DECIBEL
2021年
韓国
110分
サスペンス
劇場公開(2023/11/10)
監督:
ファン・イノ
出演:
キム・レウォン・・・カン・ドヨン
イ・ジョンソク・・・テロリスト
チャウヌ・・・チョン・テリョン
チョン・サンフン・・・オ・デオ
パク・ビョンウン・・・チャ・ヨンハン
イ・サンヒ・・・チャン・ユジョン
チョ・ダルファン・・・ノ曹長
イ・ミンギ・・・ファン大尉
<ストーリー>
元海軍副長、カン・ドヨンの下に入ったテロリストからの脅迫電話。犯人は、騒音が一定のデシベルを超えると爆発する特殊爆弾を街に仕掛けたと告げる。
騒ぐな、危険!
―感想―
潜水艦映画にハズレ無し!
ってもコテコテの潜水艦映画ではないですけどね。
潜水艦内で起きた悲劇を元に、それに関して不満を募らせている人物が爆弾魔となって上官に復讐を仕掛けるという話。
これでもかと爆発させております、あらゆるものがものの見事に綺麗に吹き飛ぶ。
それだけ精巧に造られた解除ほぼ不可能な爆弾て事なんだろうけど、潜水艦の乗組員の1人に過ぎない男が、色々種類を変えてそういったものを組み立てられるものなんだねえ。
やっぱ天才て何処か変わっているのかしら、主に性格が。
ま、易々と解除されちゃったら身も蓋もないからね爆弾魔的には(そのIQの高さ、善意に使えよとは思うが)。
映画としても、爆弾の解除に成功しないというのを初めに鑑賞者に対して強く植え付けてくるので、次々と起きる爆破予告にどう対処するのか、民間人を巻き添えさせない様に上手く処理出来るのか、その辺の緊張感を毎度持たせてくれました。
音に反応する爆弾なもので、誰かが高音を意図せず出す度に「やめろー」と心の中で叫んでしまったわ。
主人公と一緒に敏腕記者が行動する事になるが、言うなれば彼はちょっとしたお笑い要員。
このヒリヒリとする空気感の中に、邪魔とならない程度のユーアモに近いものを入れて、それとなく展開に強弱を付ける所は韓国映画の上手さであり、面白さでもある。
あちこちとたらい回しにされた挙句、クライマックスでは爆弾魔の思惑通りの二者択一へと。
爆弾魔自身も潜水艦内で同じ事をされたから、それの仕返しに値する復讐方法とも言える。
妻か、それとも娘か。
主人公の必死さが、それまで以上に目に見えて分かる、緊迫したスリルある疾走(激走)にはドキドキさせられるものがありました。
全てが片付いてからは、主人公による懺悔タイムみたいな形を取っているのだけど、ちょっとここは長いというかくどかったかも。
もう少し上手く簡潔にエピローグを纏めた上で、しっかりと余韻も残させる終わり方に出来なかったのかなあと少し思った。
爆弾魔の言い分も凄く理解出来るんよね。
誰も絶対的には責められない所に悲しみがあり、それ故に言い逃れの出来ない後悔もあり。
1本のエンタメとして楽しめるのと同時に、ある意味皆が辛い話ではあるよなと、そっちの方へ思いが振り切った感のある作品でしたねえ。
評価:★★★☆
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