フィッシュストーリー

０９年／日本／１１２分／劇場公開
監督：中村義洋
出演：伊藤淳史、高良健吾、多部未華子、濱田岳、森山未來

＜ストーリー＞
７５年に売れないバンドが演奏した「FISH STORY」という曲が、連鎖を繰り返し、時を超えて奇跡を起こす。
＜感想＞
一冊の幻の小説「FISH STORY」が出来上がったものの何故に世に出なかったのか。

伝説の日本パンクバンド‘逆鱗’が歌う「FISH STORY」の間奏部分が何故に無音なのか。

色んな箇所に色んな謎があるのだが、それらが徐々に明かされていく内に、物語がようやく一つへと纏まっていく。

時代系列をバラバラにしながら物語を二転三転とさせながらも、終盤ではスッキリさせてくれる所には舌を巻くほどの見事さがあります。

『ベストキッド』ネタや、『アルマゲドン』ネタなど、思わずニヤリとさせられる演出も冴えわたり、結局誰が地球を救うのかという好奇心も出てきたりと、程良く飽きさせない作りではあります。

けど、ラストでの時代系列を整列させたハイライトを観れば、別に最初から観る必要無いやん！ってツッコミ入りますけどね。
まぁそれは御愛嬌ということで＾＾

驚きのオチとしては、同じ監督と原作者のコラボ作品である前作『アヒルと鴨のコインロッカー』の方がどんでん返しという大きなオチがあったので、面白度としては少々下がっちゃうかな。

結局、本作はキー・パーソンズとなるはずの‘逆鱗’という「セックス・ピストルズ以前にあったパンクロック・グループ」といった設定からして、全てが全て観客に叩きつけた壮大な

フィッシュストーリー＝ホラ話

やったんやね、とエンディングを観ていたらしみじみと感じました。

オフィシャル・サイト

評価：★★★
０９／１１／０２ＤＶＤ鑑賞
中村義洋　ドラマ　伊藤淳史　多部未華子　濱田岳　森山未來　伊坂幸太郎『フィッシュストーリー』　斉藤和義　ＤＶＤ新作

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