「大衆文化の熱心な愛好者」の事を「オタク」と呼び始めたのは、1970年代の頃からだとか。漫画やアニメ、アイドル、コンピューター・ゲーム、鉄道等の熱心な愛好者がそう呼ばれ、1980年代後半に登場した宅八郎氏がオタクのイメージを具現化した様に思う。
少年期、切手収集やコイン収集、宝籤収集、手塚治虫作品の収集等をしていた自分は、オタク気質が在るだろう。だから、アニメやアイドルには興味無いし、彼等の言動に好感は持てないけれど、オタク気質には共感出来たりする。
「オタク」と言っても、昔のイメージと今のイメージとでは、大分変って来た。昔は“日陰の身”という感じが在ったけれど、今はそういう感じが薄れて来たのではないだろうか。
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「今では信じられない!驚きの昭和オタクの常識ランキング」(4月10日、gooランキング)
1位: 「アニメ好き=ネクラ」と思われ勝ちだった。(68票)
2位: 「BL」の事を「やおい」、「腐女子」の事を「同人女」と呼んでいた。(52票)
4位: 同人誌は郵便為替で買っていた。/漫画・アニメ好きを公言すると、白い目で見られた。(46票)
6位: 同人誌の奥付には、作った人の住所と実名が掲載されていた。(44票)
7位: アイドルが、オタクを公言する事は無かった。(43票)
8位: アニメがゴールデン・タイムで放送されるので、直ぐ帰る。(40票)
9位: VHSテープが擦り切れる迄、録画した映像を何度も繰り返し見た。(39票)
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大昔、私がSFを詠み始めたころは、まだまだSFに対する偏見が残っていて、あないなもんガキの詠むもんだといわれてました。悠々遊さんは私と同年輩ですが、SFファンとしては私の大先輩です。悠々遊さんも同じようなことをいわれたでしょう。
そのころはオタクという言葉もなく、少し変わったモノを読む少年と思われていたのでしょう。
「オタク」なる言葉、長山靖生は柴野拓美がいい始めたといっているが、
https://blog.goo.ne.jp/totuzen703/e/1a04216aac13646d1a91d3142cba93d3
小生も柴野さんはお世話になったクチだが、柴野さんに「オタク」と呼ばれたことはなかった。
「オタク」を具現化したのは「宅八郎」とのことですが、私の認識では、岡田斗司夫あたりが、「オタク」なる言葉を広めたのではないでしょうか。
取り上げたメディアの“演出”も在ったのでしょうが、宅八郎氏の露悪的な言動によって、「オタク=気持ち悪い人達」というイメージが出来てしまった様に思います。
でも、トーマス・エジソン氏やアルベルト・アインシュタイン氏等、天才と称される人達は「1つの物事を、余人に代え難い程に徹底追求した。」という意味では“オタク”で在り、其のオタク性が在ったればこそ、素晴らしい成果を残せた訳で、オタクという事は決して悪い訳では無く、寧ろ良い事で在ったとも言えるんですよね。
他人様に迷惑を掛ける様なオタク性は論外ですが、そうで無ければネガティヴに捉える事無く、其のオタク性を暖かく見守る社会こそ発展性が在る様に思います。