銀幕大帝α

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世界は今日から君のもの

2018年08月19日 14時14分51秒 | 邦画ドラマ
2016年
日本
106分
ドラマ
劇場公開(2017/07/15)



監督:
尾崎将也
脚本:
尾崎将也
主題歌:
藤原さくら『1995』
出演:
門脇麦真実
三浦貴大矢部遼太郎
比留川游安藤恵利香
マキタスポーツ英輔
YOU美佳



<ストーリー>
小沼真実は高校の頃から引きこもり、好きな漫画やイラストをひたすら模写することで現実逃避をしていた。そんな中、父の勧めで入社したゲーム会社で、ひょんなことから真実の絵の才能が認められる。

笑顔まで、あと少し。

―感想―

人生の大半を引きこもりで暮らしてきた女性が自立していくまでを描く。
彼女の独り立ちを陰で支える父親がマキタスポーツ、逆にその芽を潰そうとする母親をYOUが演じている構図。
娘想い(が過ぎる)な父親と、態度からしてきっしょい母親の対比が主人公の気持ちの揺れを大きく動かしている所にドラマ性を強く出していて、地味な内容でありながらも先が気になるので、どうにか最後まで鑑賞に堪えれる作品ではあった。
まあこの夫婦なら離婚してて当然だわな。
完全に性格不一致。
母親の子育て下手が(YOUが演じているのもあって余計に)目立ち、観ててめっちゃ苛々してくる、そう感じさせる意味ではYOUは適役。

そして何よりも門脇麦が好い。
引きこもりと言われなかったら頭に障害がある娘なのかと疑われても仕方がないキャラクターが門脇麦の好演によって活き活きと描かれている。
門脇麦て決して美人寄りの女優さんではないし、ほくろは多いし(ほっとけやw)、華やかさも別段持ち合わせていないのだが、どんな役でも的確に熟すので俺は凄く好きな女優さん。
他人からしたら言動一つ一つに腹が立つ引きこもりキャラでも門脇麦が演じると応援したくなるてのは、それだけ魅力溢れる演技を彼女なりに引き出しているのだろう。
アバンギャルドな女優業を突き進む門脇麦には今後も目が離せない。
門脇麦だから成り立った様な今作、周りを囲む他の役者さん全ても良かったが、兎に角門脇麦が素晴らしい。

評価:★★★
18/08/18DVD鑑賞(準新作)
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