タイガースよ、気骨を見せてくれ！

ナベツネが又もや吠えた。何でも、パ・リーグが合併に因り４球団になった場合、ジャイアンツがパ・リーグ行く可能性があると言ったとか。このお方、オーナー職を退いた際に、もう一切プロ野球には関知しないと言っていた筈なのだが、最早、何にでも顔を突っ込みたがるのと暴言癖は治癒しようがないという事か（笑）。

今回の発言は、セ・リーグで反ジャイアンツ（反ナベツネと言っても良いが。）包囲網が敷かれた事への腹いせ的な部分が大きいのは事実だろう。しかし、人気が低迷するプロ野球界の今後を考えた場合、様々な選択肢をタブー視する事なく、論議すべきだと思うし、ジャイアンツのパ・リーグ移籍というのも面白い案かもしれない。

合併問題から始まった一連の騒動で透けて見えるのは、オーナー連中の身勝手さばかり。ナベツネの言動も評価出来ないが、他のオーナー連中も、プロ野球界の今後を憂う”フリ”をしつつ、その実は自チームのメリットばかりを考えている気がする。選手達やファンの存在は全く眼中にないかの如くだ。

ナベツネの今回の発言に寄せるオーナー連中のコメントにもそれが見受けられる。パ・リーグのオーナー連中は、ジャイアンツが移籍する事を歓迎ムード。反して、セ・リーグのオーナー連中は戸惑いの感と言った所か。

何と言っても情けなかったのが、タイガースの久万オーナーのコメント。「こっちにおってくれと言います。阪神も巨人と一緒に大きくなった。居て貰わないと困る。混乱が起こる。」とは、まるで振られたおねえちゃんを未練がましく追い掛ける野郎のコメントかと思ってしまった（笑）。

ジャイアンツ・ファンの自分としては、タイガースというチームは良きライバルであり、別格の存在。タイガースが低迷していた時期は、寂しくて堪らなかったし、１９８５年に２１年ぶりの優勝を決めた際には、感動の涙を流してしまった程(^o^;;;。だからこそ、「セ・リーグはタイガースが牽引する。パ・リーグはジャイアンツが牽引してくれ！」と言い放つ位の気骨を見せて欲しかった。