銀幕大帝α

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狼たちの処刑台

2011年03月26日 19時58分02秒 | 洋画ドラマ
HARRY BROWN/09年/英/103分/犯罪ドラマ/劇場未公開
監督:ダニエル・バーバー
出演:マイケル・ケイン、エミリー・モーティマー、チャーリー・クリード・マイルズ、ベン・ドリュー、リーアム・カニンガム

<ストーリー>
ドラッグの売人やギャング団の抗争が相次ぐ地区にある公共団地で暮らすハリー。妻の最期を看取れず、親友もギャング団に惨殺されたハリーの怒りと哀しみは、やがて復讐を決意させ…。

<感想>
ブロ友としてお世話になっている、にいなさんがお薦めされていたので、借りて参りました。
普段から他ブロガーさんの評価は気にしているんですが、それが愛しの人だと即借りですよ(照

で、これ、オープニングからガツッときましたね。
バイクに乗ったチンピラが乳母車を押す主婦を殺し、その後逃げる際に車に轢かれるまでをクールなカメラワークで見せてくれるんですが、もうこれでこの映画は面白くなると確信しました。

チェスが趣味な普通のお爺ちゃんが、妻と友人を最低・最悪ギャング団のせいで亡くし、その悲しみを怒りへと移し復讐していくといった単純な話なんですが、名優マイケル・ケインの老体を武器にした表情・表現演技が素晴らしく、グイグイと引き込まれてしまいました。

相手が情けのいらないギャングなので、ハリーの復讐劇には手に汗握るハラハラとしたものを感じながらも、最後には爽快感に満たされちゃう。

ハリーの親友殺しの容疑者として、警官に尋問されるギャングたちの悪態からも分かる様に

こいつら絶対許せん!

といった、観る者にも怒りの感情を植え付けてくるので、ハリー頑張れ!と応援心が鳴りっぱなし。

死にかけていた少女をさり気に助け出す優しさ、重い病気を患っているが故に事の最中に倒れてしまう体の弱さ等を描く事で、ハリーの本当の人間性も観て取れ、彼の人柄に惹かれ易いというのも演出としては大成功。

こんなお爺ちゃんで大丈夫なのか?

という心配も起きますが、元海兵隊という事もあり、確実に相手を追い詰め仕留めていく様には、腕力としては非力だけれど銃を持たせると無茶苦茶強いという部分にカタルシスさえ抱かせてくれるんだから、もうカッコいいの一言に尽きます。

ダイナーでの件は流石に万事休すかとドキドキしましたが、やっぱ悪党には負の文字が最適ですね。

クールで渋いマイケル・ケインの悪に対する鉄槌には只只痛快。

危うく鑑賞スルーする所を救ってくれたにいなさんには改めて感謝。
面白かった!
傑作っす!!

オフィシャル・サイト(英語)

評価:★★★★☆
11/03/26DVD鑑賞(新作)
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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
早いーーー (にいな)
2011-03-26 20:32:10
ピロたん即借りー!!
まさかこんな早く見ているなんて思わなかったわ。

ほんまにハリー・ブラウン イカすぜー!!

ヤク漬けにされた女の子をあんな形で救うなんて、カッコよすぎるやろ!!

呼吸器やらチューブやら外して向かうあの勇姿!!

正義とは美しいもんだ。例えそれが法に背くとしても。極悪な連中をのさばらすくらいなら、必殺仕事人は必要だよ。

ピロたんが楽しめてよかったわん。
返信する
>にいなぁんへ (ヒロ之)
2011-03-26 21:23:55
当たり前だよ~。

愛しの人からオススメされたら即借りて、即観るのが男ってもんでしょ。
こんなオイラ、かっこええ?

ハリーがカッコいいのかマイケル・ケインが渋いのか、なんかもうクール!!っすわ。

やり始めた事はやり遂げる

あの誠心には頭が下がるよね。

スカッとするけれど、悲しい映画でもあるんだよね。
背景がとても寂しいのよ。

いや~、これは良かった。
返信する
Unknown (yukarin)
2011-03-29 11:17:01
ひさびさに未公開もので面白かったです。
マイケル・ケインが素敵でしたわー、カッコ良かった♪
返信する
>yukarinさんへ (ヒロ之)
2011-03-31 00:23:59
これは面白かったですね~。
危うくスルーする所でした。
マイケル・ケインの渋さには惚れ惚れです。
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