお子さんが発達障害と言われるお子さんだったりいたします。ですので、そういったお子さんの支援が出来なければ、保育所の定型発達と言われている子ども達に対しても、弱点に寄り添い、適切な支援をすることが難しくなります。

 

誰にでも苦手な分野があるということです。

 

もし、様々に課題を抱えている子どものための支援の引き出しがないままだと、子ども達を一つの集団として、実年齢相応の(発達年齢ではなく)力があると仮定しながら保育をすることになりがちです。そうなると、個人差のあるお子さんが置いてけぼりにされ、自信や意欲を失ってしまう可能性が出てきます。

 

定型発達のお子さんでも、どこか一部に苦手さを抱えているものなのです。

 

私もそうですが、みなさんもそうではないでしょうか?苦笑 

 

その苦手さに対して保育士が、無理に他の子ども達と同じようにさせようとすると、保育所が辛くて苦しい場所になり、保育士に対して信頼を持てなくなります。特定の保育士だけならまだいいのですが、生まれてきてまだ間もないお子さんですので『自分のことを誰もわかってくれない!』と人全体への悪いイメージや不信に繋がりかねません。

 

 

子どもたちが持つ、個々の様々な課題に対する支援の引き出しを、少しでも持っていただけたらと思っています。

 

例えば保育士が何かを子どもに伝える時に、言葉や実際に大人がやって見せるだけじゃなく、文字、イラスト、写真、動画などで伝える方法があります。それらの方法を知っているだけで、理解ができて救われる子どもがたくさんいます。

 

以上の事から、障害のある子に対する支援は保育の原点だと思うのです。

 

※障害を持つではなく、障害のあるという言葉を使いたい!(^^)/ 障害というのは例えば何かをしようとするけれど、何かが邪魔になって出来ないことを指します。なので〈障害〉は周りの環境ということになります。人のサポートがないことも障害になり得ます。私は世界のあちこちを旅したいけれど、お金や時間がないことが障害になっています笑


なので、障害というのは本人や本人が"持つ”ものではなく、周囲の環境や状態のことを指しています。こういう考えは保育そのものというよりも、福祉の視点なのかもしれません。保育も子どもの福祉であるという視点を少し意識していただけたらいいなと思っています。

 

 

 

国試保育士asobu☆

 

新人保育士のための10の講座



最新の画像もっと見る

コメントを投稿