ば○こう○ちの納得いかないコーナー

「世の中の不条理な出来事」に吼えるブログ。(映画及び小説の評価は、「星5つ」を最高と定義。)

中国に報復を!

2004年08月03日 | 時事ネタ関連
サッカーには全く興味がないので、ここでサッカーに関する投稿をする事はないだろうと思っていた。しかし、重慶での中国人観衆に拠る日本代表及び日本人サポーターへの反日的行為が、余りにも度が過ぎたものであった為、この件に触れる事とした。

今回の騒動の根底に在るのは、巷間言われている様に江沢民に拠る反日教育強化が挙げられるだろう。民族問題という内憂を抱えた大国家中国としては、仮想敵国として日本を据え、怒りの矛先を中国指導部から日本へ向けさせる事で、人民のガス抜きと団結を企図したのだろう。この反日教育を叩き込まれた世代が、中国では20~30代なのである。

彼等は、「昭和初期~第二次大戦に到る間の日本軍に拠る侵略戦争に抗議しているのだ。」と主張している。「戦争では常識等は通じず、如何に多く殺したかが評価される世界」と言う考え方もあるが、殺された側の立場で言えば、絶対に許せないと思うのも充分理解出来る。しかし、この侵略戦争に関しては、歴代総理が謝罪を繰り返し、現天皇も「遺憾の意を表明」している。又、その代償として技術援助や円借款を行なって来たのである。完全無視を決め込んでいたならば問題にされるべきだろうが、曲がりなりにも日本の長と象徴たる人物が謝罪し、国家として代償を供与しているのである。過去に付いて、際限なく責めるという事になれば、日本も鎌倉時代の元寇(実際にはモンゴル人、中国人、韓国人の合同軍だが。)に付いて、あの侵略行為は許せない!という主張が出来るのである。これが如何に非現実的で空虚な主張であるかは明白であろう。

で、話を元に戻すが、今回の反日的行為のバックグラウンドとして他に考えられるのは、中国経済の大躍進もあるのではないだろうか。アジアの中では日本の後塵を拝していた感がある中国も、いわゆる中国バブルで未曾有の発展を見せている。(厳密に言えば、これは上海や北京等の大都市圏が発展しているのであって、その恩恵を被っていない地方都市の方が多いのも現実なのだが。)そこで思い出して欲しいのだが、日本にも嘗てバブル景気に沸いた時期があった。金は湯水の様に沸いて来るのだとばかりに、札片を切り捲っていた狂乱的時代。アメリカ人の精神的なシンボルだったロックフェラービルを買収し、「日本全土を売り払った金で、(25倍以上の面積を有する)アメリカ全土の土地を買ってもお釣りが来る!」等と豪語していた日本人は、敗戦後ずっと持ち続けていたアメリカへの劣等感を、あの時一気に爆発させていたのではなかろうか。あの頃の日本人の姿と、今の中国バブルに沸く中国人の姿が妙にオーバーラップしてしまう。好景気を背景にして、持ち続けて来た屈辱感を一気に爆発させたのかもしれない。

同胞として、今回の事件は屈辱的であり、許せる事ではない。しかし、中国国民全てがあの様な暴挙を支持しているとも思わない。実際問題、かなり批判的に報じている中国メディアも幾つかあると聞く。日本国内では、「同じ事をして、仕返しをすべき!」という声も多い。だが、それでは”同じ土俵に上がってしまう”事になるし、“同じ穴の狢”になりはしないだろうか?世界も今回の一件で、日本人が次にどういう行動に出るかを注視していると思う。

(サッカーに限らず)中国と日本が試合を行なう際は、日本人個々が冷静且つまともな応援をし続ける事で、「日本人の寛容さと矜持を世界に示し、以ってして重慶での騒ぎが如何に馬鹿げたものであったかを中国当事者に思い知らせる」。これが、中国への最善の報復だと思う。
コメント (1)    この記事についてブログを書く
« トリビア没ネタ(ジャニーズ編) | トップ | セックス中毒 »

1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (蟋蟀)
2004-08-05 01:26:00
はじめまして。コメントありがとうございます。

中国人観客のあの仕打ちは、ちょっと度が過ぎてますね。

中国のイメージを悪くするだけで、自分たちには子供じみた憂さ晴らし以外のメリットはないと思うんですが...

ともかく、決勝で日本が中国をけちょんけちょんにしてくれることを祈ってます。

ではでは。また遊びに来ます。
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。