スキミング等により偽造カード(クレジットカードやキャッシュカード等)を作成し、不正に買い物を行なったり、預金をごっそり引き下ろしたりする犯罪が増加している。クレジットカードの場合は保険が適用される為、被害者である名義人が金銭的負担を負う事は原則無いが、キャッシュカードの場合は無き寝入りしなければならないのが実情。最近になって、全国労働金庫協会が、会員である預金者に責任が無いと判断された場合に限って、被害の全額を補償すると発表する等対策が採られつつあるが、金融業全体としてはこれから対策を煮詰めていく段階と言える。そんな中、金融庁が「偽造キャッシュカード被害への新たな補償ルールに関する中間取り纏め」を発表した。
これによると、偽造カード被害は原則金融機関が補償するものの、預金者に過失が在る場合は預金者が負担すべきとしている。預金者に過失が在るケースとして、下記事項が例示されていた。
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① 同じ暗証番号を複数の取引に使用していた。
② キャッシュカード上に、暗証番号が書かれていた。
③ 暗証番号が預金者の生年月日だった。
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厳密に言えば、①&③のケースに付いては、”状況次第で”預金者負担となり得るという事らしいが、これ等の事柄に関して再三再四注意が呼び掛けられて来ているので、預金者に過失在りと看做されても仕方ないだろうと思う。
預金者に過失が在るか否かの立証責任は、金融機関側に在るとする一方で、「預金者が被害を負担するケースは、”限定的”に考えるべき。」と金融庁はしている。又、補償ルールの法制化よりも、金融機関側の約款改正での対応を急ぐべきともしている。あくまでも今回の中間取り纏めは偽造カードによる被害に付いてであって、”盗難された”カードによる被害は今後の検討課題という事だ。
預金に付いてはゼロに等しい低金利を敷きながら、そんな雀の涙程の金利も吹っ飛んでしまう高い諸手数料を貸す金融業界。その事を考えれば、過失無き預金者に完全補償を成すのは当然の義務で在る。一刻も早い対策を採って欲しい。
P.S. 今回の記事とは全く無関係だが、或るサイトで面白い記事を見付けた。平成16年度静岡県立静岡高校の入試問題(前期選抜)という事なのだが、次の様な内容だった。
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中学一年の弟に「どうして(-3)x(-2)は6になるのか?」と質問された。この質問に対して具体例を挙げて説明したい。貴方ならどの様な例を挙げますか?(-3)x(-2)という計算を行う具体的な例を書きなさい。
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典型的な文系人間の自分で在るが、テストを意識しなくて良くなった社会人となって以降、こういった数学的な問題に触れるのが実に楽しくなった。
一つの回答例が当該サイトに示されているが、成る程という感じ。尤も理系人間の人からすれば、こんなのは当たり前という問題なのかもしれないが。
これによると、偽造カード被害は原則金融機関が補償するものの、預金者に過失が在る場合は預金者が負担すべきとしている。預金者に過失が在るケースとして、下記事項が例示されていた。
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① 同じ暗証番号を複数の取引に使用していた。
② キャッシュカード上に、暗証番号が書かれていた。
③ 暗証番号が預金者の生年月日だった。
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厳密に言えば、①&③のケースに付いては、”状況次第で”預金者負担となり得るという事らしいが、これ等の事柄に関して再三再四注意が呼び掛けられて来ているので、預金者に過失在りと看做されても仕方ないだろうと思う。
預金者に過失が在るか否かの立証責任は、金融機関側に在るとする一方で、「預金者が被害を負担するケースは、”限定的”に考えるべき。」と金融庁はしている。又、補償ルールの法制化よりも、金融機関側の約款改正での対応を急ぐべきともしている。あくまでも今回の中間取り纏めは偽造カードによる被害に付いてであって、”盗難された”カードによる被害は今後の検討課題という事だ。
預金に付いてはゼロに等しい低金利を敷きながら、そんな雀の涙程の金利も吹っ飛んでしまう高い諸手数料を貸す金融業界。その事を考えれば、過失無き預金者に完全補償を成すのは当然の義務で在る。一刻も早い対策を採って欲しい。
P.S. 今回の記事とは全く無関係だが、或るサイトで面白い記事を見付けた。平成16年度静岡県立静岡高校の入試問題(前期選抜)という事なのだが、次の様な内容だった。
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中学一年の弟に「どうして(-3)x(-2)は6になるのか?」と質問された。この質問に対して具体例を挙げて説明したい。貴方ならどの様な例を挙げますか?(-3)x(-2)という計算を行う具体的な例を書きなさい。
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典型的な文系人間の自分で在るが、テストを意識しなくて良くなった社会人となって以降、こういった数学的な問題に触れるのが実に楽しくなった。
一つの回答例が当該サイトに示されているが、成る程という感じ。尤も理系人間の人からすれば、こんなのは当たり前という問題なのかもしれないが。
問題にあるようにマイナス×マイナスがプラスになることや、分数の割り算で分母と分子をひっくりかえすことに、なぜそうなるのか疑問に思う生徒が多いようですね。私が思うに、そういうことに捕らわれて納得できずに壁にぶち当たり、算数や数学が嫌いになる文系の生徒が多いような気がします。逆に理系の人間は比較的システマティックにそのような数学の基本的法則を受け入れるように思いますね。
実際に私がこの入試問題出されたら全くお手上げです。仮に中一の弟がいて同じ質問されたら、「いちいちそんなこと考えなくていいんだよ、数学上、マイナス×マイナスがプラスにならなければおかしいんだよ」と言い返すだけでしょう。
理系の人間は、比較的システマティックに数学の基本法則を受け入れるというのは、少々意外でした。どうしてそうなるのかというのを、徹底的に追究し、理解した上で更なる”肉付け”をして行くのが典型的な理系人間で在り、それが出来ない自分だからこそ理系人間になり得なかったと自分なりに分析しておりましたので。
確かに、瑣末な部分に拘泥し過ぎて、理系科目に抵抗感を持ってしまう人は多いと思います。かく言う自分もそうでした。或る部分に於いては、大胆に割り切ってポイントを押さえるというのが理系人間の方には多いのかもしれませんね。
ところで、この記事にトラックバックして戴いたiinna様の記事(http://964.jp/Z19c)は読まれましたか?何処に”トリック”が在るのか悩みましたが、解けた時はスッキリ感一杯でした。
「1+1=1」の件は、理系ネタの中ではわりと定番チックな「トリック」だったのですぐにピンと来ました。これで思い出しましたが、先日「IQサプリ」というTV番組の問題の中で「0/0=0」という記述があり、これは抗議が殺到するだろうなと思ってたら、案の定、番組HPで謝罪していました。
http://www.fujitv.co.jp/b_hp/iqsupli/index.html
この手のクイズ番組の制作には1人だけでも理系の人間を入れておくべきだと思いますね。「数学の専門家に検証してもらった」って、そんな・・・。
「1+1=1」の件、理系ネタでは定番なんですね。”謎解き”に苦戦しましたが、何とか解けました。
クイズ番組の製作に、理系の人間をアドヴァイザーとして入れた方が良いというのは、その通りだと思います。と言うのも、今回問題になった「0/0=0」ですが、自分もかなり昔から人に話して悦に入っていたからです(^o^;;;。確か、「頭の体操」シリーズの初期段階に、問題として取り上げられていたと思います。
「一般的に分母がゼロの分数は定義しない。」という大前提、全く頭から抜け落ちてました。勉強になりました。