銀幕大帝α

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ダイナソーJr./フリークシーン

2022年10月12日 13時30分33秒 | 洋画その他(ドキュメetc.)

FREAKSCENE: THE STORY OF DINOSAUR JR.

2020年

ドイツ/アメリカ

82分

ドキュメンタリー/音楽

劇場公開(2022/03/25)

監督:
フィリップ・ライヒェンハイム
製作:
フィリップ・ライヒェンハイム
音楽:
ダイナソーJr.

出演:
ダイナソーJr.
J・マスシス
ルー・バーロウ
マーフ
キム・ゴードン
ヘンリー・ロリンズ
ボブ・モールド
サーストン・ムーア

<ストーリー>

1984年に結成されたアメリカン・オルタナティブ・ロック・バンド、ダイナソーJr.初のドキュメンタリー映画。バンドが辿ってきた波乱の歴史を、オリジナル・メンバーの3人、J・マスシス、ルー・バーロウ、マーフの証言を中心に、貴重な秘蔵映像を交えて振り返っていく。(allcinemaより抜粋)

音が、巨大すぎた。

―感想―

今はもうすっかり廃れてしまったが、90年代に一大ムーブメントを起こしたグランジブームの立役者としては決して外してはいけない一人、それがJ・マスシス。

こういう系統の作品はレンタルされる確率かなり低いから、色んな人の目に入らないのが残念。

俺は大のダイナソーJr.好きなので迷わずセル版購入ボタンポチりました。

メンバー交代や一時期の解散の報は知ってたけど、理由は余り知らなかったので俺的には貴重な証言を聞けたなあ。

Jがルーをイジメてたのかよっ。

居心地悪けりゃそりゃ抜けたくもなるわ。

ルーがセバドー作って、Jに対する八つ当たりソング書いてたてのは笑ったが。

だが人間歳を取れば性格も丸くなるもので、再結成出来た経緯も「仲違いが緩和されたから」というのは俺もそれなり歳食っているだけに分かる気がする。

今は楽しく活動しているというのがルーの口からも聞けて妙にホッとした。

轟音ギター搔き鳴らしながら気だるい声で歌う、そのスタイルをソニック・ユースが認め、ニルヴァーナにも影響を与えた。

俺がダイナソーJr.を初めて知った曲がメジャーアルバムとして発売された『Green Mind』収録曲「The Wagon」で、そこに辿り着けた理由がニルヴァーナのカート・コバーンが好きなバンドとして上げた名前の中にこのダイナソーJr.があったからというだけなのだが、強ちその俺の入り方は間違ってはなかったのかもしれない。

そこから過去の音源を聴き始めたのだが、何気に勢いで買ったレコード盤『Bug』の一曲目「Freak Scene」(本作の題名にもなっている)を耳にした時の衝撃はデカかったなあ。

メロディーも最高ながら、ギターソロ(動画だと2分58秒辺り~)がドラム&ベースの音をかき消す程のJによる巧みなサウンドテクニックが堪らなく好き。

これはメジャー2枚目となった『Where You Been』収録曲「Start Choppin」での間奏ギターにも言える事で、この辺の時期のダイナソーJr.の音に触れたお蔭でJのギター、楽曲に一瞬にして惚れこんでしまった。

実質Jのソロ状態だった時も、再結成後に発売されたCDもバンドのスタイルに一切のブレが無く、相変わらずの轟音ギター、相変わらずの気だるいヴォイスとファンは安心して聴けるサウンド作り。

「Feel the Pain」なんて名曲だなて思うもん。

でもやっぱり俺としてはバンド自体が全盛期だった90年代の楽曲の方がどれも心や耳、脳に残るかなあ、いやマジであの頃の曲は本当にどれもイカシててカッコイイ印象なんだわ。

ま、J、もしくはダイナソーJr.自身は売れるつもりで曲を発表したりライブしたりしているつもりはない(これが初期から変わらない考えてのが驚きなのだけど)と公言しているだけあって、マイペースに歩み続ける3人の姿には応援せずにはいられない。

とはいえ3人も良い歳したおっさん連中なので、声が出なくなるまで、指が動かなくなるまでは元気に頑張って欲しいやね、同じおっさんとして切に願う。

つか、Jが結婚して子供まで居たてのは本編一番のびっくりぽんだった(あんな変人でも家庭持てるのかと笑)。

評価:★★★☆

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