SPECIAL DELIVERY
2022年
韓国
109分
アクション/サスペンス/犯罪
劇場公開(2023/01/20)
監督:
パク・デミン
脚本:
パク・デミン
出演:
パク・ソダム・・・チャン・ウナ
ソン・セビョク・・・チョ・ギョンピル
キム・ウィソン・・・ペク・カンチョル
チョン・ヒョンジュン・・・キム・ソウォン
ヨン・ウジン・・・キム・ドゥシク
ヨム・ヘラン・・・ハン・ミヨン
ハン・ヒョンミン・・・アシフ
<ストーリー>
ワケあり荷物を届ける特殊配送会社・特送。ある日、天才的なドライビングテクニックを持つウナは、海外ヘの逃亡を図る賭博ブローカーとその息子を港まで運ぶ依頼を引き受けるが…。
私は絶対
失敗しない
今度のブツは泣き虫の男の子――。
―感想―
何処か『トランスポーター』を思い起こさせる作風。
カーチェイスを撮らせたら抜群の演出力を発揮する韓国映画、そのカーチェイスを前面に出して描いているのだから面白くない訳がない、カッコ良くない訳がない。
男のドライバーと違い女ドライバーなので、幾らドライビングテクニックが天才的でも格闘戦となると男より力は劣るから観てて危なっかしい場面もあったりして、色んな意味でハラハラさせられる作品になっていました。
依頼されたブツは小さな男の子。
この子と女ドライバーとの交流も一種の見所ではある。
初めは突き放していたけれど、長く一緒に行動していく上で情も生まれてくる。
そういう経緯があるから必然と終盤では身を挺して悪党に立ち向かっていくんですよね、盛り上がり方が凄まじい。
敵は隠し金庫の鍵を奪い返す事に躍起となっているヤクザ警官。
こいつが超が付く程の下劣な奴で、悪の主犯格として鑑賞者に強い嫌悪感を与えるには申し分なし。
どこからどう見ても、誰がどう見てもクソ野郎なもんだから、余計に反発する女ドライバーや彼女を雇う上司なんかに正義感を抱かされ、決して悪には屈しない姿勢には俺自身の感情も高ぶらせてくれる。
中盤までは華麗なドライビングテクニックに魅了され、中盤以降では生死を分けた肉弾戦が手に汗を握らせてくれます。
それにしても最後の最後まで執念深く往生際の悪いヤクザ警官だった、憎たらしいったらありゃしない。
主人公はそのまま帰らぬ人に・・・な終わり方でも良かった様な気もするが、男の子に満面の笑みが戻るのを観てしまうとまあこの終わり方でもいいか、と思いましたわ。
因みに女ドライバー役のパク・ソダムと男の子を演じたチョン・ヒョンジュンは『パラサイト 半地下の家族』で既に共演済みという経歴があります。
評価:★★★☆
23/07/27DVD鑑賞(新作)
レンタル開始日: 2023-06-09
メーカー: カルチュア・パブリッシャーズ