銀幕大帝α

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ライダーズ・オブ・ジャスティス

2022年06月16日 16時54分41秒 | 洋画アクション
RETFÆRDIGHEDENS RYTTERE/RIDERS OF JUSTICE
2020年
デンマーク/スウェーデン/フィンランド
116分
アクション/ドラマ/サスペンス
PG12
劇場公開(2022/01/21)
監督:
アナス・トマス・イェンセン
脚本:
アナス・トマス・イェンセン
出演
マッツ・ミケルセン・・・マークス・ハンセン
ニコライ・リー・コス・・・オットー・ホフマン
アンドレア・ヘイク・ゲーゼベウ・・・マチルデ・ハンセン
ラーシュ・ブリグマン・・・レナート・ガーナー・ニルセン
ニコラス・ブロ・・・ウルフ・エメンタール
グスタフ・リンド・・・ボダシュカ・リトビネンコ
アルバト・ルズベク・リンハート・・・シリウス
ローランド・ムーラー・・・カート・“タンデム”・オーレセン
<ストーリー>
妻が列車事故で亡くなり帰国した軍人のマークス。だが、妻と同じ列車に乗っていた数学者のオットーから、事故は仕組まれたものだと聞かされ…。
 
最強の軍人×理数系スペシャリスト
予測不可能な復讐劇が幕を開ける!?
 
―感想―
号泣しながら自らケツ出してたのに、青年からケツ提供されたら拒否る、この流れなんか笑える。
 
これは裏ジャケの概要を読んでからのレンタルだったのだが、表ジャケ写の男がミッツだとは概要読むまで気付かなかった。
ミッツw
ミッツてマングローブかよっw
違った、マッツだ。
同時期にレンタル開始されているもう一つのマッツ映画はどうも俺好みじゃない気がして借りてないのだが、こちらは直球的なアクションなのかと思って観始めたんだけど、滅茶苦茶内容重たいじゃねえか(^^;)。
けど、観てて精神的に辛くなる話を、マッツを頼ってやってきた男達の何処か弱々しく個々が抱える心の問題故の頼りになりそうでそうでもない、たまに見せる挙動不審な姿が雰囲気を和らげていた。
マッツ演じる男はバリバリの軍人なので、妻の復讐だ!と言わんばかりに躊躇なく撃ち殺すし、軍人としてのスキルもあるので強い。
そのマッツの後退はない、前進あるのみ、な言動に感化されてか、仲間となった男達も銃の撃ち方を教えろ下さい、とか諸々にハートを強くしていく、という流れなのだが、これアクション映画ていうより、ヒューマンドラマと言った方が近いのかも。
何故かって?
むさくるしい男達の交流の中に、優しさと愛、そして思い遣りが一杯詰まっていたじゃない。
感動、とまでは行かないけれど、仲間となったおっさん共のピュア過ぎるが故に、マッツ自身も徐々に彼らの考え方を理解し、顔から険しさが落ちていく、そんな変化を感じ取れるんだよね。
だから、あれだけ殺伐としてたものが、ラストでは真逆のホッコリとした空気に。
これも全部、最後まで怒りをセーブ出来ずにいたマッツに寄り添ってくれた、おっさん連中、及び娘の存在が大きいのだろうなあ。
 
マッツ最大のピンチはクライマックス。
が、そこに勇気を振り絞って行動を起こしたおっさん連中が!?
という逆転勝利が最高。
あれだけ人を殺すの嫌がっていた男が乱射しまくる、あれだけ人を殺したがっていた男が、傍で見守っている。
PC担当の巨漢おっさんだけ、武器一つ何も持たずに突っ立っているのみなのだが、その前にああいう事があったからそうなっているというちゃんとした説得力を持たせてるのよ。
上手い演出だよなあ、妙に感心したわ。
 
いやあこれ、予想以上に凄く良く考えられた脚本。
復讐は悲劇しか生まないといった事をしっかり映像として表現しているし、何よりマッツとおっさん連中の交流エピソード(為になる会話含む)のどれもに俺自身も加わりたくなる位に惹かれちゃって、初めは水と油の関係性に一体どうなる事やらと思ったが、終わってみれば綺麗に中和されていて気持ちよく観終える事が出来たよ。
こっち側の人間に誰一人嫌な奴が居ないてのは素晴らしい。
 
評価:★★★★
22/06/16DVD鑑賞(新作)
レンタル開始日: 2022-06-03
メーカー: クロックワークス
 
 

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