銀幕大帝α

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タイム・チェイサー

2016年05月27日 15時37分38秒 | 洋画その他(ドキュメetc.)
I'LL FOLLOW YOU DOWN
2013年
カナダ
93分
SF
劇場公開(2015/01/10)




監督:
リッチー・メータ
脚本:
リッチー・メータ
出演:
ハーレイ・ジョエル・オスメント
ジリアン・アンダーソン
ルーファス・シーウェル
ヴィクター・ガーバー




<ストーリー>
祖父の下で物理学を学んでいるエロル。失踪した父のタイムトラベルに関する研究ノートを見つけ、父と再会するためタイムトラベルに挑む。

-感想-

天才にしか出来ない計画と実行がある。
天才だからこそ出来る過去を変えられる賭けを起こせる。

出張で出掛けたきり帰って来なくなってしまった父。
母は誰かと駆け落ちしたのだと思い込み薬漬けとなり死亡。
息子は天才青年として立派に成長し、お爺ちゃんと共に父が研究していたタイムワープを1年足らずで解析してしまい、自分が過去に戻って父を連れ戻してくると恋人にも告げる。
しかし、その恋人は彼の子を身篭ってしまう。
一旦はタイムワープの事は諦め、恋人と一緒に甘い生活を送る道を選ぶが、悲劇は続きお腹の子は彼女のストレスが原因で生まれてくる事が不可能になってしまった。

これで彼自身に一切の希望は無くなってしまい、もう後にするべき事は、計画していた通りに過去へと戻り父に会い、全てをリセットするしかない。

無事にタイムワープは成功し、殺される前の父に出会う事が出来た。
だが、父はどうしてもアインシュタイン博士に直接会って話がしたいと言う。
自分の研究成果を博士に見て欲しいのだ。
それを容認させてしまうと、未来に変化は生まれない。

子は父に問う。
「仕事が大事か、家族が大事か」

未来に戻るには当然同じ存在が二つあってはいけない。
息子は銃で頭を撃ち抜き父の前で命果ててしまう。
目の前に血溜りの中、冷たい骸となって倒れている息子の姿を見た父の決断、それは果たしてどちらになるのか。

「ただいま・・・」
「あら、あなた、早く帰ってこられたのね」
「パパ!おかえり!!」

父の表情が少しだけ緩む。
身を犠牲にしてまで家族を取り戻して欲しいと訴えかけてきた息子。
それに答えた父。
何時もの元気な家族の姿を見る事が出来たのは間違いなく息子の説得があってこそ。
そして父が選択した道はこれが正しかった、間違いでは無かった、そんな新しく芽生えた「希望」の風景に私の目も少し潤んでしまうのであった。

評価:★★★
16/05/27DVD鑑賞(旧作)
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