デンジャラス・プリズン -牢獄の処刑人-

BRAWL IN CELL BLOCK 99
２０１７年
アメリカ
１３３分
犯罪／アクション／ドラマ
劇場未公開



監督：
Ｓ・クレイグ・ザラー
『トマホーク　ガンマンvs食人族』
脚本：
Ｓ・クレイグ・ザラー
音楽：
Ｓ・クレイグ・ザラー
出演：
ヴィンス・ヴォーン
ジェニファー・カーペンター
マーク・ブルカス
ムスタファ・シャキール
ディオン・ムチャチート
ジーノ・セガーズ
トーマス・グイリー
ウド・キア
ドン・ジョンソン



＜ストーリー＞

ギャングとの取引現場で逮捕された麻薬の運び屋・トーマス。服役中の彼は面会に訪れたボスの使いから、取引の失敗によって生じた損失を償うため、ある囚人を殺すよう命じられる。

―感想―

前日に観た『ダークタワー』といいこれといい、完全ノーマークだった映画が面白い。
本作は劇場未公開。
こんなおもろい映画、未公開にしちゃいかんだろ。
何かの理由でＤＶＤスルーになったとしても、新作の棚に並べるのにここまでダサいジャケットにしちゃダメでしょ。
絶対借りさせる気ねえやん。
逆に俺は余りのダサさに思わず手に取ってしまったが、監督が『トマホーク　ガンマンvs食人族』を撮った人だと知って、躊躇いなくレンタルしてしまった。

牢獄収監までに３０分近くも時間を使っていたのは、主人公のトーマスが一人の男として人間性が良く出来ているというのを強く伝えたかったのだろう。
仕事をクビにされても文句ひとつ言わず、浮気していた妻も赦し、流産という経験を乗り越えてもう一度我が子を作り、自分達だけの幸せな家族を持とうとする優しき男。

伊達に後頭部に十字架背負ってねぇぜ！！

平和的な刑務所から、地獄的な刑務所へと移送されるトーマス。
自ら望んだその選択は、全て愛する妻、これから生まれてくる愛娘を守りたいという一心のみ。
結果的には全部仕組まれた「罠」だった訳だが、四肢を切断させて子供を産ませる闇医者に韓国人てのは妙にリアル。
なんか現実でもいそうだもの。
しかしそうした脅しがトーマスの怒りを爆発させちゃうんですよね。

監獄だろうがそんなこと俺には関係ねぇ！と言わんばかりに知恵と若いころに鳴らしたボクサーとしての腕を駆使して歯向かう奴は皆殺し。
後半の殺戮行為はグロさ満ち溢れていてスカッと爽快、いやあ気分良い、それやっちまえ！と俺はトーマスの勇ましさに拍手喝采だった。
一部切り株もある強烈なグロさ、画面が暗いのとシーンを撮るムズさに断念し、今回は「切り株画像」の項は作らなかったが、ちょっぴりおすそ分け。

踏む！

兎に角、倒したら思い切り踏みつける！！

人の顔てここまで脆いものなのか、それともトーマスの踏みつけ力が半端ないのか。

「今処刑中だ」

ドス！ドス！ズバーン！！
全体重乗っけてるとしてもどんだけぇ～。
若干頭部破壊の造形に作り物感丸出しさが出ていたが、そこは御愛嬌て事で。
夫が夫なら妻も妻で、夫婦揃ってクレイジー。

無事に生まれてくるであろうコアラちゃんは健全に成長していって欲しいやね。
それがトーマスの願いでもあり、血を受け継ぐ子に対しての「希望」でもあるだろう。
身を犠牲にしてまで守り抜いたのだから、娘には父親譲りの優しさと逞しさを妻が育てながら与えてあげて欲しいものだ。

アクション映画というよりはドラマ性重視にした作品でしたが、見応えは抜群。
ストーリーに引き込ませる魅力があり過ぎて２時間超えの内容でありながらも目の離せない濃厚な作りに大満足。
にしても全体的にだが、チョイ役の登場人物がまあビックリする位多い事。
それだけ出てくる人物がわんさかといるという訳だが、混乱はしないので大丈夫。
物語の組み立てと人物の配置が実に上手い、見事だ。

評価：★★★★
１８／０６／０９ＤＶＤ鑑賞（新作）
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レンタル開始日：2018-06-06
メーカー：NBC ユニバーサル・エンターテイメントジャパン合同会社

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