「60年前、1人の日本人に、アメリカから実は声が掛かっていた。」。
「セピア色の大谷翔平投手がマウンドに上がると、彼の声で冒頭のナレーションが流れる。彼の目線の先には、背番号『3』を背負い、バットを担いでバッターボックスに入る"現役時代の長嶋茂雄選手"のセピア色の姿が。凝視し合う中、大谷投手の『今、僕は其の場所で挑み続けています。』というナレーションが流れると、大谷投手によって長嶋選手に投じられる白球。そして、大谷投手&長嶋選手の声による『セコム、してますか?』の声で締め括られる。」、そんな"時空を超えた夢の対戦"が、昨日よりセコムのCM【動画】として放送開始と成った。
ジャイアンツ・ファン歴は半世紀を超える自分だが、過去に何度か書いた様に「長嶋茂雄選手の現役時代の記憶は皆無に等しく、彼の活躍は動画や資料等で知っているだけ。」で在る。でも、何故か長島選手の姿を見ると、「懐かしい。」と思ってしまう。「未だ未だ貧しかったけれど、明るい未来を感じられる雰囲気が在った、自分が幼き頃の日本。」と、長嶋茂雄選手の姿が重なり合ってしまうのだ。
セコムのアンバサダーに大谷翔平投手が就任した事で、既にアンバサダーだった長嶋茂雄氏との"時空を超えた夢の対戦"が、CMで実現した。今回の現役時代の長嶋選手の姿はCGで、過去の資料に加え、長嶋氏本人の意見も交えて制作されたと言う。伝説の「金田正一投手と長嶋茂雄選手との初対戦」を思わせる場面だ。
こういう"懐かしさを感じるCM"が大好き。昨年放送された「3DCG及びAIを用いて復元された松田優作氏による、シャープのスマホ『AQUOS』のCM【動画】。」も良かった。
個人的には、一番印象に残っているのが「1965年から1971年に掛けて放送され、人気を博したTVドラマ『東京警備指令 ザ・ガードマン』【動画】の主要メンバー達が、1989年に実際に"再集結"して制作された、サントリーの『サントリー・ウイスキーソーダ』のCM【動画1】&【動画2】。」だ。
出演されている7人のメンバーの内、御存命なのは藤巻潤氏(88歳)と倉石功氏(80歳)だけと成ってしまったが、忘れられないOP曲【曲】と共に登場する7人の姿は、何度見ても震える程に格好良い!!!