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・森祇晶氏(現役生活:20年)
[安打]1,341(平均:約67.0/年)
[本塁打]81(平均:約4.0/年)
[打点]582(平均:29.1)
[打率].236
・山倉和博氏(現役生活:13年)
[安打]832(平均:64.0/年)
[本塁打]113(平均:約8.6/年)
[打点]426(平均:約32.7/年)
[打率].231
・村田真一氏(現役生活:15年)
[安打]673(平均:約44.8/年)
[本塁打]98(平均:約6.5/年)
[打点]367(平均:約24.4/年)
[打率].234
・阿部慎之助氏(現役生活:19年)
[安打]2,132(平均:約112.2/年)
[本塁打]406(平均:約21.3/年)
[打点]1,285(平均:約67.6/年)
[打率].284
・小林誠司選手(現役生活:8年)
[安打]345(平均:約43.1/年)
[本塁打]15(平均:約1.8/年)
[打点]137(平均:約17.1/年)
[打率].211
・大城卓三選手(現役生活:4年)
[安打]277(平均:約69.2/年)
[本塁打]30(平均:7.5/年)
[打点]124(平均:31.0/年)
[打率].256
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ジャイアンツの歴代捕手の内、自分がリアル・タイムで見て来た主要な“生え抜き選手”の通算成績(10月14日の試合終了時点)を上記した。当然とは言え、阿部慎之助氏の成績は断トツで、ジャイアンツ史上最強の捕手と言える。
安打&打点では一番低い大城選手だが、現役生活の短さから言えば仕方無いだろう。平均となると6人の中では小林選手が、4つの要素全てで最低。ジャイアンツ史上最強の捕手と比べてしまうのは酷だけれど、阿部氏の「安打平均:約38.4%、本塁打平均:約8.4%、打点平均:約25.2%」に過ぎず、通算打率は「.073」も低い。
今季に関しては大城選手がメイン、小林選手がサブという感じ。通算成績では無く、今季だけの成績(10月14日の試合終了時点)は、次の通り。
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・大城卓三選手
[安打]76
[本塁打]11
[打点]36
[打率].232
・小林誠司選手
[安打]7
[本塁打]1
[打点]3
[打率].093
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4つの要素全てで大城選手が小林選手を上回っているが、個人的には「帯に短し襷に長し」という感が否めない。
大城選手に関して言えば、“捕手としてのセンス”に疑問を感じている。肝心のリードだが、単調で同じ様な打たれ方が目立つ。又、打撃では「三振、特に見逃し三振が目立つ。」というイメージが在る。誰だったか忘れたが、或る野球解説者が同じ指摘をしていて、「見逃し三振が多いのは、恐らく『自分の中で“決め打ち”をしていて、其れが外れる事が多いからではないか?』。」と推測していた。確かにそんな気がする。そうで在るならば、「相手バッテリーの配球が読めない。」という事で在り、相手バッテリーの配球が読めないならば、自チームの投手に対して適切な配球が出来る訳が無い。
一方、小林選手の場合、肩の強さは認める。でも、如何せん打撃が酷過ぎる。打率が「.093」と1割にも満たないのだから、御話にならない。彼の場合は大城選手と異なり、相手バッテリーの配球は其れなりに読めていそうだけれど、肝心な打撃技術が伴っていない感じがする。こんなにも打撃が駄目で在っても、バッテリーを組んだ投手をもっともっと勝たせられれば問題無いのだろうが、今季は其れも駄目。
来季のジャイアンツが優勝争いに絡む為には、改善しなければならないポイントが幾つも在るけれど、“捕手の育成”というのも大きなポイントだろう。