「ゴールデンイーグルスの三木肇監督が今季限りで退任し、来季監督として石井一久GMが就任。石井新監督はGMも兼任し、三木氏は2軍監督に配置転換される。」事が、昨日明らかとなった。同チームは2018年のに梨田昌孝氏、2019年に平石洋介氏、そして今季は三木氏と、3年連続で監督の“首”が挿げ替えられている。はっきり言って、異常な事だ。
昨年9月の記事「約1.8年/人~約5.0年/人」の中で、「2005年~2019年迄の12チームに関し、“監督1人当たりの平均就任年数”、そして過去14年間(2005年~2018年)の平均順位。」を紹介した。1年で数字が大きく変わる事は無いが、改めて「2005年~2020年迄の12チームに関し、“監督1人当たりの平均就任年数”、そして今季を含む過去16年間(2005年~2020年)の平均順位。」を調べ、監督1人当たりの平均就任年数が短い順に並べてみた。
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「監督1人当たりの平均就任年数が短い順」(2005年~2020年)
1位: バファローズ<8人→2.0年/人> 約4.8位
ゴールデンイーグルス<8人→2.0年/人> 4.5位
3位: スワローズ<7人→約2.3年/人> 約4.3位
4位: ベイスターズ<5人→3.2年/人> 約4.7位
ドラゴンズ<5人→3.2年/人> 約3.2位
タイガース<5人→3.2年/人> 約2.9位
ライオンズ<5人→3.2年/人> 約2.8位
カープ<5人→3.2年/人> 約3.8位
9位: マリーンズ<4人→4.0年/人> 約3.8位
ジャイアンツ<4人→4.0年/人> 約2.1位
11位:ファイターズ<3人→約5.3年/人> 3.0位
ホークス<3人→約5.3年/人> 約2.3位
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「約1.8年/人~約5.0年/人」ではバファローズが単独1位だったが、今回はバファローズとゴールデンイーグルスが並んで1位となった。決して名誉な記録では無いが。
「監督を長く続ければ良い。」という物では無い。「ファイターズの監督を9年務め、昨季と今季は5位に沈んだ栗山英樹監督は、今季限りで退任した方が良い。」と、個人的には考えているし。
とは言え、短過ぎるのも問題だ。「最低3年は続けないと、チームの形を作るのは難しい。」と思うので。ゴールデンイーグルスはチーム創設から16年間で、8人も監督が代わっている。内、田尾安志氏、マーティ・ブラウン氏、大久保博元氏、平石洋介氏、そして三木肇氏の5人は1年限りで退任“させられて”いる。こんなにも監督を使い捨てしているチームならば、選手も平気で使い捨てるのではないか。
「ゴールデンイーグルスは、オーナー・三木谷浩史氏の“現場”介入が目に余る。」というのは、以前から良く指摘されていた。又、「三木谷氏に取り入った“茶坊主”の存在が、更に現場を混乱させている。」とも。大久保博元氏や石井一久氏なんぞも、茶坊主的な存在だ(った)と、自分は思っている。
「2018年9月1日、ゴールデンイーグルスのGMに就任した石井氏。チームを前年の最下位から3位に引き上げた平石監督が、1年限りで退任させられたのは、石井GMと対立したから。」と言われているし、「今季の監督に三木氏が就任したのは、石井GMの“子分”だったから。」という話も在る。「彼がGMとなって3年間で、3人の監督の首が挿げ替えられた。」訳だが、GMとしての責任は問われず、来季からは監督も兼任というのは、実に妙な話に思うのだが・・・。