「『カーボン・ナノチューブ』の発見によって、実現への可能性が高まったと言われる、宇宙と地上を繋ぐ輸送機関といえば何でしょう?」
先日、ネット上で目にしたクイズ。宇宙の事柄に精通されている悠々遊様や、SF関連に精通されている雫石鉄也様等なら超簡単な問題だろうけれど、自分は全く判らなかった。答えは「宇宙エレヴェーター(軌道エレヴェーター)」なのだとか。
「一般社団法人 宇宙エレベーター協会(JSEA)」という組織が在り、其処に「宇宙エレヴェーター」に付いて詳しく記されている。ざっくり言えば、「地表から静止軌道迄をケーブル等の構造物で繋ぎ、内部に運搬機を上下させる事で、宇宙と地球の間の物資を輸送させる。」というシステムらしい。SF作品の中では古くから取り扱われていたシステムだが、繋ぐに適した材質の物が見当たらなかった為、夢物語的に思われていた。でも、「カーボン・ナノチューブ」なる物が発見され、実現への道がぐっと開けたそうだ。
「ロケットより安全で、且つ遥かに低コストで物資を宇宙に送れる。」というメリットが在ると言うが、補修が面倒そうだし、問題も少なく無さそうだが・・・。
「宇宙と地上を繋ぐケーブル」となると、何となく「バベルの塔」を思い浮かべてしまう。神の住む天空に近付こうと、どんどん高さを増して行ったバベルの塔。然し、そういう人間の驕りに怒った神により、バベルの塔は崩壊させられたと言う。宇宙エレヴェーターは大丈夫だろうか?
夢のある話ですが、実用化ってほんとに出来るのでしょうかねえ。
限りなく細く、限りなく軽く、限りなく丈夫な素材で作ったロープを、静止軌道から垂らしても、その重さは半端無いだろうし、風の影響も受ける。
若し途中で切断事故でも起これば、そのロープが地上に落ちてきて、原発事故のような大惨事になるかもしれない。
SFファンが言うのも変ですが、夢のままのほうが良いような気もします。
宇宙関連やSF関連に御詳しい悠々遊様や雫石鉄也様に、今回のニュースに付いての御考えを御聞きしたいと思っておりました。
地表から静止軌道迄といったら、途轍も無い距離で、「飛行機等の追突は、其の区間を進入禁止にすれば、何とか対応出来る。」でしょうが、劣化や風等によって切断された場合の被害は可成りの物になるだろうし、補修も大変なんて物じゃないでしょうね。又、物資の輸送中、トラブルが発生してストップしてしまった際の処置も、非常に気になる所。
とは言え、1986年に発生した「チャレンジャー号爆発事故」(https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%81%E3%83%A3%E3%83%AC%E3%83%B3%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%83%BC%E5%8F%B7%E7%88%86%E7%99%BA%E4%BA%8B%E6%95%85)に大きな衝撃を受けた者としては、「ロケットより安全で、且つ遥かに低コストで物資を宇宙に送れる。」というのは興味が惹かれたりもします。