
⑤ 意外な人が・・・
この本を読む迄全く知らなかったのだが、ウルトラマンのスーツアクターを担当していたのは、「ウルトラセブン」でアマギ隊員役を演じていた古谷敏氏なのだそうだ。それだけでも驚きだが、実は彼は「ウルトラQ」でも「2020年の挑戦(第19話)」のケムール人、「海底原人ラゴン(第20話)」のラゴンのスーツアクターを担当。
又、意外な人と言えば「ウルトラマン」のイデ隊員は元々、二瓶正也氏では無くて”キューピーちゃん”こと石川進氏が確定していたものの、契約上のトラブルでクランク・イン直後に降板&交代となったのだそうだ。
⑥ 通り魔的な星人達
「ウルトラマンレオ」に登場する宇宙人達は「星人」と呼ばれていたが、この本の筆者は、「そのイメージは他のウルトラ・シリーズに登場する宇宙人達とは明らかに一線を画しており、『通り魔』とでも呼んだ方がピッタリ来そうなキャラクター。」と指摘。「彼等の殆どは言葉を喋らない。つまり自分の目的をペラペラと喋ったりしない為、知能が在るのかどうかも疑わしい奴が本当に多い。そして又、宇宙人に付き物で在る円盤は殆ど登場せず、何時の間にか街中に出現している。」とし、”知的侵略者としての宇宙人”と言うよりも”通り魔的な宇宙人”というイメージが強く、通り魔的で在るからこそ他のシリーズの宇宙人よりも怖いと記している。*2
⑦ 解散MAT、謹慎TAC、脱出ZAT、全滅MAC
ウルトラ・シリーズには数多くの”防衛チーム”が登場する。最初に登場するのは「ウルトラマン」の科学特捜隊(Science Special Search Party【略称:SSSP】)だが、第1話冒頭のナレーションで「パリに本部を置く国際科学警察機構の日本支部に、科学特捜隊と呼ばれる5人の隊員達が在った。彼等は怪事件や異変を専門に捜査し、宇宙からのあらゆる侵略から地球を防衛する任務を持っていた。」と述べている様に、防衛チームと言うよりも一種の警察官、言い換えるならば「科学パトロール隊」という設定と言えるのではないかとこの本では指摘している。
続く「ウルトラセブン」のウルトラ警備隊(Ultra Guard【略称:UG】)は地球防衛軍のエースとして設定され、装備の充実や組織の拡大、敵が宇宙からの侵略者で在る事も手伝って、防衛色が増す。
そして「この2つの組織と、後続の防衛チームは明らかに一線を画している。」と指摘。後続の防衛チーム、即ち「帰ってきたウルトラマンの怪獣特別攻撃隊(Monster Attack Team【略称:MAT】)に「ウルトラマンA」の超獣攻撃部隊(Terrible Monster Attacking Crew【略称:TAC】)、「ウルトラマンレオ」の宇宙パトロール隊(Monster Attacking Crew【略称:MAC】には「Attack=攻撃」という表記が使われている様に、攻撃を仕掛けるという意味で「ミリタリー色」が濃くなっていると。因に「ウルトラマンタロウ」の防衛チームは宇宙科学警備隊という設定でZAT(宇宙警備隊)なる略称だが、実は放映当時にはその英語名は存在せず、他のシリーズのチームとの統一を図る為に後から「Zariba of All Terrestrial」なる表記が無理無理に作られたのだとか。
尚、ウルトラ・ファンの間では第2期作品に登場した防衛チームを「解散MAT、謹慎TAC、脱出ZAT、全滅MAC。」と標語の様に表しているのだそうだ。「上層部から事在る毎に『解散』の圧力を掛けられたMAT。」、「血気盛んで猪突猛進な性格のTACの北斗星司が、他の隊員達と対立する事がしばしば在り、その度に竜五郎隊長から『謹慎』処分を受けていた。」、「戦闘中に搭乗機が被害を受け、『脱出』するシーンの多かったZAT。」、そして「おゝとりゲンを除く全隊員が『全滅』した(とされていた)MAC。」と、なるほど言い得て妙で在る。
****************************
*1 ウルトラマンが地球上で3分間しか戦えない最大の訳。それは、「戦闘シーンが長ければ長い程、特撮にかかる費用が嵩んでしまう為、3分程度の戦闘シーンが予算的には程良い。」という製作者側の事情だった。
*2 「ウルトラマンレオ」は、「ウルトラ・シリーズで初めて一桁台の視聴率を記録した。」という哀しい歴史も背負っている。
この本を読む迄全く知らなかったのだが、ウルトラマンのスーツアクターを担当していたのは、「ウルトラセブン」でアマギ隊員役を演じていた古谷敏氏なのだそうだ。それだけでも驚きだが、実は彼は「ウルトラQ」でも「2020年の挑戦(第19話)」のケムール人、「海底原人ラゴン(第20話)」のラゴンのスーツアクターを担当。
又、意外な人と言えば「ウルトラマン」のイデ隊員は元々、二瓶正也氏では無くて”キューピーちゃん”こと石川進氏が確定していたものの、契約上のトラブルでクランク・イン直後に降板&交代となったのだそうだ。
⑥ 通り魔的な星人達
「ウルトラマンレオ」に登場する宇宙人達は「星人」と呼ばれていたが、この本の筆者は、「そのイメージは他のウルトラ・シリーズに登場する宇宙人達とは明らかに一線を画しており、『通り魔』とでも呼んだ方がピッタリ来そうなキャラクター。」と指摘。「彼等の殆どは言葉を喋らない。つまり自分の目的をペラペラと喋ったりしない為、知能が在るのかどうかも疑わしい奴が本当に多い。そして又、宇宙人に付き物で在る円盤は殆ど登場せず、何時の間にか街中に出現している。」とし、”知的侵略者としての宇宙人”と言うよりも”通り魔的な宇宙人”というイメージが強く、通り魔的で在るからこそ他のシリーズの宇宙人よりも怖いと記している。*2
⑦ 解散MAT、謹慎TAC、脱出ZAT、全滅MAC
ウルトラ・シリーズには数多くの”防衛チーム”が登場する。最初に登場するのは「ウルトラマン」の科学特捜隊(Science Special Search Party【略称:SSSP】)だが、第1話冒頭のナレーションで「パリに本部を置く国際科学警察機構の日本支部に、科学特捜隊と呼ばれる5人の隊員達が在った。彼等は怪事件や異変を専門に捜査し、宇宙からのあらゆる侵略から地球を防衛する任務を持っていた。」と述べている様に、防衛チームと言うよりも一種の警察官、言い換えるならば「科学パトロール隊」という設定と言えるのではないかとこの本では指摘している。
続く「ウルトラセブン」のウルトラ警備隊(Ultra Guard【略称:UG】)は地球防衛軍のエースとして設定され、装備の充実や組織の拡大、敵が宇宙からの侵略者で在る事も手伝って、防衛色が増す。
そして「この2つの組織と、後続の防衛チームは明らかに一線を画している。」と指摘。後続の防衛チーム、即ち「帰ってきたウルトラマンの怪獣特別攻撃隊(Monster Attack Team【略称:MAT】)に「ウルトラマンA」の超獣攻撃部隊(Terrible Monster Attacking Crew【略称:TAC】)、「ウルトラマンレオ」の宇宙パトロール隊(Monster Attacking Crew【略称:MAC】には「Attack=攻撃」という表記が使われている様に、攻撃を仕掛けるという意味で「ミリタリー色」が濃くなっていると。因に「ウルトラマンタロウ」の防衛チームは宇宙科学警備隊という設定でZAT(宇宙警備隊)なる略称だが、実は放映当時にはその英語名は存在せず、他のシリーズのチームとの統一を図る為に後から「Zariba of All Terrestrial」なる表記が無理無理に作られたのだとか。

尚、ウルトラ・ファンの間では第2期作品に登場した防衛チームを「解散MAT、謹慎TAC、脱出ZAT、全滅MAC。」と標語の様に表しているのだそうだ。「上層部から事在る毎に『解散』の圧力を掛けられたMAT。」、「血気盛んで猪突猛進な性格のTACの北斗星司が、他の隊員達と対立する事がしばしば在り、その度に竜五郎隊長から『謹慎』処分を受けていた。」、「戦闘中に搭乗機が被害を受け、『脱出』するシーンの多かったZAT。」、そして「おゝとりゲンを除く全隊員が『全滅』した(とされていた)MAC。」と、なるほど言い得て妙で在る。

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*1 ウルトラマンが地球上で3分間しか戦えない最大の訳。それは、「戦闘シーンが長ければ長い程、特撮にかかる費用が嵩んでしまう為、3分程度の戦闘シーンが予算的には程良い。」という製作者側の事情だった。

*2 「ウルトラマンレオ」は、「ウルトラ・シリーズで初めて一桁台の視聴率を記録した。」という哀しい歴史も背負っている。

自分も此れ等の番組をリアル・タイムで見て育った世代で、当時は「解散MAT、謹慎TAC、脱出ZAT、全滅MAC。」なんて捉え方はしていませんでした。
今後とも何卒宜しく御願い致します。
こんな標語(?(笑))があったとは知らなかった…。
本放送時代に子供だったせいか、逆にマニア向けの知識が乏しい…?
「なんか、感じのいいひとたちね。」と語っていたのが妙に印象的です。
五月の連休に「怪奇大作戦」がNHK-BSで放映され、過去の名作もまとめて見ることができましたが、そこで、古谷敏氏や阿知波信介氏が、事件の被害者役で出ていたのにびっくりしました。
僕が好きなのは、MATの南隊員ですね。
「郷、オレはお前を信じるぞ!」
などのセリフが印象的な郷秀樹の理解者でしたが、思えば、MATの隊員たちは郷の正体を最後まで知らなかったわけですね。(伊吹隊長は、うすうす気づいていたと思います。)
平成ウルトラマンでは、「ティガ」をまとめて見てみたいと思っています。最初は、
「ウルトラマンまで、ジャニーズ系かよ。」
と、食わず嫌いになってましたが、実相寺さんが監督を手がけた作品はしっかりと見ました。高樹澪さんのイルマ隊長が良かったですが、川地民夫さんが演じる防衛軍長官が元・国連事務総長、という設定がなかなか、と思いました。シビリアン・コントロールに配慮してますね。
やはり我々の世代は、ウルトラ・シリーズや仮面ライダー・シリーズには深い思い入れが在りますよね^^。レオに関してはそれ程夢中になって見ていた訳では無いのですが、「通り魔的な星人」という比喩には「上手い事を言うなあ。」と頷いてしまいました。
「怪獣を倒す為には、多少の犠牲は止むを得ない。」、そう感じていた当時の子供達は少なくなかったでしょうね。その辺を踏まえ、メビウスでは犠牲を極力出さないといった”戦い方の工夫”が為されていました。
サンシャインシティでは昨日から「ウルトラマンフェスティバル2007」というイベントが始まりました。ウルトラセブンの”誕生”から40周年という事で、セブンをメインに押し立てた内容との事。実物大?のアイスラッガー等も陳列されているそうで、是非足を運んでみたいと思っております。因みに昨日は”前夜祭”という事で「ダン、フルハシ、アンヌ」のトークショーが催されたとか。ハヤタ&フジというウルトラマンの隊員達も駆け付け、かなり盛り上がった様です。こちら(http://heroscafe2.exblog.jp/7200492)にその詳細がレポートされていますが、40年経った今でも隊員達の心が通じ合っているというのが感じられ、ジーンと来る物が在りました。
いやあ特典映像が素晴らしい。
怪獣攻撃隊といえば、メビウス以前の全ウルトラシリーズのチームのメカなどをまとめた本もあるんですが、もうお読みになりましたか?
出来ればCREWGUYSも含めた改訂版を出してもらいたいのですが、「タノミコム」にでも掛け合いましょうかね?
確かに放送当時、科学特捜隊やウルトラ警備隊を略称で呼んでいた記憶は無いですね。逆にMATは「怪獣特別攻撃隊」という呼称の方が後付けだった様に記憶しています。
「ウルトラセブン」は様々な面で斬新でしたが、メカニックにもそれは見受けられます。”平成ウルトラマン”は「ウルトラマンメビウス」が実質的に初めて見たシリーズだったのですが、現在CS放送で再放送されている「ウルトラマンネクサス」を見続けています。噂に聞いていた通り、かなり重い内容では在りますが、これはこれで結構嵌っています。
アラメイン伯様のブログの方にも書かせて貰ったのですが、”防衛チーム”って時代によって変質して行っていますよね。初代のSSSPの頃は、未だ父親の権威という物が息衝いていた時代だった為か、厳しい父親たる隊長を頂点とした家族という雰囲気が在り、これは二代目のUGにも感じられます。これがMATやTACになると、当時スポ根物が全盛だったせいか所謂”体育会系”の厳しさがチラホラ見受けられ、ウルトラ兄弟のみならず、ウルトラの父や母を登場させる等ファミリーというコンセプトを前面に押し出し、且つ民話等から怪獣の題材を取り入れた「ウルトラマンタロウ」では、登場するZATにホンワカとした雰囲気が出て来たのは面白い所。そして「ウルトラマンレオ」が製作された当時は不況風が吹き荒れる暗い世相だった事や、前作の「ウルトラマンタロウ」の後半は視聴率がじり貧状態だったという事も在ってか、登場するMACには時折重さや暗さが在った様に感じます。
「ウルトラマンセブンX」の概要が、昨日のスポーツ紙に報じられていましたね。TBS系列で放送との事ですが、多分深夜枠なんでしょうね。もっと良い時間に放送して貰いたいのですが。セブンXの造形、セブンに比べてスリムで吊り目というのは現代的と言えるのでしょうが、その事でセブンには在った”温かみ”というのがビジュアル的に減じられた気がして残念。でも、本放送が待ち遠しい事には変わり在りません。
URUTRASEVEN Xを楽しみにしているぶりゅーわーです。悪い意味での平成風味にならないでほしいですね。
ウルトラシリーズに登場するいわゆる地球防衛チームの名称がアルファベット表記になったのは、MATが最初でしたね。「今度の戦闘で怪獣を退治しなければMATは解散だ!」とヤマオカ長官こと藤田進氏に怒鳴られていた加藤隊長が気の毒でした・・
こうしてウルトラシリーズの歴代防衛チームを見てみると、やはりウルトラ警備隊がユニフォーム、メカニックとも群を抜いて格好いいと思います。(平成シリーズではネクサスのTLTがリアルで渋いと思いますが)ウルトラホーク1号が山の中腹から発進するシーンは何度見ても燃えてしまいます。ポインターは本当に乗ってみたいと思いましたよ。
ウルトラセブンの地球防衛軍は強力でしたね。
独力で宇宙人を撃退できそう。
MATとかMACとかあるいはGUYSとか国連は関係しているのかな?
僕としては自衛隊あるいは各国の軍隊と地球防衛チームの連携作戦がみたいですね。
自分が働くならGUYSかSSSPですねえ。
MATはイヤ。ちょっとでも失敗したらものスゴク責められそう。
そういえばウルトラセブンの新シリーズの制作が決定したそうで。楽しみです。
今度は最初から見ることにします。
暑い日が続いておりますが、体調は如何でしょうか?
お身体ご自愛下さいね。(以上、暑中見舞い風)
トラバ有難う御座いました。
記事楽しみにしておりました♪
エースのイヤリングは素敵ですよね。
またエースってデザインが女性下着を着用しているような感じ。
ブラジャーにガーターベルトを身につけているように思ったりします。
やっぱり男女合体という点で女性の部分もを意識しているのかもしれませんね。
ウルトラマンの活動時間のことは初めて知りました!
ちょっと笑えますよね
視聴率が一桁台にまで落ちてしまった理由の中に
初期の残酷なシーンや行き過ぎな特訓シーンが視聴者に不快感を与えたとか。
画像がレオなのが嬉しい♪
こういう昔の文具も味があって好きです