
先日、今年の「新語・流行語大賞」が発表となった。我が予想では今年の新語・流行語大賞を2つで、其れ等は「がんばろう日本」と「なでしこジャパン」で在るとした。結果としては「なでしこジャパン」が選ばれたので的中と言えなくも無いけれど、「1語だけが受賞。」とした上での的中としたかった。残念無念。
で、其の予想の中で今年の「このミステリーがすごい!(国内編)」の1位も予想し、其れは「ジェノサイド」(著者:高野和明氏)で在るとした。「このミステリーがすごい!(国内編)」は未だ発表になっていないのだけれど、自分が注目している他の2つの「ミステリーのベスト10」、即ち「週刊文春ミステリーベスト10(国内編)」(発行元:文藝春秋)と「本格ミステリ・ベスト10(国内編)」(発行元:原書房)が発表されたので、其れ等を紹介する。
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=2011週刊文春ミステリーベスト10(国内編)=
1位: 「ジェノサイド」(著者:高野和明氏)
3位: 「開かせていただき光栄です」(著者:皆川博子さん)
4位: 「マスカレード・ホテル」(著者:東野圭吾氏)
7位: 「麒麟の翼」(著者:東野圭吾氏)
8位: 「メルカトルかく語りき」(著者:麻耶雄嵩氏)
9位: 「真夏の方程式」(著者:東野圭吾氏)
=2012本格ミステリ・ベスト10(国内編)=
1位: 「折れた竜骨」(著者:米澤穂信氏)
2位: 「メルカトルかく語りき」(著者:麻耶雄嵩氏)
3位: 「開かせていただき光栄です」(著者:皆川博子さん)
8位: 「密室殺人ゲーム・マニアックス」(著者:歌野晶午氏)
9位: 「放課後はミステリーとともに」(著者:東川篤哉氏)
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「本格ミステリ」と謳っている様に、「本格ミステリベスト10」は所謂「本格推理小説」だけを対象にした賞。其れ故、「このミステリーがすごい!」や「週刊文春ミステリーベスト10」に比べると、どうしてもマニアックな作品が目立つ傾向が在る様に感じる。「週刊文春ミステリーベスト10(国内編)」の1位に「ジェノサイド」が選ばれたのは「当然。」と思うが、「本格ミステリ・ベスト10(国内編)」では影も形も無いのは、「『本格推理小説』という範疇には非ず。」と判断されたからなのだろう。
「週刊文春ミステリーベスト10(国内編)」の1位に選ばれた事で、「このミステリーがすごい!(国内編)」でも「ジェノサイド」が1位に選ばれる可能性が非常に高くなった様に思う。発表が楽しみだ。
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悪魔族の王子・デモキン(松岡昌宏氏)との戦いを終え、怪物ランドに帰って来た怪物くん(大野智氏)は、遂に怪物ランドの王位継承式を迎える。だが、国民の前に颯爽と現れた怪物くんを前に、拍手、拍手の大喝采の筈が、まさかの大ブーイング。国民は何時も我が儘な怪物くんの王位継承を反対しているのだ。そんな国民に我を忘れた怪物くん。ドラキュラ(八嶋智人氏)、オオカミ男(上島竜兵氏)、フランケン(チェ・ホンマン氏)の御供達が必死に止めるのも聞かずに、遂に怪物ランドを飛び出して人間界へ大脱走。ウタコ(川島海荷さん)やヒロシ(濱田龍臣君)が暮らす思い出一杯の日本に向かうのだった。
しかし、一行が到着したのは日本とはまるで違う“カレーの王国”。突如現れた怪物くん達の余りの強さに吃驚した王国の権力者ヴィシャール(上川隆也氏)は、反乱軍に攫われた御姫様と王子様の救出を怪物くんに懇願する。カレーに目が無い怪物くんは、ヴィシャールが差し出す“伝説のカレー”に釣られて、ウタコとヒロシにそっくりの御姫様と王子様を助ける冒険に出る羽目になってしまう。新たな仲間ドラゴンと共に、怪物くんの“我が儘な大冒険”が始まった。
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TVドラマ「怪物くん」が高い視聴率を叩き出した事から、「映画 怪物くん」が製作&公開となった。
TVドラマでも思った事だが、大野氏の怪物くん姿が何と似合っている事か。今年31歳になったとは思えない童顔さ故だろうが、“変顔”を連発する等、プロとして素晴らしい。又、ドラキュラにオオカミ男、そしてフランケンという3人の御供達も、原作の漫画を上手く再現していると思う。
ストーリー的に言えば「可も無く不可も無し。」といった感じだが、ギャグ漫画が原作の作品に「ああだこうだ。」指摘するのは野暮。「面白いか?其れとも面白くないか?」で言えば、まあまあ面白い作品だった。
総合評価は星3つ。