THE ANCHOR
2022年
韓国
111分
サスペンス/ミステリー
劇場公開(2022/12/23)
監督:
チョン・ジヨン
脚本:
チョン・ジヨン
出演:
チョン・ウヒ・・・セラ
シン・ハギュン・・・イノ
イ・ヘヨン・・・ソジョン
<ストーリー>
TV局の看板キャスター・セラの下に「殺される」と死を予告する電話が入る。スクープを掴むチャンスだと情報提供者の自宅に向かうと…。
―感想―
とある映画情報サイトのこの作品に対するコメント欄にて「お母さんがカーテンを開けに来た時に真相が直ぐに分かった」と一人のユーザーが書き込んでいたが、ほんまかいな。
そのシーン、オープニング直後やないかい。
あそこで、あ!この女性は○○で、お母さんは既に○○してるんだ!て分かったとしたら勘が良いにも程があるでしょうが。
さぞかしそのユーザーさんは、その後の話が(読めてたので)面白くなかっただろうなと思ってコメントを最後まで見てみたら「面白くなかった」そうです、あっそ。
という訳で、勘が鋭い人には向いていない映画(爆笑)。
俺?んなもん気付くはずがねえよ、俺の低脳舐めてんのかw
中盤までにはオカルト的要素があったり、後半では謎を丁寧に解明しつつのミステリーテイストでガチガチに固めていたりと、色んな角度から恐怖で煽り、暗雲漂うミステリアスな展開で攻めているのもあって、グイグイ引き込まれてしまう。
不審な人物を出してくるのも韓国映画が得意とする部分だが、結局の所、精神科医の名探偵ぷりが全てを丸っと解決してしまった、意外な男の意外な活躍が光る内容やったねえ。
オカルトとかそういった違うジャンルを取り入れても、きちんと一本筋の通ったサスペンス調の作品に仕上げてしまうのが韓国映画の強み。
それと本作は、シングルマザーが抱える苦悩とか不安なんかにも一石を投じている様な感じもしました。
そっかあ、首を絞められたトラウマから、母に向けての嫌悪と憎悪、そこからの精神的な病・・・こんなん観始めて直ぐに分かるかいっ。
後ですね、主役を演じた女優さん、とある場面でこんな表情を出すのですが
「恐怖に慄く」という台本なのか監督の指示なのか、どちらにせよ、ここまで強張った顔を作れるてのがすげえ、妙に感心してしまった。
韓国女優の演技力、女優魂は侮れねえ!
あ、この人が、やたらと吐いてたのは「妊娠しているから」てのは流石の俺でも勘付きましたわ。
評価:★★★☆
23/04/13DVD鑑賞(新作)
レンタル開始日: 2023-04-05
メーカー: クロックワークス