THE ROUNDUP
2022年
韓国
106分
アクション/サスペンス/犯罪
PG12
劇場公開(2022/11/03)
監督:
イ・サンヨン
出演:
マ・ドンソク・・・マ・ソクト
ソン・ソック・・・カン・ヘサン
チェ・グィファ・・・チョン・イルマン
パク・ジファン・・・チャン・イス
ホ・ドンウォン・・・オ・ドンギュン
ハジュン・・・カン・ホンソク
チョン・ジェグァン・・・キム・サンフン
<ストーリー>
型破りな刑事・ソクトは犯罪者の引き渡しのためにベトナム行きを命じられる。そこで凶悪犯罪者・ヘサンが起こした事件を知ったソクトは、現地警察を無視して捜査を開始する。
最強VS最狂
―感想―
前作(1作目)にも出ていたチャン・イス、相変わらずゲスな商売やっているようで。
つか、髪の毛ふさふさになっとるやんけ。
その前作でソクトから痛い目に遭わされているから、今回は扱き使われているのが笑える。
が、それ故に脇キャラとしては一番おいしいポジションに立たされており、終盤ではドンソク兄貴に次いで目立ちまくっていた。
はい、今作もドンソク兄貴が本気を出したらもう勝ちゲー。
敵がドンソク兄貴を相手にすると、ボコボコにされる姿しか目に見えてこないので、班長とか若手の刑事とかが代わりに重傷・負傷させられる要員として駆り出されるのね。
で、それを見た、知ったドンソク兄貴の怒りが蓄積されていき、「俺の大切な同僚に何やらかしとんじゃいっ!」と、繰り出されるパンチに力が増し、そうなってくると誰にも止められない、制御不能のゴリラ(笑)です。
人としての思い遣り、刑事としての正義感の強さは続編でも健在。
一度相手にしたら、向こうが半殺しになるまで容赦なく怪力でねじ伏せるのも前作同様、監督が交代してもソクトという男のイメージを壊さず発揮されていますから、格闘シーンに入るとウキウキしない方がおかしい。
絶対に負けないという安心感、一体どこら辺までボコるのかという高ぶる期待感、いや極度の楽しみ。
追われる側の畜生野郎がほんと、文字通りの人の皮を被った悪魔みたいな奴だから、憎しみしか抱けないクズに情けとかは必要ないんよね。
クライマックスとなるバス内でのほぼ一方的な対戦から、おもくそ外にぶん投げての、これまたおもくそに顔面殴打。
痛快、爽快、気分が良い!
追い詰めて普通に逮捕ではなく、追い詰めて相手に肉体的にも精神的にも強烈なダメージを与えて、はい検挙、てのがこのシリーズの醍醐味だよな。
あそこまでやられたら、そりゃ今後ソクトの顔みりゃビビっちまうのも当然だろうて、チャン・イスみたいに。
現実でも、こういう型破りな刑事が沢山出てくれると世の中平和になるのにね~。
体ボロッボロにされた男が上りのエスカレーターに倒れ込み「おい、どうした下りたいのか?」とソクトから嫌味言われるシーン等、殺伐とした中にもちょっとしたユーモアを入れているのも良き。
大金積んだ車で逃走しようとしたチャン・イスに後ろから猛スピードで悪党ヘサンが車で突っ込んでくる、あそこの店の防犯カメラも流れに組み込んだ演出(カメラワーク含む)、すっげえ好み。
前作に好印象持っている人ならば、この続編も期待通りに楽しめるでしょう。
ドンソク兄貴ファンならば、否応なしに「っぱおもしれえ!」てテンション勝手に上がっていると思うよ、んなもん必然に決まっとる。
評価:★★★★
23/04/06DVD鑑賞(新作)
レンタル開始日: 2023-04-05
メーカー: HIAN
関連作:
『犯罪都市(2017)』(第1作)
『犯罪都市 THE ROUNDUP(2022)』(第2作)