「『らくだの涙』 ~音楽で母性を回復!?~」、「北極のナヌー」、「earth(アース)」、「映像詩 里山」、「ライフ -いのちをつなぐ物語-」、そして「日本列島 いきものたちの物語」。当ブログを立ち上げて以降、記事として取り上げた「自然を題材にしたドキュメンタリー映画」で在る。約10年間で6作品というのは少なく感じられるかもしれないが、記事にはしていないものの、他に観た作品は幾つか在るし、ブログを立ち上げる以前に「砂漠は生きている」、「WATARIDORI」、「ディープ・ブルー」等を観る程、自分は此の手のドキュメンタリー映画が大好き。
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多くの人々が雨に濡れない様に身を潜める中、雨は自然の神秘と奇跡の象徴だと愉悦を覚える少女。其処へ地球の旅への案内人が出現。世界最大の落差と称されるヴィクトリアの滝、大群のフラミンゴの色が瞬く間に変化する様子等、7つの大自然の王国を、最新鋭のカメラが捉える。
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映画「earth(アース)」等を製作したBBC EARTHが、水をテーマに、大自然を特殊なカメラで撮影したドキュメンタリー映画「ネイチャー」。撮影期間は573日間、「謎めいた森」、「燃え盛る地下世界」、「異国の砂」、「灼熱の平原」、「魅惑の海中都市」、「凍て付く山脈」、「荒れ狂う激流」の“7つのカテゴリーの自然”で構成されているという事だが、観終って最初に感じたのは、「想像していたよりも大分、扱われている生き物が少ないなあ。」という事。又、思い返せば確かに“7つのカテゴリーの自然”を舞台にしているのだが、観ている時は「似た様な舞台許りだなあ。」とも。全体的に「扱われている“物”が少ないなあ。」という感じがした。
観たのは「3D吹き替え版」で、3D効果は悪くなかったのだが、ナレーター(滝川クリステルさん)の単調で同じフレーズを何度か繰り返すナレーションが、個人的には失望させられた。
【シャベルカナヘビ】
「灼熱のナミブ砂漠に生きるシャベルカナヘビが、身体を焼け焦げさせない様に、手足を交互に上げる“ダンス”をするシーン。」や「日中は“灼熱の世界”なのに、夜は“氷の世界”と化すエチオピアの高山で、生き抜く為に“変化”する植物達。」が、特に印象に残った。
見応えの在る作品なのは確かだが、上記した“欠点”も在り、総合評価は星3つとする。地球は人間だけで構成されているのでは無く、様々な“生き物”で構成されている事を、改めて感じさせられた作品。
以前にも書いたのですが、此の手の作品を見ていると、「弱肉強食の世界」が捉えられており、概して小動物が肉食獣に捕獲されるシーンでは、「可愛そう。」とか「上手く逃げられれば良いのに。」と思ってしまうもの。でも、捕獲する側も必死で、遊びで相手を殺している訳では無く、自然の摂理なんですよね。
「ライオンが獲物を仕留める際、相手の喉元に噛み付き、息を出来なくさせて動きを止める。」というのを知った時、「噛み殺していたんじゃないんだ。」という驚きが在りました。擬態等もそうですが、生き物は天賦も含め、色々な工夫をしていますね。
悠々遊様も、此の映画を観られたんですね。自然を扱うTV番組を良く見ており、ですので今回の映画は内容的に「見た事が在る。」という物が多かった。特に、先達てTBSで放送された「THE 世界遺産」で、ナミブ砂漠を見た許りだったので、余計にそんな感じが強かったです。
でも、其れでも大画面で見る自然の迫力は圧巻ですね。何気無い事では在りますが、スローでの水飛沫って、何か神秘的な物を感じます。
こういう映画は大画面で見るに限るし3Dで、と意気込んで(笑)。
紹介される生物や自然界の映像自体は、テレビのネイチャー番組でもしばしば取り上げられている類だし、特に目新しさは感じなかったし、ナレーションもプロのアナウンサーでないので、まああんなもんだろうと納得して見終わりました。
この映画の魅力は大画面の迫力に尽きます。テレビで放映されたら、私はたぶん退屈で途中で寝てしまうでしょうね(笑)。