2021年
日本
115分
ホラー
劇場公開(2022/02/18)
監督:
清水崇
脚本:
清水崇
出演
Koki,・・・雨宮奏音/三澄詩音
萩原利久・・・香月漣
高橋文哉・・・倉木将太
大谷凜香・・・アキナ
莉子・・・ミツキ
竜のり子・・・三澄妙子
松尾諭・・・山崎壮志
堀内敬子・・・三澄風歌
田中直樹・・・雨宮直樹
麿赤兒・・・三澄実
<ストーリー>
奏音は自分そっくりの女子高生が映った心霊動画を見つける。牛首マスクを無理やり被せられ、廃墟に閉じ込められたところで、その映像は途切れた。奏音は何者かに導かれるように、動画の撮影地へと向かう。
あの事故も、失踪も、
すべてアノ風習のせい。
―感想―
その村には入っちゃなんねえシリーズ第3弾。
主役はキムタクの娘。
親の七光りなポッと出の、しかも演技未経験な人が、メジャー映画、ホラー映画でちゃんとやれるんかいなと、そこに最も興味持って観たんだけど、予想に反して普通に上手かった。
平凡な日常シーンは女子高生らしく、恐怖シーンではきちんと慄く表情と、場面毎に使い分けてたし、台詞も全然棒読みじゃなく、自然体に演じている様に見えた。
そこは流石、キムタクの血を引いているだけのことはある。
後、モデルが本職だけあってスタイルが抜群に良き。
横から顔を映すと若干、キムタクの面影と重なるが、言うても普通に可愛い子だと思う。
一人二役という難役もこれが女優デヴューとは感じさせない演じ分けをしていた。
ま、彼女に関しては良い意味で裏切られた、といった印象だったわな。
べた褒めはしないけど、決して下手ではない女優としての才能がないとは言い難い。
さて、もう一つの問題は作品ですよ。
これね、自分的には今までの村シリーズの中では1番清水崇監督らしさが出てたかな、と。
というのも、自分の姿が反射されるガラスの使い方ね、この本人じゃない、向こう側に映っている「モノ」が「何か」であるてのをさり気なく演出していて心臓ビクッとなる。
1度それを体験すると、同じ様な状況になった時に、又「何か」が映ってるんじゃないのかと凝視しちゃう訳で、「あ~今回は別に無いのk、うぉぉいっ(;゚Д゚)」とね。
余りそれを繰り返しされちゃうのもどうかとは思うけど、連続してじゃなく、絶妙な間隔で来るから、割と楽しい(怖いとちゃうんかいw)。
屋上から水たまりにドボンッも恐怖描写としては好きな部類。
あんなのを目の前で見た後に、平常で居られる松尾諭、あんたの方が恐ろしいわ(笑)。
「独りじゃ寂しいでしょ」
結局この言葉が持つ力が最もな怖さである事に気付かされる本作。
ハッピーエンドと見せかけて、からのラストカットにも戦慄を覚え、シリーズ3作目にして監督も少し本気出してきたかと、前2作よりかはちょっぴり内容には満足。
評価:★★★
22/06/23DVD鑑賞(新作)
レンタル開始日: 2022-06-22
メーカー: 東映ビデオ
関連作:
『犬鳴村(2019)』(第1弾)
『樹海村(2021)』(第2弾)
『牛首村(2021)』(第3弾)