「理解出来ない。国際社会として放置している訳にはいかない。」。
5月10日、首相公邸でワシントン・ポスト紙のインタビューに応じた福田康夫首相が、サイクロンで大規模な被害に見舞われたミャンマーの軍事政府の姿勢を、冒頭の言葉で非難した。*1ミャンマーをサイクロンが襲ったのは、5月2日から3日にかけて。既に10日以上が経過した訳だが、軍事政府によって“閉ざされた”彼の国では、他国からの救援物資受け容れは認めても、救援チームには門戸を閉ざし続けたまま。
11日、国連人道問題調整事務所(OCHA)は「死者数が最大10万1千人、行方不明者数は同約22万人に上る。」という推計を発表。又、同日に国際民間支援団体「オックスファム」は「このまま被災者を放置すれば伝染病が蔓延し、150万人の命が危険に曝される。」との警告を発している。被災者に救援の手が届かず、危機的な状況を迎えているのに、彼の国の政府は「救援チームを受け容れる事は、内政干渉を許す事になる。」とでも思っているのだろう。こんな為政者達に、己が命を託すしか術の無い民達は本当に悲惨だ。
「閉ざされた国」と言えば、北朝鮮に於ける食糧事情は更に悪化している。国連世界食糧計画(WFP)が4月に発表した計画によると、昨夏発生した洪水の影響等で今年の彼の国の不足食料は、昨年の約2倍の166万トンに上るとか。又、韓国の人道支援団体「良き友達」は6日、「北朝鮮の黄海道で4月に、餓死者の発生が噂になった。」と伝えた。「1996年~1998年の3年間に大量の住民が餓死したが、北朝鮮の食糧生産が当時と似た水準に在る。」と、同団体の李承竜事務局長は指摘している。
世界各国から高級食材を取り寄せ、贅沢三昧な日々を送っているとされる“北の将軍様”。その一方で、自国の民の多くが貧困に喘いでいる現実。我が国の為政者達の酷さも相当な物だが、これ等の閉ざされた国に比べれば未だ増し。閉ざされた国の悲惨な民達が、一日も早く救われる事を望む。
*1 チベットに於ける弾圧に関しても、同様に強い態度で中国政府に当たって欲しいものだが・・・。
5月10日、首相公邸でワシントン・ポスト紙のインタビューに応じた福田康夫首相が、サイクロンで大規模な被害に見舞われたミャンマーの軍事政府の姿勢を、冒頭の言葉で非難した。*1ミャンマーをサイクロンが襲ったのは、5月2日から3日にかけて。既に10日以上が経過した訳だが、軍事政府によって“閉ざされた”彼の国では、他国からの救援物資受け容れは認めても、救援チームには門戸を閉ざし続けたまま。
11日、国連人道問題調整事務所(OCHA)は「死者数が最大10万1千人、行方不明者数は同約22万人に上る。」という推計を発表。又、同日に国際民間支援団体「オックスファム」は「このまま被災者を放置すれば伝染病が蔓延し、150万人の命が危険に曝される。」との警告を発している。被災者に救援の手が届かず、危機的な状況を迎えているのに、彼の国の政府は「救援チームを受け容れる事は、内政干渉を許す事になる。」とでも思っているのだろう。こんな為政者達に、己が命を託すしか術の無い民達は本当に悲惨だ。
「閉ざされた国」と言えば、北朝鮮に於ける食糧事情は更に悪化している。国連世界食糧計画(WFP)が4月に発表した計画によると、昨夏発生した洪水の影響等で今年の彼の国の不足食料は、昨年の約2倍の166万トンに上るとか。又、韓国の人道支援団体「良き友達」は6日、「北朝鮮の黄海道で4月に、餓死者の発生が噂になった。」と伝えた。「1996年~1998年の3年間に大量の住民が餓死したが、北朝鮮の食糧生産が当時と似た水準に在る。」と、同団体の李承竜事務局長は指摘している。
世界各国から高級食材を取り寄せ、贅沢三昧な日々を送っているとされる“北の将軍様”。その一方で、自国の民の多くが貧困に喘いでいる現実。我が国の為政者達の酷さも相当な物だが、これ等の閉ざされた国に比べれば未だ増し。閉ざされた国の悲惨な民達が、一日も早く救われる事を望む。

*1 チベットに於ける弾圧に関しても、同様に強い態度で中国政府に当たって欲しいものだが・・・。

しかし新華社が伝えているのははるか南の重慶や雲南省の被害状況。なぜすぐ北に位置するチベットの状況が報道されないのか。。。
一つは四川からチベットにかけては中国の核ミサイルの基地があり、世界中のマスコミの目を向けさせたくないこと。そして核廃棄物の貯蔵庫もこの辺り一帯に集中していること。(核のゴミの押し付け) もう一つは地震被害の報道がなされることにより現地の弾圧に関しても目がもっと向けられることを恐れてのことでしょう。
まったく中国政府はロクなもんじゃないですね。
故に支那に期待するのは『魚屋で大根を求める』のと同様ですよ。
それにしても、本来ビルマはサイクロンの通り道ではないらしいですね。そっちも恐いと思います。
ミャンマーの軍事政府が他国からの救援チームの受け容れ拒否をしている一因に、先日行われた「新憲法案の賛否を問う国民投票」での不正が露見するのを恐れてと言われていますよね。今回の中国も「チベットに於ける弾圧」が蒸し返されるのを恐れて、同様に救援チームの受け入れを好ましく思っていないとも。
手抜きした構造物が多そうですし、日が経つにつれて崩壊した建物の下に生き埋めとなっている人数も増える事が考えられ、一刻も早く人海戦術で救出活動に当たらなければならない筈なのに。有害薬品の流出も報道されていますし、全く以って“閉ざされた国家”には困ったものです・・・。
天変地異で多くの自国民が生命の危機を迎えているというのに、他国からの救援チーム受け入れを拒否する。幾ら情報統制を敷こうとも、こういった考えられない判断をする事が、「国内には見せたくない(触れられたくない)事柄が一杯在ります。」と言っている様なものなのに。
ミャンマーは本来、サイクロンの通り道じゃなかったんですか!?環境異変の一つという事なのでしょうかね。
本当に酷い話です。
しかし日本では地震が人民革命の代わりをする(地震の後には社会変革がおのずと訪れる、らしい)という珍説を唱える人がいるのですが、それにならい、これをきっかけにミャンマーの政権が崩壊することへの淡い期待もあったりします。
>サイクロンの通り道ではない
そうらしいですね。これも温暖化の表れでしょうか。
それぞれ抱えている問題や思惑が在り、だからこそ世界各国が概して“閉ざされた国家”に対して強硬な姿勢を取れないという面も在りましょうね。
「著作権等、諸権利の無視」、「食料の危険性」、「チベットに於ける弾圧」等、国際的な孤立化を突き進む中国。今回の大地震がその揺らぎに対して、決定的なダメージを与えるのか?その可能性を危惧したからこそ、彼の国では珍しい程迅速に、トップ連中が現地視察を行ったのでしょうね。