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「アイドル活動の女性に猥褻行為 SNS写真の瞳に映る景色で駅特定し待ち伏せ」(10月9日、スポニチ)
アイドル活動をする20代の女性に猥褻な行為をしたとして警視庁が逮捕した男が、被害者の住所を特定する為、会員制交流サイト(SNS)に投稿された女性の顔写真から「瞳に映った景色を手掛かりにした。」と供述している事が8日、捜査関係者への取材で判った。
捜査関係者によると、男はさいたま市北区の無職A容疑者(26歳)。SNSの女性の顔写真で瞳に映った駅の景色を確認し、検索大手グーグルのサーヴィス「ストリートビュー」で特徴が似た駅を発見して待ち伏せ、跡を付けて自宅マンションを割り出したと言う。
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元記事では容疑者の実名が記されていたけれど、管理者判断で匿名とさせて貰った。
以前、「ピース・サインをしている姿をスマホで撮り、SNSに投稿すると、指紋が“盗まれ”て生体認証が破られ、パソコンやけスマホを他人に乗っ取られる可能性が在る。」というニュースに触れ、「怖いなあ。」と思った。「スマホで写真を撮る際、顔に焦点が当たり易い。→ピース・サインは顔の真横でする事が多く、指にも同様に焦点が合い易い。→スマホのカメラの解析度が格段と上がった結果、指紋を“盗める”可能性が高くなった。」という事らしい。報道番組で“実験”していたが、1時間程で「スマホで撮った写真から、指紋を盗む。→指紋を複製する。」という作業が完了し、複製した指紋で生体認証を破っていた。
今回の事件、SNSに投稿された女性の顔写真から、“瞳に映った景色”を分析して最寄り駅を特定し、又、彼女が同じくSNSに投稿した室内動画から、彼女の部屋の位置をも探り当てたと言う。室内動画に関しては恐らく、窓から見える景色や陽の入り方等から部屋を探り当てたのだと思われる。そういう事が可能とはいえ、簡単に出来る事では無いだろう。恐るべき執念深さだ。
「技術力の向上は生活を快適にする一方で、危険性も増す。」という一例だろう。
機器の進歩もさることながら、容疑者の技術力と執念深さを、もっと社会にとって有意義な方向に発揮できていたらと・・・。
技術力はもとより執念深さもほどほどの凡人からみると、とても残念な人です。
未だにガラケーを使っている様な超アナクロな人間ですけれど、家電量販店で最新スマホのスペックを見たりすると、カメラの画素数の上がり方は凄いですね。カメラ付き携帯電話が出始めた頃から考えると、200倍以上になっているのではないかと。
どんな犯罪で在れ、許される事は無いし、憎むべき事で在るけれど、中には「こんな所に、良く目を付けたなあ。」とか、「此れ程の能力が在るならば、世の中の人に有益な方向に使い、其れで以て金儲けをすれば良いのに。」と思ったりする事が在ります。今回の件も、加害者の“執念”を良い方向に使えれば良かったんですけれどね。