TOMB OF THE RIVER
2021年
韓国
119分
ドラマ/犯罪/アクション
R15+
劇場公開(2022/05/27)
監督:
ユン・ヨンビン
脚本:
ユン・ヨンビン
出演:
ユ・オソン・・・キルソク
チャン・ヒョク・・・ミンソク
<ストーリー>
平昌オリンピックを目前に控え、さらなる大規模開発に湧く韓国屈指のビーチリゾート地・カンヌンを舞台に、開発利権をめぐる男たちの熾烈な抗争を描く。
欲望が全てを喰らい尽くす
―感想―
「ペンは人の手を汚すが、ナイフは人の手を血に染める」
名言だよなこれ(どこがやねんw)
警察が直接介入してくるけど相変わらず無能なようで(笑)。
「あんた自身は信用するが警察は信用できない」
ほんまそれ。
だったら自分らでケリを付ければええ、となるのは当然で血を血で洗う内部抗争が勃発してく様を描いたヤクザドラマ。
ラスト以外は自らの手は汚さない(罪を債務者に擦り付ける)イ・ミンソクの畜生ぷりがキャラとしては際立ってたなあ。
組織のトップである(温厚な)会長すらも冷徹な顔をしたまま殺してしまう非情さにはムカつくものがあるから、最終的にミンソクがどういう風になるのか、俺的にはぶっ殺されて欲しいという願望と、死ぬ事を前提として、どういう死に様を見せてくれるのかという期待もあって目が離せなかった。
この映画の演出として面白い所はヤクザ同士の殺し合いでありながらも銃が一切出てこないところ。
どいつもこいつもナイフでグサグサなので、バイオレンスとしては一撃で葬るよりも、何度も刺しまくる描写とその「音」に相当なエグさがあって視覚、聴覚共に結構キツイ。
だがその時には無情に、時には怒りに満ちたまま腹部に刃物を突き立て、抉る様にして手を動かす辺りに怖さを感じ、カタルシスを抱かされはしたから、一切飛び道具使わなくても義理人情を失ったヤクザの恐ろしさは伝わるものなんだなあと変に感心しちゃった。
物語自体はまずまずだが、キャラが良い。
いや、それぞれの役者が良い。
特に前述したミンソク演じたチャン・ヒョク。
女が虜になる位のイケメンなのに性格鬼畜って、こういう映画にもってこい、こういう映画だからこそ映える!
評価:★★★☆
22/10/11DVD鑑賞(新作)
レンタル開始日: 2022-10-05
メーカー: クロックワークス