ば○こう○ちの納得いかないコーナー

「世の中の不条理な出来事」に吼えるブログ。(映画及び小説の評価は、「星5つ」を最高と定義。)

殺人ホテル

2017年06月06日 | 其の他

4月の記事「核実験見学ツアー」の中で、アメリカTVドラマタイムレス」【動画】に付いて触れた。AXN Japanで現在放送中の此の作品、本当に面白い。

 

歴史上の事実をタイム・マシンによって捻じ曲げ様とする者達と、必死で守ろうとする者達との攻防を描いた此のドラマ、次回の放送は、第11話「殺人ホテルを抜け出せ!」というタイトル。本日取り上げる“殺人ホテル”は、此のエピソードに基づく。

 

シリアル・キラー(連続殺人者)」に付いて詳しい方ならば、多くが知っているのだろうが、自分は「H・H・ホームズ」なる人物を知らなかった。彼が運営していたのが、所謂「殺人ホテル」で在る。

 

詳細に付いては此方に記されているので、読んで戴けたらと思う。「H・H・ホームズ」及び「殺人ホテル」に付いて、簡単に纏めると・・・。

 

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本名が「ハーマン・ウェブスター・マジェット」のH・H・ホームズは1860年、ニューハンプシャー州に生まれた。今から157年前の事で在る。イケメンの彼は18歳の時、資産家の娘と結婚し、其の財力を元に医師の資格を手に入れる。そして、医師となった彼は、あっさりと妻を捨て、ニューヨーク開業医に。然し自らが関わっていた保険金詐欺が明らかとなって事でシカゴに逃亡した彼は、以降、「H・H・ホームズ」なる偽名を名乗る事に。

 

数々の結婚詐欺を働く内、薬局の未亡人と良い仲になったホームズ。上手い具合に共同経営者となるが、其の直後に彼女は行方不明となる。此の頃、彼と関わった女性の多くが矢張り行方不明となっており、恐らくは“始末”されたのだろう。

 

時代は流れて1892年、ホームズはシカゴに3階建てのホテルをオープンする。部屋数は100近くという大きなホテルで、翌年5月1日から開催されたシカゴ万博も在り、宿泊したいという者は絶えなかった様だ。然し、誰もが宿泊出来た訳では無い。宿泊に当たっては、ホームズの“厳しい審査”が在ったので。「遠方に住み、金持ちで美人。」というのが、彼の審査基準。

 

万博が終わり、客が激減すると、ホームズは詐欺師稼業を再開。ホテルの共同経営者及び其の2人の子供を殺害し、保険金を騙し取ろうとした事が露見し、逮捕される。其の捜査の過程で、ホテルに宿泊した多くの客が行方不明になっている事が判明。其れ迄明らかとならなかったのは、被害者が遠方に住んでいる者許りで、行方不明になっても身内から届けが出されなかったというのが在るのだろう。

 

捜査が進んで行く中、次々と驚愕の事実が明らかとなる。ホームズが運営していたホテルは、全ての部屋が迷路の様な秘密の通路で繋がっており、覗き穴勿論スライドする扉が壁に仕掛けられていた。ガス栓も備えられ、ボタン1つで宿泊客を中毒死させ、死体はリフトで地下に在る硫酸に運び、溶かしていたのだ。窓1つ無く、防音処理がされた其の部屋をホームズは“独房”と呼び、其処には様々な拷問器具や外科手術用具一式が置かれていた。

 

軈て、ホームズは多くの客を殺した事を認める。当人は殺した人数を27人としているが、遺品”の数から、被害者数は200人近くになるのではないか。という話が。状況から考えると、単純な人殺しというのでは無く、拷問したり、切り刻んだりして殺害した可能性は高い。上記した様に、同ホテル以外でも多くの人間を殺害している可能性が在り、ホームズは典型的なシリアル・キラーと言えるだろう。

 

“アメリカ史上初のシリアル・キラー”とも言われるホームズは、1896年5月7日、35歳で絞首刑処された。

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200人以上も殺めた此のシリアル・キラーは、過去に映画でも取り上げられているそうだ。1986年に公開された「クロールスペース」がそうだが、自分は全く知らなかった。

 

で、興味深い話として、ホームズの人生には“空白の半年”が存在する。1888年、イギリスでは猟奇殺人が多発し、其の多くが同一人物による物ではないかとされ、犯人は「切り裂きジャック」と呼ばれた。其の時期が、ホームズの“空白の半年”と重なっていると言うのだ。果たしてホームズは、切り裂きジャックでも在るのだろうか?


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