PEARL
2023年
アメリカ
102分
ホラー
R15+
劇場公開(2023/07/07)
監督:
タイ・ウェスト
製作:
タイ・ウェスト
製作総指揮:
ミア・ゴス
キャラクター創造:
タイ・ウェスト
脚本:
タイ・ウェスト
ミア・ゴス
編集:
タイ・ウェスト
出演:
ミア・ゴス・・・パール
デヴィッド・コレンスウェット・・・映写技師
タンディ・ライト・・・パールの母ルース
マシュー・サンダーランド・・・パールの父
エマ・ジェンキンズ=プーロ・・・ミッツィー
<ストーリー>
1918年、映画スターに憧れるパールは厳しい母親と病気の父親と暮らしながら、鬱屈とした日々を過ごしていた。ある日、町に出掛けたパールは、映写技師の男と出会い…。
スターになるの
―感想―
前作『X エックス』で性欲爆発ババアとして大いにその狂いっぷりを見せつけてくれたパールの若かりし頃を描いた2作目であり前日譚。
何故あのようなババアが誕生してしてしまったのかを、この2作目で事細かく描いている。
母親の教育方針に難有りだろうね、ラストでの温かく体を包まれる姿を見ると、普通に娘として愛して欲しかったのだろう。
更に父親もああいう状態だから、好きな事を好きなだけやれる、そういった自由を両親から縛られている事が、パールの性格を歪め、精神を狂わせていったのかと思う。
「どうして急に嫌な態度を取るの!!」
いやいや、誰が見ても、あんた普通じゃないから、気味悪いから(笑)。
映写技師の青年も、義理姉妹のミッツィーも凄く良い人なのにね、ちょっとばかりパールの逆鱗に触れてしまったばかりに・・・。
我慢の積み重ねが破裂してしまいキチガイパールが生み出されてしまったという過程を丁寧に映し出している分、その丁寧さが逆に話の進み具合を遅くさせている様に感じた。
パールが隠し持っていた本来の姿なるものを知り得る事は出来たが、ちょっと話的には退屈だったかなあ。
思わぬ演出に爆笑したという点を踏まえても1作目の方が楽しめた。
見所は画面2分割での人間解体シーンと、情緒不安定なパールを演じたミア・ゴスの渾身の顔芸!
特にエンドロール中での長々と見せられる笑ってるのか泣いてるのか良く分んないグシャグシャな顔は、観終えて数分間頭から離れないだろう(笑)。
なんか嫌な夢見そうな独特過ぎる顔芸だった。
殺した遺体はワニの餌に、これは前作への繋がりでもあるが、良く考えたらそのワニもご長寿て事だよね。
動物にしては相当な長生きしてるぞ。
処でエンドロール前に兵役から帰ってきた旦那が「パールただいまあ!」つってめっちゃ好い人そうに思えたのに、爺になってどうしてパールと同じ様になっちまったのか想像も出来ない。
3部作みたいだから、3作目でその辺の変化も描いてくれるとありがたいのだが。
評価:★★★
23/12/10DVD鑑賞(新作)
レンタル開始日: 2023-12-06
メーカー: ハピネットファントム・スタジオ
関連作:
『X エックス(2022)』(第1作)
『Pearl パール(2023)』(第2作)
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