銀幕大帝α

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エクトプラズム 怨霊の棲む家

2010年06月11日 23時13分48秒 | 洋画ホラー
THE HAUNTING IN CONNECTICUT/09年/米/113分/劇場公開
監督:ピーター・コーンウェル
出演:ヴァージニア・マドセン、カイル・ガルナー、マーティン・ドノヴァン、アマンダ・クルー

<ストーリー>
かつて葬儀所だった古い館に越して来た一家を、不気味な超常現象が襲う。
<感想>
思っていた以上に良かったし、中々怖い作品になっていました。

ポルターガイスト現象や、酒乱の親父も怖いけど、一番気味が悪いのは主人公にしか霊が見えないって部分じゃないですかね。
癌に侵されている彼の言動は全て“錯覚”として片付けられる。
だから家族が常に身近にいるのに理解してもらえないから、ビクビク怯える事しか出来ない。

病に侵されているだけで何も悪い事はしていないのに何故僕だけ?

そんな苦しみが聞こえてきそうでした。
気持ち分かるなぁ。

最終的にこの霊は彼に何をしようとしていたのかが分かるんだけれど、唯一の理解者だった牧師さんが凄く活躍してくれた事が、主人公の身に起きる奇跡に繋がってくれたんだろうね。
牧師さんの助言が無かったらとんでもない結末になっていたでしょう。
あの

「すまんが私の手には負えない」

とスタコラ退散した『パラノーマル・アクティビティ』のヘタレ神父じゃなくて本当に良かった。

家族愛に重点を置きながらも、きちんと視覚で怖がらせてくれるし、ラストでは温かくもさせてくれる。
直球勝負のホラーも良いけれど、本作のような心に切なさがズシンと響き残るようなホラーもたまには良いかもしんない。

それにしてもエクトプラズムってのは初めて耳にし、目にしたけれど、あんなのがズワ~と出てきちゃったら本人腰抜かすやろね、普通だったら。

オフィシャル・サイト(日本語)

評価:★★★☆
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コメント (10)
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最恐絶頂計画

2010年06月08日 00時14分18秒 | 洋画ホラー
SHOCK-O-RAMA/06年/米/89分/劇場未公開
監督:ブレット・パイパー
出演:ミスティ・マンディー、ジュリアン・ウェルズ、A・J・カーン、ケイトリン・ロス

<ストーリー>
枕営業で役を取ってきたポルノ女優が、別荘でゾンビに襲われる!
<感想>
女優をクビになった女の話かと思いきや、全く関係ない話が唐突に始まる。

廃棄所に飛来した宇宙人とそこに住む男の緊張感ゼロな銃撃戦

女の夢の中に潜り込んで、エロい事をする脳味噌怪人とその助手

なんじゃこりゃ。
オムニバス映画か?
それでもこれは酷いやろ。
観ている私に何を求める??
笑えってか?
裸にドキドキせぇってか?
廃棄物ロボットに興奮せぇってか?

無理!!

面白くない所の話じゃない。
こんな映画が存在して、市場に出ている事自体が理解不能。

お腹の肉ブヨブヨの女の裸なんて観たくねぇっての。

後で調べたら監督は、あの歴史に残る大迷惑映画『レイダース/失われたゾンビ』の脚本家だった・・・。

評価:
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監獄島

2010年06月07日 23時50分12秒 | 洋画アクション
THE CONDEMNED/07年/米/113分/劇場公開
監督:スコット・ワイパー
出演:スティーヴ・オースティン、ヴィニー・ジョーンズ、ロバート・マモーネ、リック・ホフマン

<ストーリー>
ネット上で生中継される、孤島に放たれた10人の死刑囚の生き残りをかけた戦い。
<感想>
正真正銘、己の肉体のみでぶつかり合う、筋肉だらけの米版『バトル・ロワイアル』

プロレス技や、変なカンフーや、お色気なんかで殺し合いするだけの、小学生が考えそうな低レベル内容なアクション映画ですが、割と面白かった。

囚人だけにどいつもこいつもキチってるね。

しかも企画発案者のディレクターや、元軍人のマクスターリーが本当にムカつく奴で、どうにもこうにも早く死んでくれ!と苛立つも、こういう輩程最後まで生き残るから性質が悪い。
けど、殺しとレイプが生き甲斐の変態マクスターリーが、中継陣地に乗り込んで

「てめぇら、本当の殺しが見てぇんだろぉお!!」

と咆哮しながら銃乱射してスタッフ皆殺しする場面は心がスカッと晴々。
腹の底からムカつくマクスターリーだけど、この場面は彼がヒーローに見えたよ。
監視カメラを通して囚人達のリアル殺人を見ながら「イェイ!」とか言っているバカ共には最高のお返しだね。イェイ!
いっその事マクスターリーを主人公にしたら良かったんじゃない?
変に善人なコンラッドが主役じゃ、オーソドッグス過ぎて何だかなぁって感じ。
黒いユーモアがあった方が私は好きやなぁ。

にしても、子供が殺し合うと大問題だけど、大人が殺し合うと何たるバカ映画。
いかにもライオンズゲートが作りそうなバカ映画だわ、こりゃ(笑)。

オフィシャル・サイト(日本語)

評価:★★★
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パラノーマル・アクティビティ

2010年06月02日 02時30分07秒 | 洋画ホラー
PARANORMAL ACTIVITY/07年/米/86分/劇場公開
監督:オーレン・ペリ
出演:ケイティー・フェザーストン、ミカ・スロート、マーク・フレドリックス

<ストーリー>
若いカップルが家に仕掛けた、定点カメラに写る真夜中の衝撃映像とは?
<感想>
さっさと家から出ればええやん

ってほくそ笑んでたら、なんや、女自身に取り憑いとったんか。

しかし何であの寝室のドアはず~と開けっぱなしなんやろね。
怖かったら閉めとけばええのに。

アメリカでは大ヒットした映画ですけど、日本ではかなりウケが悪いです。
そりゃまぁ確かに怖くないからね。
カップルのイチャイチャや痴話喧嘩が大半を占めるから退屈になるのも分かる。

でもね、僕は135万という低予算でここまで撮れた、作れた事に評価はしてあげたい。
ホラー好きには全くを持って満足出来る内容じゃないけれど、普段ホラー映画そのものに慣れていない人には十分なドキドキ感が味わえると思う。

ホラーが大好きで期待して観たのにガッカリした

ホラーが大嫌いで友人に誘われて渋々観たら、凄く怖かった

誰が観ても×ならば問題有りだけれど、10人中1人でも○ならば、作り手としては大成功と言えるんじゃないかなぁ。
観てくれた人で少数でも良かったと言って貰えればとても嬉しいはず。
僕は映画学校の卒業生だから、本作の監督の心の喜びは凄く共感出来る。

アイデア絞って、低予算でも一所懸命作って、不安を募らせながらも人に観せたら喜んでくれた

これ程監督冥利に尽きるものはないですよ。
更に大物監督(スピルバーグ)にも認められて、何十億もの興行成績を上げちゃうとその喜びも半端じゃないはず。
一時は映画監督を夢見た僕にとっては羨ましい事ですよ。
又、これから映画を撮ろうとしている新人さんにとっては、自分でも出来るんじゃないかと希望をも持たせてくれるよね。

映画監督なんて、あたって砕けてなんぼの世界。

日本でウケなくても本国ではウケたんだからそれでいいやん。
怖さの価値観は国それぞれ、人それぞれで違うんだから仕方ないよ。
本作に対して不満がある日本人は白石晃士監督の『ノロイ』を観ればよろし。
はい!これで解決。

前述したように、僕は最後まで退屈せずに、逆に中々上手く作れてるやんって感心しながら観れたので、怖くはなかったけれど、程良く楽しめました。
只、ラストシーンにインパクトが少し弱いんだよね。
フェイクドキュメの定番となりつつあるカメラ横倒しには苦笑しつつ、ありゃりゃこの終わり方は今一やねぇと、もう一つの封印されたエンディングを続けざまに観たらそっちの方が案外良く感じたのは、ホラーらしい終わり方をしていたからでしょう。

酷評されている本作を敢えて観るならば

ホラー嫌い&オカルト好きは劇場公開版
ホラー好きは別ヴァージョン版

ってとこでしょうか。

オフィシャル・サイト(英語)
オフィシャル・サイト(日本語)

関連作:
『パラノーマル・アクティビティ(2007)』(第1作)
『パラノーマル・アクティビティ2(2010)』(第2作)
『パラノーマル・アクティビティ 第2章/TOKYO NIGHT(2010)』(日本版続編)
『パラノーマル・アクティビティ3(2011)』(第3作)
『パラノーマル・アクティビティ4(2012)』(第4作)
『パラノーマル・アクティビティ/呪いの印(2014)』(スピンオフ)
『パラノーマル・アクティビティ5』(第5作)

評価:★★☆
10/06/02DVD鑑賞
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コメント (16)
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