ば○こう○ちの納得いかないコーナー

「世の中の不条理な出来事」に吼えるブログ。(映画及び小説の評価は、「星5つ」を最高と定義。)

「10.8決戦」の秘話

2011年04月04日 | スポーツ関連

被災した人達の姿をとし日本が復興して行く中で、教育改革憲法改正に繋げて行かなければいけません。

 

東日本大震災を受け、週刊誌で著名人達が様々な主張を繰り広げていたのだが、冒頭に記したのは嘗て報道番組のニュースキャスターを務めていた女性の主張だ。「保守派の論客」として有名な方だが、以前より「余りに偏重した主張」の数々には首を捻ってしまう事が多かった。どんな主張をしようが個人の自由だけれど、大震災を無理無理に教育改革や憲法改正と結び付けている感じしか無いし、「“今”言うべき事なのか?」という違和感が。「国旗掲揚と国歌斉唱を子供達に義務として課せば、非行問題は一切無くなる。」といった趣旨の主張を以前した政治家と同様に、彼女の頭の中には「一方向の思考」しか存在しないのだろうか?全く不思議でならない。

 

 閑話休題

 

レギュラー・シーズンの最終戦を前に、全く同勝率で2つのチームが首位に並び、最終戦での直接対決によって優勝チームが決定。そんな日本プロ野球史上初めての出来事が、1994年10月8日に起こった。全く同勝率で首位に並んだのはジャイアンツドラゴンズで、此の2チームはドラゴンズの本拠地ナゴヤ球場」でのレギュラーシーズン最終戦にて、優勝を決める試合に臨んだ。世に言う「10.8決戦」(動画)で在る。

 

此の「10.8決戦」、ジャイアンツ・ファンの自分は、ジャイアンツの敗戦を覚悟していた。行われた場所がドラゴンズの本拠地という「アウェー・ゲームの不利さ」というのも当然在ったが、其れ以上にドラゴンズの先発が今中慎二投手というのが、「ジャイアンツは勝てないだろう。」と思いを決定的にさせたのだ。と言うのも、今中投手は最終戦前「ナゴヤ球場での対ジャイアンツ戦は11連勝中」だったから。

 

しかし試合は「3対6」とジャイアンツが勝利を収め、レギュラー・シーズンでの優勝を決める。「ジャイアンツ打線が苦手の今中投手から5点を奪い、4回でマウンドから引き摺り下ろせた。」のが、最大の勝因と言って良いだろう。「あんなにも苦手だった今中投手を、何故ジャイアンツ打線は打ち崩せたのか?」、其の疑問をずっと持ち続けていた自分だが、夕刊フジ或る連載記事にてやっと答えが判った。

 

3月31日付けの「球界風雲児 デーブ大久保言わせてもらいます」で、当時ジャイアンツの選手だったデーブ大久保氏が秘話を披露。決戦前夜、名古屋の宿舎の宴会場で行われた野手陣のミーティングにて、スコアラーから「今中投手の投球時の癖」が明らかにされていたのだ。今中投手が投球モーションに入ってグラブを顔の前にセットした時、グラブから覗く左手首が打者から「真っ直ぐに見えたらストレート」、「斜めに傾いていたらカーブ」、「手首が見えなかったらフォーク」という癖で、明らかにされた際には選手の間から響きが起こったそうだ。

 

どれだけ凄い球で在っても、投じられる球種が事前に判れば、一流打者ならば何とか対応は出来るだろう。今中投手の投球時の癖を見抜いた事で、試合前にジャイアンツは勝利をぐっと手繰り寄せていたと言っても過言では無い。

 

「試合中に外野席から双眼鏡で相手チームのサインを盗ませ、其れを自チームに伝える。」等のスパイ行為は許せないけれど、「相手選手の癖盗み」というのはプロとして在りだと思う。癖を盗んで相手を攻略し、攻略された側は癖を無くすか、わざと其の癖を利用して相手を翻弄させる等々、虚々実々駆け引きはプロならではの所作と思うから。


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2 コメント

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非常時こそが (spa supernova)
2011-04-04 13:55:27
デマゴーギーの格好の機会ですからね。
国会議事堂を共産党が燃やした、朝鮮人が井戸に毒を入れたなどなど、ね。
先日法事があったんですが原発に絡んで原発反対派の坊主がお祭り騒ぎで大喜びしている姿に暗澹としましたよ。親が存命の間は切れないが、死んだらさっさとあの坊主とは縁を切ろうと思いましたね。
向こうもこっちが付き合いを続けてくれるとは思っていないからああいう態度なのかもしれないけど。
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>spa supernova様 (giants-55)
2011-04-04 15:47:59
書き込み有難う御座いました。

自分も「原発の存在」に関しては100%肯定的になれないけれど、でも「現実的なエネルギー源確保」という観点からすると、「直ぐに原発を無くせ!」とは言えない。盲滅法に「XX反対!」と叫ぶのは容易い事だけれど、其れならば其れできちんとした対案を出さないといけないでしょうね。(此れは自戒も込めて思う事ですが。

記事でも書いた様に、どんな意見を持とうが其れは個人の自由。でも其れを公言するにしても、TPOを弁えるのがまともな社会人として求められる事だと思うんです。spa supernova様が書かれた御坊さんも、又、今回触れた女史も「他者の不幸」を此れ幸いとばかりに利用しているだけとしか思えず、不快感しか在りません。
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