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「野球殿堂の競技者表彰に関する表彰条件」
[プレーヤー部門]
対象者:プロ選手で、引退後5年を経過して、其の後15年間(但し、2009年は経過措置として4年延長。)の者(詰まり、引退後20年以内の者。)。但し、満65歳以上の者や故人は、5年経過していなくても良い。
選出委員:野球報道に関して、15年以上の経験を持つ者。(今年は361人。)
選出方法:30人の候補を選び、選出委員1名に付き7人以内の連記で投票し、3分の2の有効投票が在れば、75%以上の得票者が選出される。
対象除外者:前科が在る者。
[エキスパート部門]
対象者:引退した監督、コーチ、審判で、引退後6ヶ月以上経過している者。又は、プレーヤー部門の有資格者だった者で、引退後21年以上(2009年は4年延長。)経過した者。
選出委員:野球殿堂入りした競技者及び競技者表彰の幹事。(今年は138人。)
選出方法:10人の候補者を選び、選出委員が3人以内の連記で投票し、3分の2以上の有効投票で、75%以上の得票者が選出される。
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野球殿堂には大きく分けると「競技者表彰」と「特別表彰」の2種類が在り、今回は「競技者表彰の表彰条件」に付いて記した。
少し古い話になってしまうけれど、先月、新たに野球殿堂入り者の発表が在った。競技者表彰に関して言えば、プレーヤー部門からは選ばれず、エキスパート部門からは田淵幸一氏が選ばれた。今年のエキスパート部門では、当選必要数が「102票」で、田淵氏の得票数は「109票」。好きな野球人の1人なので、野球殿堂入りした事は嬉しい。
田淵氏に次ぐ得票者5人は、「ランディ・バース氏:89票、掛布雅之氏:62票、大沢啓二氏:49票、柴田勲氏:40票、長池徳士氏:37票」となっている。来年のエキスパート部門ではランディ・バース氏が選ばれるか同課に注目が集まりそうだが、彼の場合「『残した実績は凄いが、日本プロ野球での実働期間が6年間だけ。』というのを、選出委員がどう判断するか?」がポイントとなるだろう。
一方、誰も選ばれなかったプレーヤー部門(今年の当選必要数は266票。)だが、上位5人は「高津臣吾氏:259票、アレックス・ラミレス氏:233票、川相昌弘氏:218票、宮本慎也氏:206票、野村謙二郎氏:127票」となっている。来年は「山本昌氏や松中信彦氏、小笠原道大氏、谷繁元信氏、高橋由伸氏。」といった面々が新たに有資格者になるので、票が分散した結果、「2年連続で、選ばれた人無し。」という事になるのかも。
で、競技者表彰に関しては、「選ばれて良さそうな人が選ばれていない。」という思いをずっと持っている。田淵氏の野球殿堂入りは嬉しいけれど、昨年の記事「田淵幸一氏が選ばれるとしたら」でも書いた様に、「彼が残した実績を考えれば、プレーヤー部門で選ばれて当然だけれど、エキスパート部門で選ばれるのは納得出来ない。」というのが自分の考え。言い方は良く無いけれど、「エキスパート部門は、プレーヤー部門での資格を失ってしまった人達の“救済部門”。」というイメージが在る。「どう考えてもプレーヤー部門で選ばれるべき田淵氏を、何とか救済すべくエキスパート部門で選んだ。」という感じがしてならない。
又、此方に記されている様に、「実績を考えれば競技者表彰で選ばれておかしくない人達が、結構選ばれていない。」という現実が在る。全部が全部と言う訳では無いけれど、12年前の記事「落合博満氏の落選に思う」で書いた様に、実績以外の部分(悪印象等)が票に結び付いている様な気がしてならない。
プレーヤー部門では、対象除外者として「前科が在る者。」という縛りが在る様だが、「前科が在ったとしても一定期間が過ぎ、真面目に暮らしている人ならば、有資格者に戻しても良い。」と考える。実名を出して申し訳無いけれど、前科がある選手。江夏豊氏や清原和博氏が選ばれない野球殿堂って、存在価値が感じられないので。
阪神ファンのひとりとして、田淵さんが選ばれたことは良かったと思いますが、掛布氏、江夏氏、バース氏なども選ばれて当然と思っています。
過去の不始末、悪印象で除外されるというのは、前科があっても今はまじめに更生している場合も含め、救済措置があってもよさそうですが、世間体を気にしてのことでしょうか。
それとも選ぶ人たちが清廉潔白間違いを犯さない高尚な人たちで構成されているのかな。
逆に殿堂入りしていても、その後に刑事罰を受けたり、隠されていた過去の悪事がばれたときは除名されるのでしょうか?
実績やファンからの愛され度等を勘案すると、自分も掛布氏や江夏氏、バース氏が選ばれておかしくないと思っております。特に、当ブログで過去に何度も書いています様に、大好きな掛布氏は早く選ばれて欲しいし、監督(タイガースがベストですが、駄目ならジャイアンツを含む、他のチームで是非!)になって貰いたい人物。
昨年「田淵幸一氏が選ばれるとしたら」という記事を書いた際、「野球殿堂」に付いてWikipediaの情報も参考にしたのですが、其の時点では「プレーヤー部門」に「対象除外者」という項目は在りませんでした。今回、此の記事を書くに当たって、そういう項目が追加されているのを知り、正直びっくりした次第。推測ですが「『何故、江夏氏の様な凄い野球人が選ばれないのか?』という声が結構在り、後付けでこういう縛りを作ったのではないか?」と。
「罪を憎んで人を憎まず。」という言葉が在りますよね。子供達に夢を与える商売で在る事から、「対象者から、前科の在る人物を除く。」という縛りが在るのは仕方無いにせよ、「自分が為した事を真摯に反省し、一定期間以上を真面目に生きて来た人。」を、ずっと排除するというのは、何か違う気がします。