こんにちは☺ いつも保育士向上委員会ブログをお読みいただき、ありがとうございます!!
今回は久しぶりに、2024年3月15日放送のテレビ朝日系列のバラエティ番組探偵ナイトスクープの子ども神回!を取り上げたいと思います。
今回の依頼は、3歳と5歳の娘さんを子どもに持つ母親からの依頼でした☺
まずはその以来の内容から確認してみましょう!
依頼内容
母の依頼内容は、2年ほど前に、祖父がブリッジの入れ歯を使うことになった時の話でした。
祖父はその入れ歯で子どもたちが遊ばないように『これはカニやから。触ったらあかんで!』と子どもたちに注意したのでした。
その話を聞いた5歳の娘さんもみじさんは、瓶に入れた‟入れ歯”を見て『カニさん、寝てるわ!』とか‟カニさん”がないのを見て『カニさん、お出かけしてるわ!』というようになりました。
母親としては、来年小学校になるし、これはまずい!友達を連れてこられたりしたら困る!と思い、探偵ナイトスクープに依頼したのでした。
そして、本当のことに気づいた瞬間の娘のリアクションを見て見たいとのことでした。
そこで依頼を解決するために、霜降り明星せいや探偵がご自宅に向かいます!
訪問時の様子
これまでも子ども関連の依頼の場合は、おそらく子どもを傷つけないために、例えば発達心理的にどうなのかというようなことは、番組として下調べをした上で番組制作をしていると思われますが、今回の対象は5歳の女児でした。
それを踏まえて、見ていきたいと思います☺
せいや探偵がご自宅に向かうと、3歳の妹を抱っこした母が出迎えてくれていました。
3歳児の場合は、まだ出会いに不安や葛藤があったりしますので、母親に抱っこされることで安心して出迎えることが出来たと思われます。
5歳のもみじさんは、出会った瞬間はキョトンとした表情で、一旦隠れました。その後せいや探偵が『何か珍しいもの飼っているの?!』と質問をする声を聴き、出て来て嬉しそうに『カニとネコ2匹!』と答えます。おたまのおもちゃを持ちながらでしたが、少しの不安はありましたが質問に答えられたことで、すぐに不安は解消されたようです。
この辺りはさすが切り替えが早い5歳児ですね!
カニ?!
せいや探偵が部屋に入ると、もみじさんは早速‟カニさん”が入っている瓶を持ってきて見せてくれました。
察するのが早かったですね!
『これ何?』と聞くと『カニ!タカアシガニの赤ちゃん!』と説明を加えて答えてくれました。
妹のすみれさんは、テンションが上がったのか、周りを走り回っています☺
せいや探偵が『名前つけてるの?』と聞くと『ゆきちゃんだよ!』と踊りながら答え『だって、雪ってちいちゃいやん!こっちもちっちゃいから。だからゆきちゃん!』と自分なりの理由も付け加えて話してくれました。
理由が言えるようになっているのは凄いですね!
5歳になると、3次元的に物事の背景などがわかるようになる6歳に繋げるために、積極的に理由や背景に意識がいくように支援したいです。
『触ったりしているの?』とせいや探偵が聞くと『切られるやん!ハサミで!』と答え、経験や知識から、カニの特徴をよく理解しているようでした。
妹のすみれさんも『かわいい!』と答えていましたね。
そこでせいや探偵は第一の作戦を実行に移します!
探偵の作戦1
まずは『触ってみよう!』という作戦です!
『餌を上げてみる?』と話しながらまずは探偵が瓶に餌を入れます。その間もみじさんは『入れたい入れたい!』と声にならないような叫びをあげていました。両手首をつけて顎に乗せ、ワクワクをこらえきれないようでした。
保育者としましては、子どもが何かに興味や関心を持って、知りたい!とか試してみたい!という気持ちは出来るだけ大切にしたいです。
せいや探偵は『見本見せてみるな!』と伝えると立ち上がり『見せて見せて!』『3、2、1!』と自らカウントダウンをして『行け!』と言ってとても盛り上がっていました。
『(私も)あげたい!』と抵抗なく餌をあげていました。せいや探偵が『食べてる?』と聞くと『食べてる!!』と答えていました。この様子をみると、現時点で細部への着目はそれほど強くはないようです。
6歳になりますと、比較が厳密になり、細部の違いに気付いてきたりしますので、まだ過渡期のように見えました。
そこでせいや探偵が、一度瓶から‟カニさん”を出すことにすると『オイオイ』『うわあ!』『ゆきちゃーん!』とさらにテンションが上がっていました。
妹のすみれさんも笑顔で眺めていました。姉が居る安心感があるようでした。探偵の手のひらに置くと『ふぅー!』と息を吹きかけていました☺
触れるのはちょっと怖いけど、風を当てるとどうなるのかな?と試してみたのかもしれません。
せいや探偵が『痛っ!咬まれた!』と(演技で)いうと『だから!』とほら言ったでしょ!と言わんばかりでしたね。6歳になると、下の子どもを教え、導びこうとしたりしますので、そのような気持ちが育ちつつあるのかもしれません。
瓶の中からお箸でつまみ出していました。お箸を上手に使えていましたね。
姉のしている様子を見て、妹のすみれさんも『やりたい!』と言っていました。お姉ちゃんが出来るのを見て自分にも出来そう!やってみたい!と思ったのかもしれません。そういう下の子のモデルになったり、安心感が持てる姿は、兄弟姉妹のとても良い姿ですね。
余談でした笑
そこでせいや探偵が『なんで動かんねやろな』と聞くと『おじょうさんおじょうさん、起きてください!』といつも起こされる時に言われているようなセリフ笑を言っていましたので、寝ていると思っているようでした☺
床に‟カニさん”を落としても慌てずに、お箸で拾い上げていましたね。
第一の作戦『触ってみよう!』は失敗に終わりました😓
探偵の作戦2
ここでお母さんは『5歳ってこんなもんですか?』と疑問を持ちます。
せいや探偵は『違うと思います』とさらっと答えていましたが、実際の5歳の発達についてはのちに確認するとしまして、同級生の友達はどうなのか、そこで次の作戦名は、
『他の5歳は気付く?』です。
もみじさんの友達をきっかけにして気付くのかを試すために、めいさんを呼ぶことになります。
めいさんに何歳か尋ねると『5歳!』と手をパーに見せて教えてくれました。
もみじさんがめいさんに‟カニさん”を見せると、『すごーい!!』と興味を持ったリアクションでした。『名前はゆきちゃんって言うねん。ちびっこやから。タカアシガニの赤ちゃんやから』と説明すると『でもこういうカニ、飼いたいなあ』と返します。
このような様子を見てせいや探偵は『5歳ってこれくらいってことですね!』と母に伝えます。
妹のすみれさんの前で入れ歯の話をしても、わからないようでした。
3歳児は見ただけでは、入れ歯とカニの区別はつかないことがわかります。
友達のめいさんもせいや探偵がこれは何か聞くと『カニ?!』と少し首を傾げて考えながら答え、触ってみると『動いた!』と話していました。
ここで、5歳の認知力と社会性の発達について、確認をしておきましょう!
また、5歳児は分析的よりも、全体的把握の傾向があるとされています。
そうすると、ざっくりとした外見による印象で物事を把握をする時期と言えます。ですので、ハサミ(のようのもの)があり、形や大きさが似ているものは同じものという判断をしても不思議ではないのかもしれません。
〈5歳の社会性の発達の姿と保育〉
6歳になりますと、より厳密な比較が出来るようになります。
6歳の社会性の発達の記事でもお話いたしましたが、6歳頃になりますと、
ですので、もみじさんは多角的により厳密な比較をして判断が出来る、6歳の時期への過渡期と考えられます。
他には、番組でも話されていましたが‟入れ歯”を知らないということも、もちろん影響しているでしょうね。なので、最初から正しい説明をしていたら、全く問題は起きなかったと考えられます。
私は、発達はあくまでも順番を示すものでしかなく、基準よりも遅いとか早いとかは個人差や個々の特徴もあり、それが自分らしさでもあったりしますので、どちらが悪いとかいいとかいうものでもないと思っています。
〈6歳の社会性の発達の姿と保育〉
探偵の作戦3
次の作戦名は、『ホンモノのカニと比べてみよう!』です。
生物ハンターの方が、わざわざ和歌山からカニを捕まえてやってきてくれました。
それを見たもみじさんは、水槽を抱えに行って、カニに興味津々でした。
『もみちゃんのカニは、、ちょっとまって!』と言い、比べて見たくなったようです!
せいや探偵が理解を促すために『ゆきちゃんだけすぐわかるな。ゆきちゃんだけ色違うなあ』と話します。
するともみじさんは『襲われている?』とつぶやき、せいや探偵が『遊んでるわ!』とフォローすると『ジャンケンしてるんじゃない?』と話していました。
せいや探偵が『ずっとチョキであいこやけど』とさすが芸人!というツッコミをします笑
さらに『ゆきちゃんは動いている?』と聞くともみじさんは『動いてない』と答えます。『生きてる?』と聞くと『死んでる?!』と気付いたのかも?!という言葉を発しますが『骨が折れて動けないのかな?』と可能性としてはあり得る、よく考えた答えを返します。
凄いですね!
細部に着目するように指示すると出来ますし、5歳までのいろんな経験や知識を活かしたような答えを返すことが出来ています。
それでもまだ気づかないということで、ついに最後の手段に出ます。
告知
〈「ここま」は、困っている子どもたちのための保育投稿サイトです。保育者の皆さんの成功体験を集め、子どもたちの成長を支援します。〉
最後の手段
最後に考えられた手段は『ゆきちゃん、本来の住処へ!』です☺
祖父が口を開けて、ゆきちゃんを本来の場所へ固定します。
せいや探偵が『カニじゃないよな?』と聞くと『うん』と答え『ゆきちゃんと似てない?』と聞くと、もみじさんは机をたたき『置いて!!』と怒ります。
カニと思う人!とせいや探偵がストレートに聞くと『はい!』と手を挙げていました。
もう一度口に入れてみると『あ、カニ!』『見せて見せて!』と言っていて、入れ歯とはわからないようでした。
番組としては、明確に歯医者さんに作ってもらったというような、入れ歯の説明はしていませんでしたので、あくまでも本人が気づくのを待つということにしたようですね。
個人的には、色んな考え方があるとは思いますが、元々祖父が嘘をついて入れ歯で遊ばないようにしたことから始まりましたので、それを謝罪して、正しく伝えるのが良いのかなと思いました。
まとめ
いかがだったでしょうか☺
とても好奇心旺盛で、想像力豊かな特徴が現れていた、素敵な女児でした。
妹のすみれさんも、お姉ちゃんをよく見習っていたり、母に愛着を示す様子もありました。
ゲストの上原さんもおっしゃっていましたが、純粋な気持ちを大切にするのもよいですが、そろそろ多角的に物事をみることが出来る時期でもありますので、正しく説明をするという必要もありそうです。
今回の番組の影響で、まずないとは思いますが、カニを見ると口に入れるということをしないためにも😓
最後の番組のオチは、さすが芸人さんだなといった感じでした笑
〈探偵ナイトスクープ番組リンク〉
最後までブリッジ入れ歯はカニ?!探偵ナイトスクープ子ども神回から5歳児を理解する!をお読みいただき、誠にありがとうございました。
もしご意見ご感想などございましたら、コメントで頂けますと嬉しい限りです!
〈探偵ナイトスクープ子ども神回!菅田将暉さんの『虹』を聴くと泣く4歳児!〉
告知
〈あちこちの保育現場で20年以上の経験を積んだ保育者による、保育士の方々向けに、少人数制でアットホームな雰囲気のオンライン保育講座を開催中です!一緒に学びましょう!〉
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます