銀幕大帝α

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きさらぎ駅

2022年11月24日 17時52分47秒 | 邦画ホラー

2022年

日本

81分

ホラー

劇場公開(2022/06/03)

監督:
永江二朗

『心霊写真部 劇場版』

出演:
恒松祐里・・・堤春奈
本田望結・・・宮崎明日香
莉子・・・松井美紀
寺坂頼我・・・飯田大輔
木原瑠生・・・岸翔太
瀧七海・・・葉山凛
堰沢結衣・・・大園葵
芹澤興人・・・花村貴史
佐藤江梨子・・・葉山純子

<ストーリー>

大学で民俗学を学ぶ堤春奈は、現代版神隠しとされる都市伝説“きさらぎ駅”を題材に卒業論文を書くことに。調査の結果、きさらぎ駅の原点となった投稿者の女性の存在を知り…。

そこは、たどり着いてはいけない異世界

―感想―

あの女、嘘の情報教えやがったなあああ!!!!

 

俺、こういう映画嫌いじゃないよ、むしろ好き。

内容はゲームで例えると、ゲームソフトを買ったは良いがムズそうだから先に実況プレイ動画を観たお蔭で、いざ自分がプレイする時には「あ、ここはこう来るからこう避ければいいんだな」「確かこの後にヤツが現れるから待ち構えてたら大丈夫だな」と無事に回避出来たり突破出来たりと優位に進められる、そんな感じ(例えの書き方下手糞ですまそん)。

簡単に言うと「ネタバレ」知った上で、異次元の世界へと自分から行くストーリーです。

前半はPOV形式を採用し、その「ネタバレ」を事細かく描いて行く。

後半は都市伝説に興味を持った主人公が今度は取材先から入手した「ネタバレ」を頭に入れた状態でレッツトライ。

なので、前半と後半とでは同じ異空間が舞台、同行する人物も一緒なのに、主人公の先を読んだ行動によって微妙に変っていく。

死ぬはずだった人間が生き残ったり、化け物に化け物をぶつけたりするから、主人公の近くに居た男の口からは

「もしかしてヒーロー!?」

と主人公に対して尊敬の眼差しを向けるのである(この台詞には笑った)。

さて、本作の最大ポイントは、逃げた先に現れる光り輝く扉。

この扉の先には現実世界が待っている事が先駆者の証言によって主人公も知り得るのだが、他の人間を先に行かせるのか、それとも主人公本人が真っ先に飛び込むのか。

ここで主人公は猛烈に悩みまくる。

観ている俺も、どうするのかワクワクしてくる。

結局主人公が取った選択は最低なのだが、実はこれ完全に「騙された」形となってしまうのよね~、で実際には主人公自身は言ってないが冒頭に書いた様に鑑賞者も「噓つきやがったな!!」となるのです。

可愛い可愛い本田望結ちゃんを救う為の「嘘の刷り込み」。

サトエリ圧勝なのであった(笑)。

ま、胸糞な終わり方には間違いないですよ。

それでも、人のいう事を全て鵜呑みにするべきなのか否かって所やね。

サトエリの証言を「正しい」「本当」と解釈して鑑賞していると、主人公同様に、やられたって思うやろうなあ。

あれこれ考えさせられるラストではあるが、切羽詰まった瞬間、人は善人になるのか悪人になるのかという心理的な部分を映像として巧みに強調させていて、胸糞だけど映画としては面白れぇ落とし方だなあと思う人も多いかもね、俺みたく。

CGを多用しているが、これは申し訳ないけど最先端て感じがまるでなく一昔前のショボい作り。

だが、逆にそのショボさが不安をえらい煽って来る場合もあるんだわ。

ちょっと俺は背筋ゾワッとしたぞ、多分画面に出すタイミングが絶妙だったからだと思う。

エンドロール後におまけ映像ありますので、損をしたくなければレコーダーが自動停止するまで観て下さい。

評価:★★★☆

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