昨日、「ノーヒットノーラン」という記事をアップした。日本プロ野球では完全試合を含むノーヒットノーランが「89度」(2014年5月3日現在。以降、日本プロ野球に関する記録は、特記無き場合全て「2014年5月3日現在」の物とする。)に対し、メジャー・リーグでは「282度」(2013年9月29日現在。以降、メジャー・リーグに関する記録は、特記無き場合全て「2013年9月29日現在」の物とする。)と、約3倍の数字となっている。
「歴史の違い(メジャー・リーグは138年、日本プロ野球は80年。)」や「チーム数の違い(メジャー・リーグは30チーム、日本プロ野球は12チーム。)」等もノーヒットノーラン達成数が大きく異なる要因では在ろうが、日本プロ野球では「継投によるノーヒットノーラン、失点を含むノーヒッターを、ノーヒットノーランと扱わない。」のに対し、メジャー・リーグでは「継投によるノーヒッター、失点を含むノーヒッターも、ノーヒットノーランとして扱う。」という違いも大きいだろう。
で、昨日の記事に(当ブログを屡々覗いて下さっている)村長様が書き込みをして下さったのだが、メジャー・リーグで7度もノーヒットノーランを達成したノーラン・ライアン氏(メジャー・リーグでの通算達成最多回数は、勿論彼で在る。)に付いて触れておられた。「ノーヒットノーラン」の話になると、「完全試合、又はノーヒットノーラン達成迄後一歩という試合を3度もした。」という西口文也投手の名前が必ずと言って良い程挙がるけれど、彼の様な「ノーヒットノーラン未遂男」が居る一方、ライアン氏の様に7度も達成している人間も居るのだから、野球というのは面白い。
「メジャー・リーグでは、ノーヒッターの相手を何度務めたか記録が在りませんが、誰か知りませんか?」とも、村長様は記されていた。メジャー・リーグに関して、「ノーヒットノーランを達成した回数が多いチームのランキング」は此方に紹介されているが、確かに「ノーヒットノーランを“食らった”回数が多いチームのランキング」は見当たらなかった。
其処で今回、此方の情報を基にして、“現存するチーム”だけを対象に、「ノーヒットノーランを“食らった”回数が多いチームのランキング」を調べてみた。
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「メジャーリーグで、ノーヒットノーランを“食らった”回数が多いチームのランキング」
1位:フィラデルフィア・フィリーズ(18度)
2位:ロサンゼルス・ドジャース(17度)
3位:サンフランシスコ・ジャイアンツ(16度)
4位:アトランタ・ブレーヴス/デトロイト・タイガース/オークランド・アスレチックス(14度)
7位:シカゴ・ホワイトソックス/ボルチモア・オリオールズ(13度)
9位:シンシナティ・レッズ/ピッツバーグ・パイレーツ/ボストン・レッドソックス/クリーヴランド・インディアンス(11度)
13位:セントルイス・カージナルス/ミネソタ・ツインズ(9度)
15位:サンディエゴ・パドレス(8度)
16位:ニューヨーク・ヤンキース/ロサンゼルス・エンゼルス・オブ・アナハイム(7度)
18位:シカゴ・カブス/ニューヨーク・メッツ(6度)
20位:ヒューストン・アストロズ/タンパベイ・レイズ(5度)
22位:テキサス・レンジャーズ/ワシントン・ナショナルズ/トロント・ブルージェイズ(4度)
25位:ミルウォーキー・ブルワーズ/シアトル・マリナーズ(3度)
27位:カンザスシティ・ロイヤルズ/マイアミ・マーリンズ/コロラド・ロッキーズ/アリゾナ・ダイヤモンドバックス(2度)
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メジャー・リーグでは最古のチームという事で、アトランタ・ブレーブスが1位かと思いきや、フィラデルフィア・フィリーズが1位だった。現存するチームで「現存する球団で、ノーヒットノーランを唯一達成していないのはサンディエゴ・パドレスのみ。」だが、“食らった”チームは30チーム全てという事になる。
私が観戦(テレビですが)した唯一のノーヒットノーラン試合は、高校野球の佐賀vs青森=佐賀商vs木造(きづくり)の対戦です。佐賀商新谷投手の準完全試合は今でも覚えてます。
というより、相手の木造高校(きづくり)の最後の打者が「うまく」デッドボールを得て完全試合を阻止した試合でしたネ(汗)。
ノーヒットノーラン、達成した側の投手は最高の栄誉でしょうが、食らった側は相当の口惜しさが在るでしょうね。プロ野球の世界に入るのは、東大に入るよりも難しいと言います。況してや、其のプロ野球界で試合に出るのは、半端じゃ無いレヴェルの高さ。其れだけの選手は、相当のプライドが在る筈で、だからこそ「何としても、ノーヒットノーラン達成を阻止しなければ。」と思うだろうから。
セーフティー・バントを試みて迄、ノーヒットノーラン達成阻止をした選手も過去に居ましたが、其の気持ち凄く判ります。