5月12日付けの東京新聞に「子宮頸癌 日本で急増中」という記事が載っていた。国立がんセンターの纏めによると「30歳代で子宮頸癌で死亡した人数は、1985年の83人から2005年には154人とほぼ2倍に急増。20歳代では9人から23人と2倍以上に。各種癌の女性10万人当たりの発症率でも、20歳代では他の癌が1975年とほぼ同率か減少したが、子宮頸癌だけは1975年の2人に対し、2000年には8人と4倍に。30歳代でも、16人から40人と2倍以上に増えた。」という。子宮頸癌は或る2つの要素を満たせば、“理論上は”ほぼ予防が可能とか。予防医療に注力しているオーストラリアでは1975年から2000年にかけて、子宮頸癌の発生率が40%近く減少し、死亡率では50%以上も低下したというデータが在る様に、先進国では子宮頸癌による死亡率が減少している中、日本だけが逆行していると記事では指摘している。
上記した2つの要素とは、「定期健診」と「ワクチンの活用」。先ず定期健診に付いてだが、経済協力開発機構(OECD)が昨年纏めた推計値によると、国別での受診率で日本は23.7%と最低レベル。アメリカの82.6%、イギリスの69.8%と比べ、圧倒的に低い割合。韓国の40.6%よりも低い。
検診受診率が上がる事で、癌になる前の「前癌病変」は発見され易くなり、延いては癌化予防が出来るとされている。実際に1960年代から1990年代にかけて「子宮頸癌に関する積極的な啓蒙活動」が行われた宮城県では受診率が30%以上アップし、その結果10万人当たりの死者数は12人から4人に減ったそうだ。
検診受診率が上がらない理由には、「自治体の予算の問題」と「受診者の心の迷い」が挙げられる。多くの自治体では受診者が全対象者の2割を超えた場合、予算オーバーとなる現実。又、実際には検診に1~2分しか掛からず、肉体的&経済的負担は僅かなのに、「面倒だから。」、「恥ずかしいから。」という理由だけで受診しない女性が結構居る事も。
2つの要素のもう1つは、ワクチンが活用されていないという点。子宮頸癌はウイルス感染が原因と判っており、ワクチンは有効な予防策とされている。アメリカやイギリス等世界100ヶ国以上で承認され、多くの国では公費負担で接種されているというが、我が国では外資の2社が昨年に申請し、審査が続いている状況。海外の標準薬がなかなか承認されない「ドラッグ・ラグ」が我が国では問題化しているが、ワクチンに関しては特に海外で実績の在る製品がほぼ締め出されている状態に在るとか。
死に到らなくても、子宮摘出という哀しいケースも在る子宮頸癌。女性達への啓蒙活動が広く行われ、ワクチンが承認&活用される事で、女性達の悲劇が少しでも減じられれば良いのだが。
上記した2つの要素とは、「定期健診」と「ワクチンの活用」。先ず定期健診に付いてだが、経済協力開発機構(OECD)が昨年纏めた推計値によると、国別での受診率で日本は23.7%と最低レベル。アメリカの82.6%、イギリスの69.8%と比べ、圧倒的に低い割合。韓国の40.6%よりも低い。
検診受診率が上がる事で、癌になる前の「前癌病変」は発見され易くなり、延いては癌化予防が出来るとされている。実際に1960年代から1990年代にかけて「子宮頸癌に関する積極的な啓蒙活動」が行われた宮城県では受診率が30%以上アップし、その結果10万人当たりの死者数は12人から4人に減ったそうだ。
検診受診率が上がらない理由には、「自治体の予算の問題」と「受診者の心の迷い」が挙げられる。多くの自治体では受診者が全対象者の2割を超えた場合、予算オーバーとなる現実。又、実際には検診に1~2分しか掛からず、肉体的&経済的負担は僅かなのに、「面倒だから。」、「恥ずかしいから。」という理由だけで受診しない女性が結構居る事も。
2つの要素のもう1つは、ワクチンが活用されていないという点。子宮頸癌はウイルス感染が原因と判っており、ワクチンは有効な予防策とされている。アメリカやイギリス等世界100ヶ国以上で承認され、多くの国では公費負担で接種されているというが、我が国では外資の2社が昨年に申請し、審査が続いている状況。海外の標準薬がなかなか承認されない「ドラッグ・ラグ」が我が国では問題化しているが、ワクチンに関しては特に海外で実績の在る製品がほぼ締め出されている状態に在るとか。
死に到らなくても、子宮摘出という哀しいケースも在る子宮頸癌。女性達への啓蒙活動が広く行われ、ワクチンが承認&活用される事で、女性達の悲劇が少しでも減じられれば良いのだが。

女医を増やすこと。カーテンだけで仕切った診察スタイルを変えること。更年期外来で婦人科に通っていましたが、いつも診察内容が筒抜け。giantsさんにはわからないでしょうね、この屈辱感。
最終的にはプライバシーを重視したスタイルの個人病院(女医)に転院しました。
女性の中には男性の医師に恐怖と嫌悪感を抱いている人も少なくないです。
男性の観点からは、なかなか気付き辛い御意見でした。非常にセンシティヴな事柄で在り、医師とはいえ異性に診て貰うには抵抗を感じるというのは在るかもしれませんね。又、これは性別無関係ですが、カーテン1枚で仕切られただけの中での診察というのは、自分も抵抗「何とかならないかなあ。」という気がしていました。患者は唯でさえ不安な気持ちで病院を訪れているのですから、様々な精神的障害を病院の側が取り除いて行かなければならないでしょうし、“時代の要請で”そういった病院は増えて行くのかも。貴重な御意見有り難う御座いました。
でも日本ではあんまり啓蒙しようという気がないみたいです。
(高校生向けのSTD予防ポスターも、淋病やクラミジア、カンジダのことやHIVについては書いてありますが「低年齢での性的交渉はより子宮頸がんのリスクを高めてしまいます」とはどこにもありませんね。
何年か前、「具体的な形での性教育を若年層にすべきでは無い。」と一部の政治家達が騒ぎ立てた事が在りました。確かに幼稚園とか小学校の低学年に対して余りにも具体的な性教育はどうかと思いますが、或る程度の子供達には「おしべとめしべがどうのこうの」みたいな物では無く、より実際的な性教育を行う時期に来ている様に自分は思います。御指摘の件もそうですが、特定の性病に罹患する事でHIV等の感染率が飛躍的にアップする等の知識を、面白半分では無く、具体的な形で教えないとまずいでしょうね。
まめたぬきさんのおっしゃる低年齢での以下の書き込みはどのような根拠に基付いているのでしょうか?
ウィルス感染が子宮頸がん発症の根本原因としてあるのは周知のことです。が低年齢での以下の話には 納得しかねるのですが。
もちろん感染リスクが増えるということはあるのでしょうが 個人的な倫理観とは切り離して考えた方がいいのではないでしょうか?
「性体験の低年齢化」と「子宮頸癌」の関係に付いて調べてみました所、次の医学関連サイトに記述が在りました。
http://www.pplus.jp/trouble/index03.html
http://jfpa.info/wh/kanja_gaku/sti.html
医学関係の知識は乏しい自分ですが、「性行為の低年齢化に伴い、HPV(ヒトパピローマウイルス)感染から引き起こされる子宮頸癌発症者も低年齢化」、「性体験が低年齢化している為、若い女性に子宮頸癌が増えているのです。セックスしただけで、子宮頸癌になる恐れが在るとは言いませんが、性生活に深い関係が在る事は事実です。」といった記述からすると、「性体験の低年齢化→これ迄には見られなかった、低年齢での子宮頸癌増加→延いては女性全体の子宮頸癌増加」という事の様で、必ずしも「低年齢の性体験=子宮頸癌増加」という事では無い様に感じますが、(まめ)たぬき様が仰りたかった事は「性の知識が“一般的に乏しいと思われる”低年齢の女性が、誤った知識の下で性交渉を重ねる事で、子宮頸癌を含めた深刻な病気に罹患する可能性が高まってしまうのではないか。」という懸念を記されたのではないかと推察しています。勿論、これは自分が勝手に推察した事ですから、全く違っているかもしれませんが。(低年齢じゃなくても、誤った知識を持っている大人も少なくないで在ろう事は言う迄も在りませんけれども。)
今後とも何卒宜しく御願い致します。
こちらの言葉が足りなかった分を補っていただきありがとうございます。
STDだけじゃなく避妊方法などについても今の高校生はずいぶん具体的に学習するようになっています。ひょっとしたら40-50代の人のほうがいい加減かもしれません。
そき さま
私がこの話(子宮頸がんの発症リスクの増大と若年での性交渉の関係)を目にしたのは、近年のことではありません。そのとき話題になっていたのは日本の若者の性行動ではなく、アメリカの話だったのでかつてあった「フリーセックス」の話とセットになっていた覚えがあります。
自分が思春期だった頃、性に関する情報は結構好い加減だった様に思います。しっかり理解している人間も勿論居たでしょうが、それこそ「避妊具無しで性交渉しても、コーラで局部を洗えば妊娠しない。」なんていう誤った情報を信じ切っている者も居ましたし。今はあらゆる情報に触れられる社会ですから、そういった誤った知識を信じ込んでいる子達も少なくなかったのかなあと思う反面、余りにも情報過多故に却ってチョイスを誤ると、嘘の情報を取り入れてしまう危険性が在るかもしれませんね。