“沖縄の歴史”は、“在日米軍兵士による事件や事故に悩まされ続けて来た歴史”でも在る。14年前に発生した「沖縄国際大学米軍ヘリコプター墜落事故」等、米軍兵士による事故も看過出来ないが、23年前に発生した「沖縄米兵少女暴行事件」等、米軍兵士による事件の数々には強い憤りを覚える。
自分の知り合いにも居るのだが、「米軍基地が在る事で、沖縄は多くの恩恵を被っているのだから、米軍兵士による事件や事故に付いてガタガタ言うな。」と主張するアレな人達は、「自分や自分の身内が被害者になっても、全く同じ事を言えるのだろうか?
「日本国内の米軍専用施設は、其の全面積の約70%が沖縄に集中している。」事に加え、理不尽な「日米地位協定」で守られている事も在り、米軍兵士による事件や事故が沖縄で続いて来た面は在るだろう。
勿論、在日米軍兵士による事故や事件によって犠牲になったのは、沖縄県の人だけでは無い。41年前に発生した「横浜米軍機墜落事故」では母子3人が死亡しているし、60年前に埼玉県で発生した「ロングプーリー事件」では1人の男子学生が“銃殺”されている。そして、61年前の今日、即ち「1957年8月3日」に茨城県で発生した「米軍機母子殺傷事件」もそうだ。
「当時、茨城県に在った米軍水戸対地射爆場から離陸した連絡機が上昇せず、滑走路東端から500m離れた道路を自転車で走行していた親子に機体が接触し、母親(63歳)は胴体を切断され即死、息子(24歳)も腹部に重傷を負った。」というのが事件の概要。米軍は此の異常な離陸に関し「異常高温による熱気流が原因の不可抗力による“事故”。」と主張。
だが、地元では「米軍パイロットが態と低空飛行を行い、通行人を驚かしていた事が何度も在った。」として、「今回の事件は、同様の“悪質な悪戯が引き起こした事件”。」と主張。
悪質な悪戯が引き起こした事件だとすれば、「ロングプーリー事件」と同じで、許せない話だ。結局、「米軍機母子殺傷事件」も日米地位協定の壁に阻まれ、真相は闇に葬られる事に。