FURIOSA: A MAD MAX SAGA
2024年
オーストラリア/アメリカ
148分
アクション/SF
PG12
劇場公開(2024/05/31)
監督:
ジョージ・ミラー
『アラビアンナイト 三千年の願い』
製作:
ジョージ・ミラー
脚本:
ジョージ・ミラー
出演:
アニャ・テイラー=ジョイ・・・フュリオサ
クリス・ヘムズワース・・・ディメンタス
アリーラ・ブラウン・・・フュリオサ(少女時代)
トム・バーク・・・警護隊長ジャック
チャーリー・フレイザー・・・メリー・ジャバサ
ラッキー・ヒューム・・・イモータン・ジョー
ジョン・ハワード・・・人食い男爵
ネイサン・ジョーンズ・・・リクタス
ジョシュ・ヘルマン・・・スクロータス
アンガス・サンプソン・・・オーガニック・メカニック
リー・ペリー・・・武器将軍
<ストーリー>
世界が壊れゆく中、まだ幼いフュリオサは“鉄馬の女”が暮らす“緑の地”から連れ去られ、ディメンタスが率いるバイカー軍団の手に落ちる。荒野を爆走する彼らは砦(シタデル)にたどり着くが、そこはイモータン・ジョーの支配下にあった。
怒りの戦士フュリオサよ、
復讐のエンジンを鳴らせ。
―感想―
レンタルで済ませるよりも、このシリーズは手元に置いておきたいと、Blu-ray盤を購入したのだが...。
正直に書いちゃおうか。
自分としては余り刺さらなかった。
カーチェイスを売りにし派手さを追求、何処かしらの場面に釘付けとなったマッドマックス「1」「2」及び「デスロード」。
特に行って帰って来るだけの話をノンストップで披露した「デスロード」をこの「フュリオサ」でも再び、を俺みたく過度な期待を持って観てしまうと、あれれ?と思ってしまうかもしれない。
今作は「デスロード」に登場した女戦士フュリオサの前日譚でありスピンオフなのだが、母をディメンタスによって殺された事に対する復讐譚が主となっている事もあり、アクションよりも心理面からなるドラマ性の方が強い。
なので、割と中弛みする部分があるんだよなあ。
拡声マイクを使って己の意見を相手側に伝えるディメンタスの姿は「2」のヒューマンガスと被るものがある。
が、ヒューマンガス程のカリスマ性がこのディメンタスからは感じられず、暴君の名も履き違えて見え、手下と共闘しているというよりは一人で好き勝手にやっている印象。
それを考えるとイモータン・ジョーは己が築き上げた「城」で上手く息子たちや手下を手懐け、的確な指示を出していたので、器の大きさが遥かに違って見えた。
フュリオサがディメンタス相手に1対1で復讐を果たすに至るまでの終盤にあった両軍の激突なんて凄く端折ってたのが至極残念。
それこそ一番の見せ場でしょうに、小刻みなカット割りのみでしか見せてないのでクライマックスシーンにしては弱過ぎ。
全体を見渡しても、血肉沸き踊るとか手に汗握らされるとか、そういったシーンが少なく、今作内では「ここ!」と強く推せるものが本当になかった。
只、本編「デスロード」に繋ぐ意味でのストーリー構成は良かったと思う。
まあ本作を1本の単体映画として観れば面白い部類に入るのだろうけど、あくまでも「デスロード」に直結する作品だからねえ、う~ん思ってた様な作りではなかった、アクション少ねえな、といった感想が観終えて真っ先に出てきた俺は欲張り過ぎちゃったか(笑)。
決してつまらなくはないよ、現に主人公となるアニャ・テイラー=ジョイ版フュリオサ像もカッコ良かったですしね。
中盤通り越した辺りで、急に登場するマックス=インターセプターはファンには堪らないサプライズ。
ここが一番テンション上がった(それはそれでどうかとは思うが)。
あとやっぱり本シリーズの目玉は多彩な改造車な訳で、今作でもよくそんなん思いついたなとニヤケてしまう車種が出てくるが、その中でもディメンタスが乗っている駅馬車みたいなバイク、あれどないなっとんねん。
幾らじっと凝視してても、どうやって操縦しているのかちっとも分からんw
それを思うと、他の改造車が霞む位のインパクトだけは十分にあったわな。
けど何で今回はバイクに拘ったんだろう、バイカー軍団も目新しさという形ではいいかもだが、俺としては「車」の方を沢山観たかったてのが本音。
タンクローリー一台だけじゃ役不足だ!
今作の可愛い子役図鑑
フュリオサの幼い頃を演じたアリーラ・ブラウンちゃん。
見とけ(覚えておけ)よ、お前ら、この子将来確実に美人になるから。
評価:★★★☆
24/09/18Blu-ray鑑賞(新作)
販売開始日:2024-09-18
メーカー:ワーナー・ブラザース ホームエンターテイメント
関連作:
『マッドマックス(1979)』(シリーズ第1作)※個人的評価:★★★★☆
『マッドマックス2(1981)』(シリーズ第2作)※個人的評価:★★★★★
『マッドマックス/サンダードーム(1985)』(シリーズ第3作)※個人的評価:★★
『マッドマックス 怒りのデス・ロード(2015)』(シリーズ第4作)
『狂乱の日々:デス・ロードの戦い(2017)』
『マッドマックス:フュリオサ(2024)』(シリーズ第5作)
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