~Poruke's garden~

日々の出来事や、趣味について書き綴っているporukeの空間です。
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最後の子のその後

2021年08月08日 09時27分29秒 | アゲハチョウ
連日アゲハチョウだらけですが、今回もアゲハチョウについてupです

羽化が上手く行かず契約更新になったアゲハアパート最後の住人のその後をお伝えしたいと思います。
今回は写真等出て参りませんので、苦手な方もご安心下さい。


7月31日(土)の朝、羽化に失敗し羽がチリチリになってしまったまま固まってしまった子。
勿論飛ぶことも、ましてや歩くこともままなりません。
自然のまま、そのままにということも出来ますが、今回は最後まで面倒を見ようと思い保護致しました。
名前を付けると少々お別れの時淋しくなりそうですが、記録をする際に少々書き辛いので、名前を付けたいと思います。
この子は最後の1羽で、性別は男の子…
安易ではありますが、ラストから2文字取ってラスと名付けました。



7月31日
ハチミツ水を飲んでくれたようで、排泄あり。
羽の方向が悪く、水平な場所では上手く動けない為、止まり木の方へ一度移動。
止まり木にはワイヤーを2箇所追加し、ぶら下がれるようにしました。
落ち着いたのかそこに掴まると、そのまま暫くじっとしていました。
そしてラス、お口が上手く丸められなかったようで、先は合わさっているのですが、少々巻き方が変な状態になっています…


8月1日
基本的には殆ど動きません。
1日に1回ハチミツ水を飲んで貰う為、器の近くへ連れていきますが、自分からは飲んでくれないのでお口をピンセットの先で延ばしてハチミツ水へ誘導します。
最初はお口を戻そうとしますが、そのうちハチミツ水と分かりそのまま飲み始めてくれます。
足の動きが悪いこともあり、器のヘリに斜めに落ち着き、そのままの体勢で過ごしていました。
排泄ありです。


8月2日
昨日まであまり動かなかったにも関わらず朝からケース内でバタバタと羽ばたいています。
何処にこんな力があったのだろう?と驚く程です
でもあまり体力を消耗して欲しくないというのもアゲハアパート管理人の本音…
でもラスが飛びたいと思っているのだったら、それが良いのかもしれません。
羽化失敗で保護した場合、足が上手く使えるよう羽が邪魔な場合には羽自体を切ってしまうということがあります。
でも、羽は切らないと決めていたので、こうしてバタバタと羽ばたいているのを見て、飛ぶことは出来なくても羽を残しておいて良かった、とふと感じました。

ただ、このバタバタ状態ではハチミツ水を与えることが出来ないので困りました…
通常は羽を優しく摘み、暴れないようにしてから与えるのですが、ラスの場合は羽が根元から曲がってしまっているような状態なので、両羽を合わせて持つことが出来ませんでした。
暴れると鱗粉も取れてしまいますし、中々困ったものです。


8月3日
0:00頃 
突然、真っ暗な部屋の中でバタバタとケース内を羽ばたく音がしました。
昼間も微動だにしないことが殆どだったのに、何度か続いたので突然どうしたのかと驚き、少ししてからライトを間接的に照らしながら覗いてみると、ラスはケースの隅にじっとしていました。
体勢が悪そうだったので、ピンセットでそっとハチミツ水の器のヘリの定位置に移動しました。
少しバタバタと暴れてしまい、申し訳ないと思いつつ蓋をしてライトを消しました。

蝶は暗くなると静かになる為、基本的に暗闇でこのように羽ばたくことはあまり無いのではないでしょうか。
(成虫を採集して連れ帰る場合には、紙にそっと挟み、暴れないよう箱等に入れ暗くした状態で運搬するとの記載を拝見したことがあります)

0:30頃
又もやバタバタと羽ばたく音。
今度は音がしている間に覗いてみると、又もや足場から離れていました。
そっとピンセットを体の下に通し持ち上げると、先程とは違い嘘のように静か…
寝惚けて引っくり返ってしまっただけ…と信じたいところではありますが、足の自由が効かなくなってきているところを見ると、少々気が重い夜更けでした…

1:15頃
暗い部屋の中で、又バタバタと羽ばたく音。
ラスとのお別れが近いようです。

5:15頃
夜明けの部屋に少し弱めの羽ばたく音が響きました。
今までのように長くは続かず、ほんの数回でした。

7:00頃
ラスが静かに仰向けになっていました。
もう羽ばたくことはありません。
そっと足に触れてみるとまだ固まっていません。
もしかするとまだ微かに意識のようなものがあるかもしれない、と思い直ぐには埋葬しませんでした。


8月4日
ラスを羽化中事故にあってしまった他2羽の兄弟を埋葬した近くに埋葬しました。
この子が生まれて、ゆっくりゆっくり成長していた日陰の小さな木の付近です。
日の当たる所の方が良い気もしましたが、やはり生まれた近くが良いかと思いこちらにしました。

羽化後たった3日の虫生ではありましたが、もし又アゲハチョウとして生まれてくるのであれば、今度こそは大空に羽ばたいて欲しいと願ってやみません。


今迄一緒にアゲハチョウを見守って下さった皆様、本当に有難うございました
こうして2021年夏、第1期のアゲハチョウは全て旅立っていきましたが、まだまだ自然界では10月近くまでアゲハチョウ達のサイクルは続きます

アゲハチョウの幼虫達が居なくなり、丸裸になり沈黙していたかのようなレモンの若木も、最近枝先から見事に新しい葉が芽吹き始めました
本当にその姿には私も胸が熱くなりました。
その光景を例えるとするならば、スタジオジブリのもののけ姫のラストで、一度全てが枯れてしまった山々から一斉に植物が芽吹き育つ時のよう。

あれだけ見事に葉を食べられてしまったにも拘わらず、こうして育つ植物の強さ、段々と枝の間にあった蛹の抜け殻が緑に埋もれていく様は小さな自然のサイクルの中に自分が居ることを実感させてくれます。
ただ、まだまだ第2期を募集出来る程の量は復活しておらず、暫く募集は停止する予定です。
早くネットを掛けないと…

今後は第1期アゲハチョウのちょこっとした考察や、纏め、小ネタや今回作成したデコ絵文字等のご紹介を時々していこうと思います

アゲハチョウが一段落したので、今後はすっかりご無沙汰している手芸関係やその他カテゴリーも更新して参りますので、是非お付き合い頂けますと幸いです。



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