ツバサ様や破壊王子様も観に行かれたという映画「アイアンマン」。自分の「観に行きたいリスト」には入っていなかった作品だが、この御二人が観に行かれたとなると、観に行かない訳にはいかないだろう。
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巨大軍事企業「スターク・インダストリーズ」のCEOにして、天才発明家でも在るトニー・スターク(ロバート・ダウニーJr.氏)。莫大な富を有する彼は、女性に酒にギャンブルにと明け暮れる日々を送っていた。
武器開発の分野をリードする彼は、政府とのパイプ役を務める親友の軍人ローディ(テレンス・ハワード氏)と共に、新型兵器の実験の為アフガニスタンへ飛ぶ。デモンストレーションは大成功を収めるが、その後に事件が発生。武装テロ集団が実験場を襲撃、周囲は銃撃と爆破に包み込まれてしまったのだ。爆発に巻き込まれたスタークは、テロ集団によって拉致されてしまう。
拘束されたスタークは、同様に監禁されている医師インセン(ショーン・トーブ氏))によって治療を受け、心臓を生かす為の人工心臓を移植された事で一命を取り留める。テロ一味のリーダーのラザ(ファラン・タヒール氏)はスタークに、スターク・インダストリーズの最新&最強兵器「ジェリコ・ミサイル」を製造する様に命じるが、「ラザのアジトで自らが開発した武器が多く使用され、それが如何に多くの人の命を奪っているか。」を思い知らされたスタークは大きな衝撃を受け、兵器開発をする振りをし乍ら飛行可能な着脱式パワードスーツ「マークⅠ」を開発。敵の隙を突き、彼はこのパワードスーツで脱出に成功。
スターク・インダストリーズに戻ったスタークは、彼の留守中に会社を取り仕切っていた幹部役員オバディア・ステイン(ジェフ・ブリッジス氏)の反対を押し切り、兵器産業からの撤退を発表する。世間の話題が渦巻く中、全幅の信頼を置いている秘書ペッパー・ポッツ(グウィネス・パルトローさん)やローディの協力を得て、自宅の作業部屋に籠り、「自分が開発した兵器で苦しんでいる人達を救いたい!」と新たなパワードスーツの開発に熱意を燃やす彼。やがてそのパワードスーツは、戦闘機並みの飛行能力等を備えた「マークII」を経て、遂に赤と金に輝く「マークIII」へと進化を遂げる。
世界に不和を齎す悪との戦いを決意した彼の前に、恐ろしい陰謀が立ち塞がり・・・。
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この作品、アメリカン・コミックスを原作にしているそうだ。確かに、そんな“匂い”がプンプンする。「日本の漫画に比べると、概して登場人物達の姿形がシンプル。」というのが自分の“アメコミ”に対する印象だが(あくまでも個人的な思いだが。)、鉄人28号を思わせるパワードスーツが登場する等、アメコミ・テーストが良い意味で満載の作品。
「現状を深く知らずに開発&製造し続けていた武器が、どれ程迄に世界の人々を苦しめていたか。」とスタークが知るシーンもそうだが、「苦しんでいる人々を助けたい。」と立ち上がったスタークの前に立ちはだかるのが、自身が開発&製造した“武器”というが何とも皮肉。
ツバサ様は“おやじヒーロー”と書かれていたが、その通りだと思う。決して聖人では無いスタークだからこそ、悪に立ち向かう姿により共感を覚えるのかもしれない。メカニック的にも、なかなか面白い作品だ。
総合評価は星3.5個としたい。

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巨大軍事企業「スターク・インダストリーズ」のCEOにして、天才発明家でも在るトニー・スターク(ロバート・ダウニーJr.氏)。莫大な富を有する彼は、女性に酒にギャンブルにと明け暮れる日々を送っていた。
武器開発の分野をリードする彼は、政府とのパイプ役を務める親友の軍人ローディ(テレンス・ハワード氏)と共に、新型兵器の実験の為アフガニスタンへ飛ぶ。デモンストレーションは大成功を収めるが、その後に事件が発生。武装テロ集団が実験場を襲撃、周囲は銃撃と爆破に包み込まれてしまったのだ。爆発に巻き込まれたスタークは、テロ集団によって拉致されてしまう。
拘束されたスタークは、同様に監禁されている医師インセン(ショーン・トーブ氏))によって治療を受け、心臓を生かす為の人工心臓を移植された事で一命を取り留める。テロ一味のリーダーのラザ(ファラン・タヒール氏)はスタークに、スターク・インダストリーズの最新&最強兵器「ジェリコ・ミサイル」を製造する様に命じるが、「ラザのアジトで自らが開発した武器が多く使用され、それが如何に多くの人の命を奪っているか。」を思い知らされたスタークは大きな衝撃を受け、兵器開発をする振りをし乍ら飛行可能な着脱式パワードスーツ「マークⅠ」を開発。敵の隙を突き、彼はこのパワードスーツで脱出に成功。
スターク・インダストリーズに戻ったスタークは、彼の留守中に会社を取り仕切っていた幹部役員オバディア・ステイン(ジェフ・ブリッジス氏)の反対を押し切り、兵器産業からの撤退を発表する。世間の話題が渦巻く中、全幅の信頼を置いている秘書ペッパー・ポッツ(グウィネス・パルトローさん)やローディの協力を得て、自宅の作業部屋に籠り、「自分が開発した兵器で苦しんでいる人達を救いたい!」と新たなパワードスーツの開発に熱意を燃やす彼。やがてそのパワードスーツは、戦闘機並みの飛行能力等を備えた「マークII」を経て、遂に赤と金に輝く「マークIII」へと進化を遂げる。
世界に不和を齎す悪との戦いを決意した彼の前に、恐ろしい陰謀が立ち塞がり・・・。
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この作品、アメリカン・コミックスを原作にしているそうだ。確かに、そんな“匂い”がプンプンする。「日本の漫画に比べると、概して登場人物達の姿形がシンプル。」というのが自分の“アメコミ”に対する印象だが(あくまでも個人的な思いだが。)、鉄人28号を思わせるパワードスーツが登場する等、アメコミ・テーストが良い意味で満載の作品。
「現状を深く知らずに開発&製造し続けていた武器が、どれ程迄に世界の人々を苦しめていたか。」とスタークが知るシーンもそうだが、「苦しんでいる人々を助けたい。」と立ち上がったスタークの前に立ちはだかるのが、自身が開発&製造した“武器”というが何とも皮肉。
ツバサ様は“おやじヒーロー”と書かれていたが、その通りだと思う。決して聖人では無いスタークだからこそ、悪に立ち向かう姿により共感を覚えるのかもしれない。メカニック的にも、なかなか面白い作品だ。
総合評価は星3.5個としたい。
対ソ連でアルカイダを支援したのに、苦しんでいる人達を救うだの民主主義を教えるだのと戦争を仕掛ける、似てると思いませんか~?
「おくりびと」は概して評価高いみたいですね。この作品を観るきっかけを作って下さった破壊王子様も「おくりびと」を観られており、良い評価を下しておられました。
他の方の記事で知ったのですが、漫画「アイアンマン」はベトナム戦争真っ只中の1963年に初登場した作品とか。「正義」の御旗を高々と掲げる一方、その裏で正義とは反する事を直接的に、そして間接的に行っている巨大国家の存在。45年経った今でも、そういった所は変わらないんですね。
ジョディ・フォスターさんの作品は「フライトプラン」(http://blog.goo.ne.jp/giants-55/e/efec55675305f4c6aa88e73970c06713)ですね。あの作品はアラブ人云々もそうですが、「フライト・アテンダントに対する偏見を助長する。」という抗議も在ったとか。
トラックバックありがとうございます。(*^-^*
>決して聖人では無いスタークだからこそ、悪に立ち向かう姿により共感を覚えるのかもしれない。
人間味のあるキャラクターでしたね。
そもそも『アイアンマン』の敵はソ連の将軍レッドバーバリアン(自分で赤い野蛮人と名乗っちゃう)やら中共の怪人マンダリン。
そうアイアンマンの敵は頭の中が真っ赤っ赤な連中なのだ。
だが原作者は『失敗だ』と嘆く。なぜなら現実にはベトナム戦争で、アメリカが正義の軍隊ではないところが自国の国民にもばれてしまった。だから主役のスタークは自分の仕事に悩み、酒に溺れてホームレスにまで身を落とす。アイアンマンスーツはもっと極右でタカ派の軍人が継承したりという形にして、もっと悪い内なる敵と戦うことでヒーローであり続けたという次第。
今回の映画化では、『チャーリーウィルソンズウォー』にも通じる皮肉が底辺に流れているのですがねえ。
おめでたい人は洋の東西を問わず、どこにでもいるようです。
混迷たる世相を反映させた作品だなーと、ヒーローものながらもリアルな質感漂う作品に見応え十分でした。
主人公が“おやじ”ってところがかえって好感がもてる仕上がりだったと思います。
御紹介戴いた映画、恐らくこれ(http://www.feast-movie.jp/)の事ですね。ホラー系は苦手なのですが、「これぞB級映画!」という内容の様ですから、かなり気になります(笑)。ホラー系で「これ以上のB級作品は無いだろうな。」と思ったのが「死霊の盆踊り」(http://blog.livedoor.jp/textsite/archives/18358623.html)。人によっては「Z級ホラー」と称する方も居られる内容。後、ホラーでは無いのですが、「ブルー」(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%96%E3%83%AB%E3%83%BC_(%E6%98%A0%E7%94%BB))という映画はインパクトが在ります。何しろ最初から最後迄、写っているのはブルー一色の画面ですから。