夕刊フジで「政治家、小泉進次郎」という連載がされているのだが、此の内容が凄い。小泉進次郎氏の“業績”を次々に列挙し、「凡庸な政治家に非ず。」と言わん許りに大絶賛しているのを目にすると、“北の国のプロパガンダ”と似た雰囲気を感じてしまう。過去に何度か指摘している様に、自分も小泉進次郎氏に評価出来る点が少なくないのは認めているが、同時に「自身に都合の良い事柄」、例えば「政治資金管理団体を使う事で、相続税を回避する。」といった一般的には理不尽な事柄には一切触れようとしない点には疑問を感じている。一般庶民に対する相続税が上げられる一方で、政治家の場合は“実質的に”零というのは、全く納得が行かない。
話を元に戻すが、夕刊フジと言えばフジサンケイグループ。矢張りフジサンケイグループのフジテレビが以前(5年程前だったと思うが。)、唐突に小泉純一郎元首相の“特番”を組んで、長時間放送した事が在ったけれど、集められたゲストは「小泉フリーク」といった有名人許りで、肝心な中身は最初から最後迄「小泉元首相に対する大絶賛」のみ。ハッキリ言って「気味が悪い程のよいしょ番組」以外の何物でも無かったのだが、フジサンケイグループと小泉家というのは深い利害関係が在ったりするのだろうか?そう疑ってしまう程、フジサンケイグループの小泉家に対する阿りは尋常じゃ無いので。
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「さよなら、マドモワゼル 行政書類『マダム』に統一」(2月25日付け東京新聞【朝刊】)
フランス政府は行政上の書類から、フランス語の独身女性の敬称「マドモワゼル」という表記を無くす事を決めた。結婚しているか否かに触れる事に対し、プライヴァシー侵害等の批判が在った為で、フランス各紙は「さようなら、マドモワゼル」の見出しで報じた。既婚女性だけで無く、独身女性にも使われる「マダム」に統一する。
従来の役所の申請書類は、申請者が男性の場合は「ムッシュ」、女性の場合は「マダム」、「マドモワゼル」の2つから選ぶ項目が設けられている事が多かった。
フランスでは、年間約25万組が結婚するのに対し、離婚は13万組以上に及ぶ。結婚せずに、夫婦に準じた権利を得られる「連帯市民協約(PACS)」制度も定着しており、婚姻の有無で女性の敬称を使い分けるのが、昔に比べ難しくなっている。
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昔、フランス語を習得しようと思い立って勉強するも、半年程で挫折した経験在り。其の際、教科書の最初に載っていたのが「挨拶」の文章で、「ボンジュール、マドモワゼル!」、「ボンジュール、ムッシュ!」といった遣り取りで始まっていたっけ。アガサ・クリスティー女史が生み出した名探偵エルキュール・ポアロ(ベルギー南部のフランス語圏出身という設定。)も、良く「マドモワゼル」を使っていたし、「マドモワゼル」という単語は自分にとって結構馴染みが深い。
「婚姻の有無を詮索されるのは嫌。」と思う人の気持ちは理解出来るし、他意が全く無いのに「婚姻の有無を含んだ敬称」を用いてしまった事で、「失礼な!」と怒られるのも「何だかなあ・・・。」と思うので、「マドモワゼル」から「マダム」に統一されて行くのは「仕方無いだろうな。」と感じる。英語でも女性に対しては、「Miss」から「Ms.」という呼称に切り替わって行ったし。
ドイツ語を履修した他の理由として、自分は法律を専攻しておりましたので、そうなると日本の法律体系に影響を及ぼした国、即ち「『フランス』か『ドイツ』の言語を学ぶと、将来役に立つかな。」という助平心も在りました。我が国の法律体系への影響度の大きさも含め、結果的にドイツ語を履修した訳ですが、まあ哀しい位に女性陣が少なかった。初日に教室に足を踏み入れた所、野郎許りで噎せ返った室内に、思わず眩暈がしたもの。
「枠というのは、狭くする事で人を切り捨てる為の物では無く、拡げる事で人を救う為の物で在るべきと考えます。」というのは、同感ですね。全てに当該する訳では無いけれど、唯一無二的な状況を押し付けられるのは、とても健全な状況とは思えないし。
「氏」と「さん」という敬称の使い分け、気付いて戴いていたというのは嬉しいです。個人的に「歴史上の人物」(此の境界線も難しいのですが、凡そは自分が生まれる以降の人達に関しては「歴史上の人物」という捉え方をしています。)には敬称を付けず(付けるとしても「大将」とか「大臣」等の肩書き。)、そうで無い場合には「男性は『氏』、女性は『さん』乃至は『女史』を付ける。」様にしているのですが、困ってしまうのは其の人物の性別が判らないケース。“覆面作家”の様な方は、意識的に名前を何方にも取れる様な感じにしていたりしていて、ネットで検索しても「性別不明」みたいな記述に出くわしてしまうと、もう御手上げ。そういう場合は、何方にも使える「さん」を使っていますが。
「報道は常に中立な立場から為されるべきで在る。」というスタンスでは無く、「メディア独自の“色”が出た報道も、或る程度の範囲内で在れば悪くない。」というのが自分の考え。全てが横並びに同じ報道をするというのも、嘗ての「大本営発」的な不気味さを感じるし、飽く迄も「或る程度の範囲内で在れば」、其れは其れでメディアの個性でも在ると考えています。でも特定の対象を盲目的に賛美したり、逆にバッシングし捲ったりというのは、此れも悪い意味での「大本営発的な報道」と言えましょうね。
男性名詞・女性名詞といえば、「ネクタイ」はドイツ語では女性名詞で、「スカート」は男性名詞だそうです。これはたぶん、ネクタイは男の首にまとわりついていて、スカートは女の腰にまとわりついているからではないかと、私的には考えています(笑)(本当はちゃんとした文法上の理由があるんだとは思いますが)
「マドモアゼル」廃止は、事実婚や同性カップルといった人々が無視できなくなっていることも反映されているのでしょうね。ついでに性別表記も「中性」というのがあれば、楽になる人はさらに増えるだろうなと思います。枠というのは、狭くすることで人を切り捨てるためのものではなく、拡げることで人を救うためのものであるべきと考えます。
「ミスター/ミズ」、「ムッシュ/マダム」に相当する日本語って見当たりませんね。giants-55様のように、男性なら「氏」、女性なら「さん」を敬称として用いるのも、前に名前がないとできませんし。知らない女性に呼びかけるときに、日本語ではお姉さん・おばさん・おばあさん・奥さんのいずれかですが、見積もりを間違えると気まずくなります。マダムとかミズみたいに年齢に関係なく使える呼びかけがないものか…。
産経新聞の関西地方でのシェアが高いからかもしれません。共産党が未だ強い京都では弱小だが、大阪、奈良では強く、特に大阪では朝日と二番手争い
http://facta.co.jp/article/200707008.html
石原慎太郎一家とも仲が良いですね。
流行り物、強きが好きなのでしょうね。
>マドモワゼル
時代の流れとはいえ、ちょっと残念。どう見ても女学生(死語か)のような年代の人にもマダムって言うんですかね。
ドイツ語は発音が日本語と同じだから~という話もありましたね。全然そんなことはないですが(笑)。
自分も第二外国語としてドイツ語を履修したのですが、ドイツ語を選択した理由は「履修出来る外国語の中で、文法が最も理論的なので覚え易い。」という話を聞いていたので。しかし、いざ履修してみると、「失敗したなあ。」と思いました。何よりも(当時は)女性の履修者が少なかった事。中国語を履修した友人は「女の子が一杯居て楽しい。」とほざいていましたので、余計にガッカリ感が強かった。
そしてマヌケ様が指摘されている「男性名詞」、「女性名詞」、「中性名詞」という概念が、個人的には不思議で不思議で、納得行かない儘に時間が過ぎてしまったという感じです。「『夫』が男性名詞で、『妻』が女性名詞、そして『子供』は中性名詞。」という辺りは理解出来るものの、「『机』は男性名詞で、『本』は中性名詞です。」と言われた所で、「えっ、何で?」と頭が大混乱。割り切って覚えてしまえば良いだけの話では在るのですけれど。
発音が楽なのと、ベツクカッツェの件は、自分も全く同じでした。